キッチンのリノベーションで出る不用品や粗大ごみ!処分はどうする?

システムキッチンのリフォームやリノベーションをした際にはシンクや木材、コンクリートや壁紙など、さまざまなごみの処分が必要になります。
業者へ依頼した場合にはそのまま処分してくれることもありますが、自身でDIYした場合にはごみの処分は必須です。

リフォームやリノベーションでは新しいキッチンの費用や解体費、取付費などはよく調べている方も多いですが、廃材の処分費用についてはあまり意識していないという方も多いようです。
そのため、依頼者の知識がないのをいいことに割高な廃材処分費を請求してくる悪徳な業者も出てきてしまいます。
自分で不用品や粗大ごみの処分についての知識をしっかり持っておくことで、システムキッチンへのリノベーションの時に無駄なお金を支払わずに済みます。

そこで今回は、キッチンのリノベーションで出た廃材を自分で処分する方法やその費用について紹介します。正しい知識を持ち、お得に理想のシステムキッチン化を進めましょう!

私が監修致しました

寺坂 健吾
買取いちばんスタッフの寺坂です。キッチンは衣食住にダイレクトに関わる部分ですから、設備がとても大切ですよね。調理スペースが狭かったり、古くて使いにくかったり…調理のたびにそんなストレスを抱えていると、自炊する気もなくなってしまいます。今のキッチンに不満を抱いている方のなかには、いつか自分の理想通りのシステムキッチンにしようとリフォームやリノベーションを夢見ている方も多いのではないでしょうか。元の設備を取り払って一体型の新しいシステムキッチンに入れ替えるには解体工事をすることになり、それに伴って不用品の処分もしなければなりません。しかし処分費用については不明点が多く、業者の言いなりで費用を支払ってしまいがちなので注意が必要です。キッチンのリフォームには決して安くない金額がかかります。不用品の解体や処分で無駄なお金を支払うことのないように、料金が発生する仕組みや自分で処分する方法も理解しておきましょう。
目次

システムキッチンに取り替える際の基礎知識

システムキッチン

キッチンの設備を新しくリノベーションすることになったら、まずはサイズの確認から始めましょう。
入れ替えたいシステムキッチンが元のスペースに収まるかどうかだけでなく、新しいシステムキッチンを置くことで家の窓やドア、収納の扉が開かなくなることもあるため細かい採寸が必要です。

さらに確認しておかなくてはならないのが、給水・排水・給湯や電気配線などの配線・配管の位置関係です。
システムキッチンと一口に言ってもL型やI型、アイランドキッチンなど様々な種類があります。希望するキッチンの構造によっては配線・配管の位置を動かす工事が必要となることもあります。

それから、当然のことですが新しいシステムキッチンを部屋に入れる際には、これまで使っていた古いキッチンを解体し設備を全て取り外さなくてはいけません。
解体工事の規模にも大小ありますが、壁を外したり配線や配管の解体をしたりと、大掛かりなものになることもあります。
またシステムキッチンの導入に伴い床の補強が必要ということであれば、台所となるスペース全体の床の工事をすることになるといった総合的な判断が必要となります。

リノベーション時の不用品処分には費用がかかる

キッチンリフォーム

極めて小規模なセルフリノベーションなどでない限りは、出た廃材の処分費が必要になると思ったほうが良いでしょう。
水回りをそっくり入れ替えたり、壁紙を剥がしたり壁ごと撤去することになるのですから、元々そこにあった古いキッチンや壁材、外壁などはごみとして処分しなくてはいけません。

木材など通常のごみと同じように処分できるものもありますが、出るごみの素材は多岐にわたるため、一つずつ処理していくのは大変な作業になります。
そのため基本的にはリノベーションをお願いする業者や工務店に処分も依頼して、廃材処分費を支払って処分してもらうことが多いでしょう。

ごみの分別にかかる人件費や、産業廃棄物として処分が必要なものは許可を持った業者に依頼して処理する必要があるので、その費用が廃材処分費となります。

細かい金額の内訳は自治体や業者によって異なりますが、出る廃材の量に比例して廃材処分費も高額になります。
さらに大型のトラックで大量のごみを運搬する場合には、運搬費や車両費などの項目で費用が発生することもあります。

小規模な工事を自分で行うというときには、出た廃材は自分で分別して処分できるものもありますが、すべて無料で処分できるというわけではありません。
システムキッチンのリノベーションで出た不用品を自分で処分する方法は後で詳しく紹介しますが、自治体の粗大ごみで処分する場合や不用品回収業者に依頼する場合は廃材処分費がかかります。

いずれにしても、リノベーションをする際には出た不用品の処分にもコストがかかるということを覚えておきましょう。

なお、家庭のキッチンでなくレストランやカフェなど、業務用の厨房機器となると処分方法は変わってきますので、こちらのページをご覧ください。

キッチンの処分・不用品の撤去を依頼した場合の費用の目安

ここでは自分でキッチンのリフォーム・リノベーションを業者へ依頼した場合の、撤去・処分費用についてまとめています。
環境やキッチンの仕様、業者によっても費用は異なりますが、おおよその相場を紹介していますので参考にしてみてください。

項目業者へ依頼した場合の費用
キッチンの解体費・撤去費1.5万円~2万円程度
キッチンの処分2tトラック:1.5万円~3万円程度
4tトラック:2万円~3万円程度
キッチンの壁パネル・壁紙・タイルなどの撤去8千円~1.5万円程度
吊り戸棚の撤去の費用6.5万円~8万円程度
キッチンカウンター撤去の費用9.5万円~12万円程度
そのほか廃材の処分1㎥辺り8千円〜1.5万円程度
※標準的なI型キッチンの場合

自分でどこまでDIYできる?

キッチンのDIY

キッチンの解体費用を少しでも抑えるためには、自分でDIYしてみるのも一つの手段です。
とは言え、キッチンの解体では「排水管工事」「電気配線工事」など資格を必要とする工事もしなくてはなりません。

また、キッチンを含め解体した廃材は「産業廃棄物」扱いとなることもあり、その場合は粗大ごみや一般ごみのように自治体で処分できない点にも注意が必要です。

個人のごみで捨てられるもの

キッチンを解体したときに自治体で捨てられる「一般廃棄物」に該当するものは、以下のようなものになります。

  • 木材・木くず
  • 釘・ネジなどの金属類
  • 壁紙

このほか、自治体によってはシンクやガスコンロなども処分できます。
お住まいの市町村によってルールは異なりますが、一般的に30㎝角以上や一辺の長さが30㎝、50㎝以上のものは粗大ごみ扱いになるでしょう。

ただし、自身でDIYした廃材であっても、自治体によっては「産業廃棄物」扱いとなることもあります。
その場合、産業廃棄物処理業者へ依頼し、運搬・廃棄してもらうことになります。

出た不用品をなるべく安く処分する方法はないの?

キッチン 不用品

すべてリノベーション業者に一括で依頼すると手間は少なくなりますが、処分にかかる費用がわからず請求された金額を言いなりで支払ってしまうことになり、実は損をしているかもしれません。

システムキッチンの不用品は、シンクや壁紙などものによっては自分で処分できるものもあります。
少しでもコストを抑えるために、ここからは不用品を自分で処分する方法をご紹介します。

1.自治体の粗大ごみや不燃ごみ、可燃ごみとして処分する

不用品を処分する場合、最も身近な方法は自治体のごみとして回収してもらう方法でしょう。

一辺長さが30cm、または50㎝を超えるものは粗大ごみの扱いになりますので、大きなものは粗大ごみとして処分します。
木材や壁紙などは一般ごみの袋に入るサイズまで小さくできれば、可燃ごみや不燃ごみとして処分ができるでしょう。

ただし自治体によっては解体しても粗大ごみとして処分しなくてはいけない場合や、処理施設で処分できる能力を超えているものは回収を受け付けてくれないこともあります。
お住まいの自治体に確認してから処分に移りましょう。

シンクなどを粗大ごみとして処分する流れとしては以下の通りです。

  1. 電話やインターネットから回収を予約し、必要な金額を確認する
  2. 金額分の手数料納付券をコンビニやスーパー、郵便局などで購入し、処分するものに貼り付けておく
  3. 回収日当日の朝、指定された収集場所に処分する不用品を運び出す

自治体でのごみとして不用品を処分するメリットは、費用の安さと確実に処分してくれる安心感です。
ものや量によりますが数百円から千円ほどで処分でき、慣れていない人にも利用しやすい方法となっています。

しかし自分で回収場所まで運ぶ手間や、決められた回収日まで待たなくてはいけないなどのデメリットもあります。
簡単に持ち運ぶことが難しいものの場合や急いで処分したい際には、別の方法で処分することになるでしょう。

2.自治体のごみ処理場へ持ち込む

自治体にあるごみ処理施設では、一般の人でもたくさんのごみを持ち込めるのが特徴です。
ごみの量が多い場合いは直接持ち込む方が申し込みの手間がかからず、費用も抑えられるかもしれません。

戸別収集ではごみ一点ずつに予約と手数料が必要になりますが、ごみ処理場ではまとめて重量での料金となります。料金は自治体ごとに異なりますが、名古屋市では10㎏ごとに200円と比較的安く処分できます。

またごみ処理施設の営業内であればいつでも利用できるうえ、名古屋市では予約が必要ありません。
戸別収集のように回収日が指定されないのも、メリットの一つでしょう。

ただし、ごみ処理施設への持ち込みは車両のみで、キッチンの解体による廃材となれば大きな車両を用意しなくてはならないこともあります。
車両への積み込みやごみ処理施設での積み降ろしなども、自分で作業しなくてはならないため注意してください。

一般的に、ごみ処理施設の利用方法は以下の通りです。

  1. ごみを粗大ごみ・可燃・不燃ごみなどに分別する
  2. ごみを車両に積み、ごみ処理施設で受付する
  3. ごみの計量、料金の支払い
  4. 指定された場所へごみを運搬、積み降ろし作業をする

自治体によっては、ごみ処理場へ前日までに予約する場合や、受付場所、持ち込み場所が異なる場合があるためご注意ください。
また、基本的には平日のみの利用で、土日や祝日に利用できないこともあります。
お住まいの自治体の搬入方法やルールを確認しておきましょう。

3.不用品回収業者に回収を依頼する

自治体での処分の次に試してほしいのが、不用品回収業者に依頼するという方法です。
不用品回収業者であれば分別、運び出し、車両への積み込みまですべての作業を行ってくれるので手間なくシステムキッチンの不用品を処分できます。
業者によっては資格保有者が在籍しているので、キッチンの取り外し工事もお願いできます。

さらに回収日を待たなくてはいけなかった粗大ごみ回収とは違って、こちらの指定した日時に回収に来てくれるのも大きなメリットです。
処分を急いでいる場合にも、早ければ即日に対応してくれるところもあるので急いでいる方にも便利でしょう。

また引っ越しや模様替えなどでほかにも不用品がたくさんあるときは、家具や家電などもまとめて回収してもらえます。
「積み放題のパック料金」を設定している業者であれば、お得に処分することも可能です。

デメリットとしては、手間がほとんどない分費用が高くなってしまうことです。
シンクだけ、収納だけ、と単品で回収してもらう場合は、基本料金にプラスして品目ごとの処分費用を支払うこととなり、一点につき数千円ほどはかかってしまうでしょう。
依頼前には見積もりを依頼し、おおよその作業内容や費用を確認したうえで依頼してください。

4.厨房機器や金属の買取業者で売る

一般家庭のリノベーションだけでなく、飲食店の閉店などに伴うシステムキッチンの処分であれば、シンクや調理台、収納などを中古厨房機器のお店で買い取ってもらうということもできるかもしれません。

専門店であればシステムキッチンに関する専門知識が豊富なスタッフも常駐しており、適正価格で買い取ってもらえます。
また、取り外しが必要なものの工事も安心して任せられるでしょう。

システムキッチンとなると個人で運ぶのは難しいものもありますが、出張買取をしている買取店ならその心配もありません。
お金を支払って処分しようと考えていたものが、少しでも現金に変わるというのは大きなメリットと呼べるのではないでしょうか。

ただし一般のリサイクルショップなどでは、シンクや収納などシステムキッチンの不用品の買取をしていないことが多いため注意が必要です。
受け付けていたとしても知識のほとんどないスタッフしかおらず、タダ同然の金額で引き取って終わり、ということもあります。それでも処分費用がかからなかっただけマシとも思えますが、価値のありそうなシステムキッチンであれば適正な金額で買い取ってほしいですよね。そのためには厨房機器を専門で買い取っている業者を探しましょう。

5.ネットオークション・フリマサイトなどで欲しい人に売る

処分を急いでいない方であれば、ネットオークションやフリマサイトを使ってシステムキッチンの不用品を売却する方法もあります。

前述した買取業者での買取は、基本的には業者の言い値で売ることになります。
しかしネットオークションやフリマサイトなどへの出品であれば、自分で販売金額を設定できるため、より高い金額で買ってもらえる可能性があります。
「メルカリ」や「ヤフオク」などはユーザーも多く、一般の人だけでなく業者が仕入れに利用していることもあり、一見敷居の高そうな厨房機器でも十分に売れやすい商品と言えます。

ただしこうしたサービスに出品してシステムキッチンの一部を販売する場合は、出品から梱包、発送までを自分でしなくてはならず、時間と手間がかかります。
出品の際にはさまざまな箇所から商品の写真を撮り、傷や破損などの特記事項がある場合はその旨もしっかりと記載しておかないと、後でトラブルになりかねません。

また出品してすぐに購入希望者が現れることは少ないため待つ時間も必要で、質問や値下げ交渉などのメッセージのやり取りもこまめに行わなくてはいけなくなります。
厨房機器を輸送時に破損したりしないよう自分で梱包し、発送の手配まですべて自分で行わなくてはいけないので、「労力をかけてでもシステムキッチンの一部をお金に変えて処分したい」という方以外には、あまりおすすめできない方法となります。

システムキッチンの人気メーカーは?

システムキッチンのリフォームでは、

  • LIXIL
  • クリナップ
  • パナソニック
  • TOTO
  • タカラスタンダード
  • トクラス

などが人気のメーカーとシリーズとなっています。
こちらで使用していた備品であれば、高額買取が期待できますね。
もちろんこれら以外のメーカーのものであっても、一度査定に出してみることをおすすめします。

まとめ

キッチン

システムキッチンにリフォームやリノベーションしようと考えたとき、かかる費用としてぱっと思いつくのは新しいシステムキッチンの設備の代金や、その設備を搬入し取り付けるための工事費が主なものでしょう。
しかし実際は、元のキッチンの解体工事や工事に伴って出る不用品や廃材の処分にもお金がかかります。

人生でそう何度もリノベーションをする機会はないので、解体工事の現場を直接見ることや、どのような流れで何にお金がかかるのかを私たちが知ることはあまりありません。

相場を知らないことにつけこんで高額な処分費用を請求してくる悪徳業者も多く、トラブルに巻き込まれることを避けるには、正しい知識をつけることが大切です。
今回のコラムでは、システムキッチンへの改修で出た不用品・ごみについて、費用の目安や処分方法をご紹介しました。
ものだけでなく、気持ちもスッキリとできると幸いです。

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自分で処分するのが大変、新品同様で捨てるのはもったいない、今すぐに処分したいという方におすすめですので、ぜひ一度ご相談ください。

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