仏壇の買取が難しいと言われる理由

仏壇は中古市場で流通しにくく、運搬や保管の負担も大きい品目です。
宗教用具というデリケートな性質上、取り扱い自体を控える事業者も少なくありません。
需要の少なさと店舗側の事情が重なり、買取が成立しにくいのが現状です。
まずはその理由を詳しく紐解いていきます。
仏壇本体が買取対象になりにくい背景
中古の仏壇は再販のハードルが高い品目です。
ご先祖様を祀るという用途の性質から、新調する際は新品を選びたいと考える方が圧倒的に多いためです。
中古需要が伸びにくい主な理由として、以下の3点が挙げられます。
- 宗派や地域によって求められる仕様が異なる
- マンションなど現代の住宅事情では設置スペースが限られる
- 他の家庭で使用された宗教用具に対する心理的な抵抗感がある
このように買い手の層が極端に限られてしまうため、仏壇本体そのものに価格がつくことはほとんどありません。
リサイクルショップでも断られやすい理由
需要の少なさに加え、買い取る店舗側の負担が小さくないことも影響しています。
仏壇は大型かつ重量があるため、運搬や長期間の保管に多大なコストがかかります。
また、一般的な家具のように店頭で気軽に展示・販売することが難しい点もネックとなるポイントです。
宗教用具としてのデリケートな性質から、トラブルを回避するために取り扱いを控えるリサイクルショップも珍しくありません。
出張買取を依頼する際も、仏壇は対象外としている業者が多いため、事前の確認が必須となります。
買取の例外となるケースと注意点
仏壇本体の買取は総じて難しい傾向にありますが、素材そのものに美術的・希少的な価値がある場合は、例外として価格がつくことがあります。
評価されやすいのは、主に次のようなケースです。
- 金などの貴金属をふんだんに使用した仏具が付属している
- 著名な作家・職人によって作られた伝統工芸品である
- 屋久杉や黒檀など、希少な高級素材を用いた状態の良い品である
ただし、希少素材であっても、保存状態やその時々の需要によっては価格がつかないことも十分にあり得ます。
過度な期待は持たず、素材価値が見込める場合にのみ査定の可能性がある、と理解しておきましょう。
買取の可能性があるのは仏壇ではなく仏具

仏壇本体に価格がつくことは多くありませんが、仏具は素材の価値によって査定対象となる場合があります。
そのため、処分を急ぐ前に「仏壇」と「仏具」を分けて考えることが大切です。
素材や状態によっては、思わぬ評価につながることもあります。
査定対象になりやすい仏具の例
再販のしやすさや素材評価の観点から、真鍮などの銅合金や貴金属が使われている仏具は、買取店に相談しやすい傾向があります。
査定対象になりやすい代表的な仏具は以下の通りです。
- おりん(鐘)
- 香炉(線香立て)
- 花立(花瓶)
- 火立(ろうそく立て)
これらは、金や銀などの含有が確認できれば、金属の品位と重量を基準に客観的な評価がしやすい品目です。
まずはどのような金属が使われているか確認してみましょう。
金・プラチナ製か見分けるポイント
査定を依頼すべきか迷ったときは、仏具に「刻印」があるかを確認することが第一歩となります。
製品の底面や側面に打たれている小さな刻印が、素材を判断する重要な手がかりです。
ご自宅で確認しやすいチェックポイントは以下の通りです。
- 底面などに品位を示す刻印が打たれているか
- GPやGFなど、メッキであることを示す表記がないか
- 磁石を近づけたときに強く反応しないか
- 手に持ったときに、サイズに対してずっしりとした重みがあるか
一般的な刻印の意味合いを以下の表にまとめました。
| 刻印の例 | 意味 |
|---|---|
| K18、K24など | 金の純度(含有量)を示す |
| Pt900、Pt950など | プラチナの純度を示す |
| GP、GFなど | 金メッキ(GP)や金張り(GF)の可能性が高い |
磁石にピタッとくっつく場合は、鉄系の素材が含まれている可能性が高く、貴金属としての評価は難しくなります。
最終的な判定は、専門の査定スタッフにまかせるのが確実です。
掛け軸・仏像も対象になり得るが条件に注意
仏壇内に安置されている掛け軸や仏像は、美術品や骨董品として評価されることがあります。
ただし、現代の仏壇に多い量産品の場合は、すべてに価格がつくわけではありません。
評価が上がりやすい条件には、次のようなものがあります。
- 作者が特定できる銘や落款(サイン)、箱書きが揃っている
- 鑑定書や、購入時の経緯が分かる資料が残っている
- シミや破れ、欠損が少なく保存状態が良好である
同型の量産品や、修復が困難なほど損傷が大きい品は、美術品としての評価が伸びにくい傾向にあります。
象牙のような規制がある素材は注意が必要
仏具の一部に象牙製品が含まれている場合は、法規制の対象となるため取り扱いに十分な注意が必要です。特に元の形を保った「全形象牙」は、種の保存法により原則として譲渡や売買が厳しく制限されています。
象牙製品に関する主な注意点は次の通りです。
- 全形を保持した象牙は原則として取引が禁止されている
- 登録機関が発行する「登録票」がある場合のみ、例外的に取引が可能
- オークション等に出品する際も登録番号の表示が義務付けられている
自己判断での売買は思わぬトラブルを招く恐れがあります。
環境省の制度や登録要件を正しく確認したうえで対応することが大切です。
仏壇の処分方法と費用相場の比較

仏壇は買取が難しいケースが大半であるため、あらかじめ「売れない前提」で処分方法を検討しておくのがスムーズです。
供養をどこまで手厚く行うか、自力で外まで搬出できるかによって、かかる費用や手間は大きく変わってきます。
主な処分方法と、それに伴う費用の目安を以下の表にまとめました。
| 処分方法 | 費用の目安 | 手間 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 菩提寺に相談 | お布施1万〜5万円程度+処分料 | 中〜高 | 供養を重視したい方、お寺との付き合いがある方 |
| 仏壇店に依頼 | 約5万〜8万円程度 | 中 | 専門知識のあるスタッフに搬出までまかせたい方 |
| 自治体の粗大ごみ | 約400〜3,200円程度 | 高 | 費用を最優先で抑えたい方、自力で搬出可能な方 |
| 不用品回収・遺品整理業者 | 条件や物量により変動 | 低〜中 | 仏壇以外の家財もまとめて整理・処分したい方 |
菩提寺に相談して引き取りや供養を依頼する
日頃からお付き合いのある菩提寺へ相談する方法は、処分前の「閉眼供養(魂抜き)」をスムーズに手配できる点が大きな特徴です。
お寺の案内に沿って進められるため、手続き上の迷いが生じにくくなります。
一般的な依頼の流れは次の通りです。
- 閉眼供養を実施する日程を調整する
- 仏壇内の整理を行い、位牌やご本尊の取り扱いを確認する
- 供養後の引き取り可否や、お寺での処分費(お布施とは別)を相談する
供養のみをお願いするのか、その後の搬出や処分まで一貫して対応してもらえるのかを事前に確認しておくと、他の手段と比較しやすくなります。
仏壇店に引き取りを依頼する
仏壇を専門に扱う販売店への依頼は、重量のある仏壇の搬出をまかせやすいのがメリットです。
引き取りにかかる料金は、仏壇のサイズや地域によって変動するため、事前の見積もりが重要になります。
引き取りを依頼する際の特徴と事前準備は以下の通りです。
- 仏壇の正確な寸法(高さ・幅・奥行)や外観写真を用意しておく
- 設置場所から玄関、屋外までの搬出経路を確認しておく
- 新しい仏壇への買い替えの有無によって、引き取り料金が変わるか確認する
店舗によって対応エリアや引き取り条件が細かく設定されているため、ご自身の住環境に適しているかをあわせて確認してください。
自治体の粗大ごみとして出す
処分費用を安く抑えられるのが、お住まいの自治体の粗大ごみとして回収してもらう方法です。
数百円から数千円程度の手数料で済むことが多い一方で、指定の回収場所まで自力で運び出す必要があります。
粗大ごみとして出す際の注意点は以下の通りです。
- 自治体ごとのごみの区分と必要な処理手数料を確認する
- 処分自体には宗教的な儀式が含まれないため、閉眼供養は別途手配する
- 家の中から指定の収集場所までの運び出しを自分たちで行う
費用面での負担は最も軽いですが、重量物を安全に運べる人手と時間を確保できるかが判断の分かれ目となります。
不用品回収業者・遺品整理業者に依頼する
実家の売却などで短期間で片付けたい場合や、仏壇以外の家具・家電も同時に整理したい場合は、不用品回収業者や遺品整理業者への依頼が現実的です。
自宅の設置場所まで引き取りに来てもらえるため、搬出の肉体的な負担を大幅に抑えられます。
業者へ依頼する際に確認しておきたい点は次の通りです。
- 公式サイトに会社概要や所在地が明確に記載されているか
- 複数の業者から相見積もりを取り、料金やサービス内容を比較する
- 階段作業などの追加費用の条件を含め、書面で見積もりを出してもらう
口頭のやり取りだけで進めず、書面で内訳や作業内容を確認しておくことが、後々のトラブル防止につながります。
仏壇を手放す前に必要な閉眼供養(魂抜き)の確認事項

どのような方法で仏壇を処分するにせよ、手放す前には「閉眼供養(魂抜き)」と呼ばれる儀式を行うのが一般的です。
宗派によって名称や考え方が異なるため、まずは菩提寺へ相談し、当日の流れや費用についてすり合わせておくことが大切です。
たとえば浄土真宗では、仏壇から魂を抜くという概念がないため「遷仏法要」「遷座法要」などと呼ばれます。
閉眼供養とは
閉眼供養とは、僧侶に読経を行ってもらい、ご家族の気持ちに区切りをつけてから処分へ進むための儀式です。
これまで信仰の対象として大切に祀ってきた仏壇を、ひとつの「物品」として整理する段階へ移す意味合いがあります。
実際の進め方は、次のような流れが一般的です。
- 宗派で必要とされる法要の正しい名称や、実施の可否を確認する
- 自宅、またはお寺など、法要を実施する場所と日程を決める
- 法要を終えた後に仏壇内部を整理し、手放す
お寺によって細かな考え方の違いはありますが、法要によって精神的な区切りをつけてから物品の整理・処分に進む順序が基本となります。
お布施の目安と追加費用
お寺に読経をお願いした際、お布施(謝礼)の金額に迷うケースは少なくありません。
お布施には明確な定価がありませんが、事前に一般的な相場感を把握しておくことで、落ち着いて準備を進められます。
閉眼供養における一般的な費用の目安は以下の通りです。
| 項目 | 目安となる金額 | 変動しやすい条件 |
|---|---|---|
| お布施 | 1万〜5万円程度 | 宗派の慣習やお寺との関係性の深さ |
| お車代 | 2千〜5千円程度 | 自宅にお招きする場合や移動距離 |
| 御膳料 | 3千〜1万円程度 | 法要後に会食を設けるかどうか |
自宅に僧侶をお招きして法要を行う場合は「お車代」が発生し、法要後に食事の席を設けない場合は「御膳料」を包むのが一般的です。
事前にご家族間で予算や条件を整理しておくと、当日の進行がスムーズになります。
仏壇内部の確認を忘れずに(貴重品・書類の見落とし防止)
処分の直前になって起こりやすいトラブルが、仏壇内部に保管されていた貴重品や重要書類の見落としです。
仏壇には隠し引き出しや二重構造の収納スペースが設けられていることが多く、処分業者の手に渡った後に気づいても取り戻せません。
手放す前に、特に念入りに確認しておきたい箇所は次の通りです。
- 引き出しの奥底や、仕切りの裏側
- 彫刻の裏に隠された扉や、二重構造になっている収納スペース
- 保管されたままの戸籍謄本、土地の権利書、預金通帳などの重要書類
ご先祖様に関わる記録や大切な遺言などが残されていることもあります。
閉眼供養を終え、仏壇がただの「箱」となった後、落ち着いた状態で中身を隅々まで確認することが安全です。
買取に迷った仏壇の処分は買取いちばんにご相談ください

仏壇を手放す場面では、売却の可否だけでなく、供養の段取りや依頼先の選定、重い本体の搬出など、検討すべき事項が次々と重なります。
どこから手を付けるべきか迷って手が止まってしまうのも無理はありません。
大切なのは、売れるかどうかだけに目を向けるのではなく、ご自身の状況に応じて無理のない整理の方法を組み立てることです。
買取いちばんドットコムでは、価値ある品物の買取相談はもちろん、査定の結果お値段がつかなかった仏壇本体についても、不用品としての回収や処分まで含めて一括でご相談を承っています。
仏壇本体は回収対応、金仏具などは丁寧に査定
前述の通り、仏壇本体は中古需要が限られるため買取が難しいケースが一般的です。
一方で、金属製の仏具は素材価値によって適正に評価される可能性があります。
特に金やプラチナなどの貴金属は日々の相場によって価値が変動するため、最終的な査定額は専門スタッフによる現物確認を経て決定されます。
買取いちばんドットコムでの主な対応内容は次の通りです。
- 買取が難しい仏壇本体の不用品回収対応
- 金やプラチナ製仏具の素材価値に基づく査定
- ご自宅への出張費や査定料は無料で対応
「価格がつくかどうかわからないけれど、まずは専門家に見てほしい」という場合でも、お気軽にご相談いただけます。
処分のご相談から搬出まで一貫サポート
仏壇の整理で最もご家族の負担になりやすいのが、重量のある本体の搬出作業です。
売却できるものは買取店へ、処分するものは回収業者へ……と別々に依頼すると、手間や日程調整の負担が倍増してしまいます。
これらを一括で依頼するメリットは次の通りです。
- 連絡の窓口が一本化されるため、業者との調整の負担が劇的に軽減される
- 現地でスタッフが売却品と処分品を同時にスピーディに仕分けできる
- 仏具などの買取金額を仏壇の処分費用に充てることで、負担を抑えやすい
お見積もり金額にご納得いただけない場合のキャンセルも可能なため、まずは全体の費用感を確認してから冷静に判断していただけます。
仏壇以外の不用品買取も対応
ご実家の片付けや仏壇の整理を進める過程では、長年使われていなかった家財道具や生活雑貨など、他の不用品が同時に出てくるケースが多いです。
買取いちばんドットコムでは、家具や家電をはじめとする15ジャンル、100以上のカテゴリに広く対応しています。
仏壇まわりの整理と一緒に、ご自宅に眠っている不用品をまとめてご相談いただくことが可能です。
また、名古屋近郊のエリアであれば、ご都合に合わせて最短30分での即日訪問にも対応しています。
お急ぎで実家の片付けを進めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
仏壇の買取に関するよくある質問

Q.金仏壇は売れますか?
A.金仏壇であっても、本体そのものの中古需要は限られているため、買取が難しいケースが一般的です。
ただし、内部装飾や仏具に金やプラチナなどの貴金属が使用されている場合は、素材価値として査定対象になる可能性があります。
まずは本体と仏具を分けて確認することが大切です。
Q.位牌が残っている場合はどうすればよいですか?
A.位牌はご先祖様を祀る大切なもののため、買取や通常の回収はできません。
菩提寺へ相談し、お焚き上げや閉眼供養など適切な方法でご対応ください。
処分の前に、宗派や地域の慣習に沿った手続きを確認しておくと安心です。
Q.仏壇の中古の買取相場はいくらですか?
A.仏壇本体は中古市場での流通が非常に少なく、一定の買取相場は存在しません。
価格がつく場合は、著名な作家の作品や希少素材を使用した状態の良い品など、例外的なケースに限られます。
基本的には、素材価値や付属品の有無を個別に確認し、評価額を算出する流れとなります。
不要な仏壇は、仏具の査定と一括回収で負担軽減を

仏壇本体は中古需要が限られているため、まずは「売却」ではなく現実的な「処分方法」から検討を始めることが、スムーズに片付けを進めるコツです。
そのうえで、金などの貴金属が使われた仏具があれば、念のため査定を受けるという進め方が最も無理のない流れとなります。
処分先は、供養を重視するなら菩提寺、費用を抑えるなら自治体の粗大ごみなど、ご自身の状況に応じて選びましょう。
あわせて、手放す前の閉眼供養の実施と、引き出し内部の確認は忘れずに行うことが重要です。
重量のある仏壇の搬出や、価値の見極めが難しい仏具の査定は、回収と買取をまとめて依頼できる専門業者を活用することで、肉体的・精神的な負担を大きく抑えられます。
買取いちばんドットコムでは、仏具の無料査定から仏壇本体の回収・搬出まで一貫して対応しています。
出張費や査定料は無料で、家具や家電など他の不用品もあわせてご相談が可能です。
ご実家の片付けや仏壇の整理でお悩みの際は、選択肢の一つとしてぜひご検討ください。


