モダンスタイルとは?

モダンスタイルは、華美な装飾を抑え、シンプルなフォルムと機能性を重視したインテリアスタイルです。
直線的ですっきりとした家具に、ガラスや金属などの無機質な素材を取り入れることで、都会的で落ち着いた印象にまとまります。
配色は白・黒・グレーなどを基調に、使う色数を絞るのが基本。ただし、無機質な素材だけで統一する必要はありません。
木材やラタンなどを組み合わせれば、シャープさを残しつつ自然素材のあたたかみも加えられます。こうした組み合わせは、後ほど紹介するナチュラルモダンにもつながる考え方です。
また、空間全体の統一感を保つには、ソファやラグ、カーテンなどのファブリックも無地や控えめな柄を選ぶとよいでしょう。
家具や小物を詰め込みすぎず、余白を残しながら素材・色・フォルムのバランスを整えると、モダンらしいすっきりとした空間に仕上がります。
モダンスタイルはどうして人気なのか?

モダンスタイルが選ばれる理由の一つは、生活感を抑えたすっきりとした空間をつくれることです。
装飾を控えた家具やインテリアを取り入れることで、日用品が目立ちにくくなり、整った印象を演出できます。
また、モダンデザインは見た目の美しさだけでなく、機能性や合理性を重視してきた背景があります。
毎日使う家具だからこそ、デザインと使いやすさの両方を大切にしたい方にも取り入れやすいスタイルといえるでしょう。
さらに、モダンスタイルには一つの決まった形があるわけではありません。
シャープで都会的な雰囲気を好む方も、木のあたたかみや和の落ち着きを取り入れたい方も、自分の好みに合わせてモダンな要素を組み合わせられます。
すっきりとした見た目と実用性を両立しながら、自分らしい空間へアレンジできることが、モダンスタイルの大きな魅力です。
モダンスタイルの種類

モダンスタイルには、使う素材や配色、取り入れる家具によってさまざまなテイストがあります。
なかでも代表的なのが、次の3つです。
- シンプルモダン
- ナチュラルモダン
- 和モダン
このほかにも、上質感のある素材を取り入れたラグジュアリーモダンや、20世紀半ばの家具・デザインを取り入れたミッドセンチュリーモダンなどがあります。
まずはそれぞれの特徴を知り、好みに合うスタイルを探してみてください。
シンプルモダン
シンプルモダンは、装飾を抑えたすっきりとしたデザインを基本とするスタイルです。
直線的なフォルムの家具や、ガラス・金属などの無機質な素材を取り入れることで、シャープで都会的な印象をつくれます。
配色は白・黒・グレーなどの無彩色を基調にすると、空間全体をまとめやすくなります。
落ち着きを加えたい場合は、ダークブラウンや木目を組み合わせるのも一つの方法です。
ただし、家具や小物をすべて無彩色でそろえる必要はありません。
色数や装飾を抑えながら、照明やアートなどにアクセントを加えると、シンプルさを保ちつつ自分らしい空間に仕上げられます。
ナチュラルモダン
ナチュラルモダンは、モダンスタイルのすっきりとしたデザインに、木材をはじめとする自然素材のあたたかみを組み合わせたスタイルです。
白やグレーなどの落ち着いた色をベースに木目を加えると、シャープさを残しながらやわらかな印象も演出できます。
テーブルや椅子などの大きな家具に木材を取り入れ、照明や小物にはガラス・金属などを組み合わせるのもよいでしょう。
観葉植物やジュートなど自然を感じさせる素材を加えれば、ナチュラルな雰囲気がさらに引き立ちます。
自然素材だけでまとめるのではなく、モダンな要素とのバランスを取ることがナチュラルモダンに仕上げるポイントです。
和モダン
和モダンは、日本の伝統的な和の要素と現代的なデザインを組み合わせたインテリアスタイルです。
木や竹、和紙、い草などの自然素材を取り入れ、ベージュ・ブラウン・落ち着いたグリーンなどでまとめると、和の趣を生かした穏やかな印象になります。
畳や和紙の照明などを取り入れる場合も、家具のフォルムをすっきりさせたり、黒やグレーをアクセントに加えたりすると、現代的な要素とのバランスを取りやすくなります。
和のアイテムを数多く並べるのではなく、素材・色・家具のデザインを絞って取り入れるのがポイント。
和の落ち着きを残しながら、すっきりとしたモダンな空間へまとめられます。
モダンスタイルを採用している代表的な家具ブランド

モダンデザインの家具は、イタリアや北欧をルーツに持つブランドから数多く生まれています。
ここでは、モダン家具で知られる4つのブランドと、それぞれのデザインの特徴を紹介します。
カッシーナ
カッシーナは、イタリアの家具ブランドです。
ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンをはじめ、20世紀を代表する建築家やデザイナーの作品を「Cassina iMaestri(カッシーナ・イ・マエストリ)」コレクションとして展開しています。
同コレクションには、スチールフレームを取り入れたLCシリーズをはじめ、機能性と造形美を追求した家具が数多くそろいます。
時代を越えて受け継がれてきたモダンデザインに触れたい方は、代表的な作品を見比べてみるのもよいでしょう。
B&Bイタリア
B&Bイタリアは、1966年に創業したイタリアの家具ブランドです。
デザイナーとの協働に加え、素材や製造技術の研究を重ねながら、現代的な家具を生み出してきました。
パトリシア・ウルキオラが手掛けた「Bend-Sofa(ベンドソファ)」は、起伏のある曲線的なフォルムが特徴です。
ジェフリー・バーネットによる「Metropolitan(メトロポリタン)」にも、座面からアームへ続くなめらかなラインが取り入れられています。
直線だけにとらわれないモダンデザインを楽しめるのも、B&Bイタリアの魅力です。
カール・ハンセン&サン
カール・ハンセン&サンは、1908年にデンマークで創業した家具ブランドです。
伝統的な木工技術を生かしながら、ハンス・J・ウェグナーをはじめとするデザイナーとともに、デンマークのモダンデザインを代表する家具を手掛けてきました。
代表作の「CH24(Yチェア)」は、ウェグナーが1949年にデザインした椅子です。
背もたれとアームを一体化した曲線的なフレームと、Y字型の背が特徴で、木のあたたかみと軽やかな造形をあわせ持っています。
ナチュラルな素材を取り入れたモダンスタイルとも組み合わせやすいデザインです。
アルフレックス
アルフレックスは、イタリアにルーツを持つ家具ブランドです。
日本では、イタリアのアルフレックス社で家具づくりを学んだ保科正氏が1969年にアルフレックスジャパンを設立し、日本の文化や住環境に合わせた家具づくりを進めてきました。
「arflex」という名称は、イタリア語で家具を意味する「arredamenti」と、柔軟性・適応性を意味する「flexibility」に由来します。
アルフレックスジャパンでは、シンプルなデザインだけでなく、使いやすさや耐久性にも配慮した家具を展開しているのが特徴です。
モダンスタイルを作るコツ

モダンスタイルを取り入れるときは、家具だけでなく、形・素材・配色・空間の余白をまとめて考えることが大切です。
すべてを直線やモノトーンで統一する必要はありません。
好みのテイストを取り入れながら、空間全体のバランスを整えていきます。
1.直線を基調にシンプルなデザインを選ぶ
モダンインテリアでは、直線的ですっきりとした家具が多く取り入れられ、シャープな印象をつくる要素の一つになっています。
ただし、曲線のある家具がモダンスタイルに合わないわけではありません。
装飾を抑え、素材や配色をそろえれば、曲線的なソファやチェアも取り入れられます。
大型家具はシンプルなフォルムを意識し、椅子や照明などの一部に曲線を加えると、空間にほどよいメリハリをつけられるでしょう。
2.異なる素材をバランスよく取り入れる
モダンスタイルでは、金属やガラス、大理石などの石材、レザーといった質感の異なる素材がよく使われます。
一つの素材だけでそろえるより、木材と金属、ガラスとファブリックのように異素材を組み合わせると、シンプルな空間にも奥行きが生まれます。
目指すテイストに合わせて素材の配分を変えるのもポイントです。
ナチュラルモダンなら木材、和モダンなら木や和紙などを取り入れ、無機質な素材と組み合わせることで、それぞれの特徴を表現できます。
3.使う色を絞って統一感を出す
配色は、白・黒・グレーなどをベースに、全体で使う色を2〜3色程度に絞るとまとまりが生まれます。
ナチュラルモダンならベージュや木の色、和モダンなら落ち着いたグリーンやブラウンを加えるなど、目指すスタイルに合わせて調整してください。
アクセントカラーを取り入れる場合は、クッションやアート、小物など面積の小さいアイテムを使うのが一つの方法です。
ベースとなる配色を整えておけば、好みの色を加えても空間全体の統一感を保てます。
4.家具や小物を置きすぎず余白を残す
モダンスタイルでは、家具や小物を詰め込みすぎず、空間に余白を残すこともポイントです。
床や壁の一部が見えるように家具を配置すると、一つひとつの家具や素材の存在感も引き立ちます。
日用品や細かな物が目につきやすい場合は、収納家具を活用して見える物の量を整理するのもよいでしょう。
何も置かない空間を目指すのではなく、必要な家具を残しながら、視覚的にすっきり見えるバランスを意識することが大切です。
5.照明やアートでアクセントを加える
家具や配色を整えたら、照明やアートなどでアクセントを加える方法もあります。
シンプルなデザインの照明を選んだり、間接照明で壁や家具を照らしたりすると、光と影による奥行きを演出できます。
アートや観葉植物を取り入れる場合も、数を増やしすぎず、見せたい場所を絞るのがポイントです。
シンプルな空間をベースにお気に入りのアイテムを配置することで、自分らしさのあるモダンインテリアに仕上げられます。
まとめ

モダンスタイルは、装飾を抑えたシンプルなデザインを軸に、素材や配色の組み合わせでさまざまな表情をつくれるインテリアです。
直線を基調とした家具、異素材の組み合わせ、色数を絞った配色、余白を意識すると、統一感のある空間に仕上げられます。
シンプルモダンだけでなく、木材のあたたかみを加えたナチュラルモダンや、和の要素を取り入れた和モダンなど、好みに合わせてアレンジできるのも特徴です。
家具を選ぶ際は、デザインだけでなく、部屋全体の素材・色とのバランスまで見ながらコーディネートしてみてください。
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