万年筆を処分するのに費用はかかるの?

万年筆の処分を考えたとき、「捨てるために費用はかかるのか?」というのが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは万年筆の処分にかかる費用や、捨てる際の疑問点についてみていきましょう。
万年筆の処分方法
各自治体によってルールも異なりますが、金属でできているパーツが多い万年筆は「不燃ごみ」で処分できることが多いでしょう。
そのため万年筆をごみとして処分する場合には、とくに費用がかかるということはありません。
ただし万年筆のインクに関しては別の処分方法を指示している自治体が多いため、ルールを確認して正しく分別しましょう。
万年筆のインクの捨て方
万年筆のインクは油やペンキなどと同様に、布や紙に染み込ませて「可燃ごみ」で処分するのが一般的です。
インクには消費期限があり、一度開封してしまったボトルインクは2年で使い切るのが理想です。
空気中に浮遊しているカビや菌などが、残りのインクやペンに付いてしまうと腐食の原因になってしまいますので、インクは新鮮なうちに使い切った方がよいでしょう。
また未開封のインクでも徐々に水分だけが蒸発して濃度やphが変わってしまい、書き味が悪くなったりペン先に詰まったりしてしまうことがあるので、3年以内に使い切るようにしてください。
万年筆は捨てるのではなく「売ること」を検討しよう
万年筆の処分に費用はかかりませんが、ごみとして捨ててしまうのは少し待ってください。
中古市場では万年筆のような高級文具は人気が高く、コレクターにとってはお宝とも言えるアイテムです。
売れる可能性のある万年筆を、そのまま処分してしまうのはもったいないように思えませんか?
特に高級ブランドの万年筆は中古市場でも高額査定が期待できます。
万年筆を手放そうと考えている場合は、まず「買取」を検討するのがおすすめです。
万年筆の売却方法

万年筆を買い取ってくれる場所はさまざまです。
万年筆の材質や状態によってベストな方法が異なりますので、お持ちの万年筆に合ったところへ査定に出してみましょう。
リサイクルショップで売る
不用品を売るときにまず思いつくのが、リサイクルショップに持ち込む方法です。
近隣に店舗がある場合は、直接持ち込むことでその場で現金化できます。
また、最近ではLINE査定やメール査定といった簡易査定ができるところも多いため、何社かに見積もりを出してみるとよいでしょう。
ただし、さまざまな品物を扱うリサイクルショップでは万年筆のような文房具に関する知識がないことも多く、適正な価格で買い取ってもらえない場合もあります。
できれば事前に買取相場を調べておき、信頼のおけるところに依頼するのがおすすめです。
文具専門の買取店を利用する
万年筆を少しでも高く買い取ってもらいたいのであれば、文房具専門の買取店へ出すのがおすすめです。
専門店ということで文房具についての知識が豊富なスタッフが常駐しており、適正価格で査定してもらえます。
人気ブランドの万年筆であれば、思わぬ高価格で買い取ってもらえる可能性もあるでしょう。
また一般的に買取されにくい、名入れがされているものや傷があるものでも買い取ってもらえることがあります。
値段が付かなくても無料で引き取ってもらえることもあるため、とりあえず出してみるというのもよいでしょう。
ただしこうした文房具専門の買取店は店舗数が少なく、宅配買取サービスが主流となっています。
1本からでも受け付けていることが多いため、まずは無料査定を試してみてはいかがでしょうか。
ネットオークションやフリマアプリで売る
「メルカリ」や「Yahoo!オークション」といった、フリマアプリやネットオークションに出品してみるのもおすすめの方法です。
これらはインターネット上での個人売買となるため利用者が多く、万年筆に関してもたくさん取引されています。
そのため欲しいという人が現れれば、どんな万年筆でも売れる可能性があることや、販売価格を自分で設定できるため、買取店よりも高値で売れる可能性があるのがメリットです。
特に「Yahoo!オークション」のようなオークションサイトでは、購入希望者が殺到した場合に落札価格が上がり思わぬ大金を得られるかもしれません。
梱包や発送を自分でしなくてはいけない手間はありますが、万年筆は小さなものなので大きな雑貨や家具家電の梱包に比べればそこまで大変な作業ではないでしょう。
ただし、輸送時にインク漏れや破損がないよう、しっかりと緩衝材で包むよう注意してください。
ペン先に金が使用されている万年筆は貴金属取り扱い業者へ!
「金ペン」と呼ばれる、ペン先に金やプラチナなど貴金属が使われている万年筆は、貴金属の買取が可能な買取業者に出してみるという方法もあります。
金ペンは腐食に強くステンレスのペン先に比べて書き味が柔らかく弾力があり、筆圧によって変わる独特のしなりが魅力です。
この金ペンであればノーブランド品で査定価格が付かない場合でも、ペン先に使われている貴金属のみの価格でそれなりの価格が付く場合があります。
ペン先に「18K」「750」と刻印があれば18金(75%が金)、「14K」「585」という刻印であれば14金(58.5%が金)として買取が可能ですので、貴金属の買取ができる宝飾店などに相談してみましょう。
特に近年では金の価格が高騰しており、少量でも高値での買取が期待できます。売りどきを見極めて鑑定に出してみてはいかがでしょうか。
買取が期待できる万年筆や人気ブランドとは

万年筆はさまざまな文房具メーカーから販売されており、なかでも人気ブランドのものは需要が高いため高値での買取が期待できます。
ここでは6つの人気ブランドを紹介しますので、お持ちの万年筆をチェックしておきましょう。
MONTBLANC(モンブラン)
万年筆といえばモンブラン、というくらいの歴史と伝統を持つドイツの有名ブランド。憧れの高級万年筆としてのイメージを抱く方も多く、高い知名度を誇ります。1924年に誕生した「マイスターシュテュック」は、今でもモンブランの代表作として人気があります。
Pelikan(ペリカン)
1938年にドイツで創業された老舗ブランドです。ペリカンの万年筆の中で有名な「スーベレーン」は重さ・長さ・書き心地のバランスがよく、世界中にファンがいます。
また、漢字を書く日本人に合った、ペン先が硬めのモデルも人気です。
SAILOR(セーラー)
広島県呉市発祥の国産万年筆メーカー。1,000円台からのシリーズも展開しているため、子どもや学生など若年層が初めて持つのにおすすめのブランドです。
また、万年筆メーカーの中でも群を抜いてペン先が優れているため書き心地がよく、国内外で高い人気を集めています。
PARKER(パーカー)
パーカーは1888年にアメリカで設立された筆記具メーカーです。インジェニュイティというモデルは速乾性のインクを使っており、「第5の筆記用具」「次世代のペン」などと呼ばれています。
PILOT(パイロット)
パイロットは1938年に設立された、高い知名度と人気を誇る国産メーカーです。初心者から文具マニアまで幅広いニーズに応えられる豊富な価格帯が魅力。とにかく種類が豊富なので、自分に合った万年筆が見つけやすいのも魅力のひとつです。
プラチナ万年筆
プラチナ万年筆は1919年に創業した日本の老舗筆記具ブランドです。同社が開発した「スリップシール機構」は、バネをキャップに搭載することでキャップの気密性が高まり、インクの渇きを防げる機能。これにより万年筆のインクの寿命が延びるといった、革新的な技術も注目を集めています。
ここで挙げたブランド以外にも、状態やモデルによって買取可能な万年筆がありますので、まずは査定に出してみることをおすすめします。
壊れた万年筆でも買取は可能?
インクが詰まっていたり、ペン先に傷や破損があったりなど壊れている万年筆は、買い取ってもらえるのか気になりますよね。
実はこれらのように不具合のある万年筆でも、買取店によっては値段が付く場合があります。
特に文房具を専門に取り扱う店舗や、万年筆の買取実績のある買取店では自社で修理やメンテナンスができることが多いため、買取が期待できるでしょう。
例えばインクの詰まりやインク切れの場合、インクの補充やカートリッジの交換、水洗いなどで問題が解消することがほとんどです。
また、折れたり壊れたりしている場合でも、使用されている素材によっては買取が可能です。
ペン先だけでも買い取ってくれる業者もあるため、一度相談してみるとよいでしょう。
より高く売るためにできること

万年筆をより高値で買ってもらうためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
付属品を揃える
万年筆を売る際には、ケースや証明書、予備のインク・カートリッジなどの付属品が揃っていると、より高額な査定価格が期待できます。
ケースや保証書はその万年筆の品質を証明できるアイテムでもあるので、購入時には保管しておきましょう。
キレイな状態で査定に出す
中古品を売却する際はキレイな状態にしてから出すことが高価買取のポイントです。
万年筆の本体やペン先をキレイに拭き取り、購入したときに近い状態で出すようにしましょう。
複数の店舗で査定を依頼し比較する
万年筆の買取額は店舗によって大きく異なる場合もあります。
できれば複数の店舗へ査定に出して、一番高く売れる店舗を探してみましょう。
こうすることで買取相場がわかるだけでなく、それぞれの買取店のサービス内容も比較できます。
このと単に高値で買い取ってくれるというだけでなく、買取方法やかかる手数料、スタッフの対応などもチェックしておくと買取の満足度が高まります。
まとめ

使っていない万年筆はごみとして捨ててしまうこともできますが、まずは買取で必要としている人に売れないかを検討してみましょう。
ペン先に使われている素材やブランドによっては思わぬ高値がつくこともあるので、不具合や名入れのあるものでも、一度は専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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