洗濯機の寿命はどのくらい?

洗濯機の寿命は一律に決まっているわけではありませんが、一般的には7~10年程度が買い替えを検討する一つの目安とされています。
内閣府の「消費動向調査」によると、2025年度に買い替えた世帯における電気洗濯機の平均使用年数は10年でした。※出典:内閣府「消費動向調査」令和7年(2025年)結果の概要
買い替えの理由としては「故障」が多く、長期間使用するほど、故障をきっかけに買い替えるケースが増えています。
また、洗濯機の寿命を考える際には、使用年数だけでなく運転回数も重要な要素です。
毎日1回使用する家庭と、1日に何度も使用する家庭では、同じ10年間でも洗濯機が稼働する回数に大きな差が生じます。そのため、使用頻度が高いほど、モーターやポンプなどの部品にかかる負担も大きいと言えるでしょう。
実際の寿命を判断する際は、使用年数に加えて、異音・水漏れ・脱水不良などの症状を確認することが大切です。
ドラム式と縦型で寿命に大きな差があるとは限らない
「ドラム式は縦型より壊れやすい」と考える方もいるかもしれませんが、洗濯機の寿命は、タイプだけで決まるものではありません。
ドラム式は、縦型とは洗濯槽の構造や衣類を洗う仕組みが異なります。
また、乾燥機能を搭載したモデルでは、乾燥用のヒーターやファン、熱交換器など、乾燥に関連する部品も使われています。そのため、製品によっては縦型より構造が複雑になり、故障や不具合が発生する箇所も増える可能性があるというわけです。
一方で、洗濯機の耐久性は、構造だけでなく、使用頻度や洗濯・乾燥の回数、設置環境、メンテナンス状況などにも左右されます。特に乾燥機能を頻繁に使用する場合は、乾燥関連の部品にも負荷がかかります。
そのため「ドラム式だから縦型より寿命が短い」と一概にはいえません。使用年数や使用頻度、故障・不具合の有無などを踏まえて、買い替えの時期を判断することが大切です。
縦型の特徴
縦型洗濯機は、洗濯槽を縦方向に配置し、槽内に水をためて衣類を洗うタイプです。洗濯槽の底にある「パルセーター(攪拌翼)」を回転させて水流を起こし、衣類を水の中で動かすことで汚れを落とします。
縦型洗濯機では、洗濯・すすぎ・脱水の工程に応じて洗濯槽やパルセーターの動作を切り替えます。そのため、内部にはモーターやクラッチ、ベルトなど、さまざまな部品が組み込まれています。
一般的に、縦型洗濯機に使用される部品は以下のとおりです。
- 排水弁
- 操作パネル
- ふた
- 洗濯槽
- 吊り棒
- パルセーター(攪拌翼)
- モーター
- クラッチ
- ベルト
- 給水弁
これらの部品がそれぞれ正常に機能することで、給水から洗浄、すすぎ、脱水、排水までの一連の動作が行われます。異音や脱水不良、水漏れなどの症状がある場合は、内部部品の劣化や故障が原因となっている可能性があります。
ドラム式の特徴
ドラム式洗濯機は、横向きに配置されたドラムを回転させ、衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」によって汚れを落とします。縦型洗濯機と比べて少ない水量で洗える製品が多く、洗濯から乾燥まで一台で行える乾燥機能付きの製品も多いのが特徴です。
ドラム式洗濯機の内部には、ドラムを回転させるモーターや給水弁、排水弁など、さまざまな部品が組み込まれています。衣類をドラム内で持ち上げる「リフター」などは、ドラム式特有の部品です。
乾燥機能を搭載した製品では、基本的な部品に加えて、ヒーターやファン、熱交換器、乾燥風を循環させるダクトなども使用されます。乾燥方式は製品によって異なりますが、主流はヒートポンプ方式とヒーター方式です。
また、一部のメーカーでは、乾燥時に発生した熱を再利用する「ヒートリサイクル方式」など、独自の乾燥方式を採用した製品もあります。乾燥方式によって消費電力量や乾燥温度、衣類への負担などが異なるため、洗濯機を選ぶ際は乾燥機能の方式にも注目するとよいでしょう。
洗濯機の買い替え時期はいつ?

洗濯機の買い替え時期は、使用年数だけで決めるものではありません。一般的に長く使うほど故障のリスクは高まりますが、使用頻度や設置環境、故障の程度によって状態は異なります。
特に、修理に必要な部品が入手できるか、修理費用がどの程度かかるかは重要な判断材料です。また、現在の洗濯機に容量や乾燥機能などの不満がある場合は、故障していなくても買い替えることで家事の負担を減らせる可能性があります。
そのため、洗濯機を買い替える際は、使用年数・故障の状態・修理費用・使い勝手などを総合的に確認し、今後も使い続けるメリットと買い替えるメリットを比較することが大切です。
洗濯機の買い替えを検討する際の目安として、以下のポイントを確認してみましょう。
洗濯機の標準使用期間と寿命の考え方
洗濯機は長期間使用すると、外見上は問題がなくても部品の経年劣化が進み、故障や事故につながる可能性があります。そこで、長期間使用する家電製品について、経年劣化による事故を防ぐための注意喚起を行う「長期使用製品安全表示制度」が設けられています。
この制度では対象製品について「製造年」や「設計上の標準使用期間」「経年劣化に関する注意事項」などの表示が義務付けられており、洗濯機も対象製品の一つです。
とはいえ「設計上の標準使用期間」はあくまで安全に使用するための目安であり、期間を過ぎたからといって、直ちに洗濯機が使用できなくなるわけではありません。
洗濯機の買い替えを検討する際は、設計上の標準使用期間も判断材料の一つとして確認しておくとよいでしょう。洗濯機本体に表示されている場合もあるため、現在使用している製品の表示を一度確認してみてください。
使用年数が長くなると故障リスクが高まる理由
洗濯機は、給水・洗浄・すすぎ・脱水などの工程で、モーターやポンプ、給水弁、排水弁などの部品を繰り返し動作させるのが特徴です。長期間使用すると、こうした部品に摩耗や劣化が生じ、異音や脱水不良、水漏れなどのトラブルが起こりやすくなります。
また、ドラム式洗濯機など乾燥機能を搭載した製品では、洗濯に加えて乾燥関連の部品も稼働します。使用頻度が高いほど部品が動作する回数も増えるため、同じ使用年数でも劣化の進み方には差が出るというわけです。
そのため、洗濯機は「何年使ったか」だけでなく、どの程度の頻度で使用してきたかも寿命を考えるうえで重要なポイントです。
メーカーの部品保有期間にも注意
洗濯機が故障しても、修理に必要な部品をメーカーが保有していれば、修理によって使い続けられる可能性があります。
一方、メーカーでは、製品ごとに修理用部品の保有期間が定められており、期間を過ぎると故障しても部品がなく、修理できない場合があります。
そのため、使用年数が長くなった洗濯機では、メーカーの部品保有期間を確認しておくことも大切です。部品の保有期間が終了する時期が近い場合は、故障してから慌てて買い替えるのではなく、あらかじめ買い替えを検討するのも一つの方法です。
年数だけでなく「症状・修理費・使用状況」で判断する
洗濯機の買い替え時期は、使用年数だけで一律に決められるものではありません。
「症状」「修理費」「使用状況」の3点を確認すると、買い替えの判断がしやすくなります。
例えば、以下のようなケースでは買い替えを検討したほうがよいでしょう。
- 異音や水漏れなどの不具合が発生している
- 脱水や乾燥など特定の機能に不調がある
- 修理費が高額になりそう
- 修理用部品の保有期間が終了している
- 使用年数が長く、今後も故障する可能性がある
- 毎日のように使用しており、部品への負担が大きい
まだ動くから大丈夫と考えるのではなく、今後も安心して使い続けられるかという視点で判断することが重要です。
特に「使用年数が長い+不具合がある+修理費が高い」という条件が重なる場合は、修理よりも買い替えのほうが合理的なケースがあります。
洗濯機にこんな症状が出たら買い替えを検討

洗濯機が完全に故障してから買い替える場合、新しい製品が届くまで洗濯ができず、日常生活に支障が出ることがあります。
特に家族の人数が多いご家庭では、洗濯機を使えない期間が長引くほど負担も大きくなるでしょう。
そのため、洗濯機に普段とは異なる症状が見られたら、故障や部品の劣化が起きていないか確認することが大切です。洗い上がりの変化や異音、水漏れなどは、洗濯機の状態を確認するきっかけになります。
ただし、こうした症状が見られたからといって、必ずしも寿命が近いというわけではありません。
洗濯物の量や洗剤の使用量、フィルターの詰まりなど、使い方やメンテナンスが原因で起こるケースもあります。
以下では、洗濯機に起こりやすい故障・トラブルのサインと、それぞれの症状から考えられる原因や対処法について解説します。
洗濯中に変な音がする
洗濯機は運転中にある程度の音がしますが、これまで聞いたことのない「キュルキュル」「ガタガタ」といった異音がする場合は注意が必要です。異音の種類によっては、モーターやベルトなどの部品に不具合が生じている可能性があります。
ただし、異音がするときは衣類のボタンやファスナーなどが洗濯槽に当たっているほか、小石や小銭などの異物が洗濯槽や排水経路に入り込んでいることもあります。
また、洗濯物の偏りや洗濯機の設置状態が原因で、大きな振動や音が発生する場合もあります。
まずは洗濯物の量や偏り、異物の混入、設置状態などを確認し、原因を特定することが大切です。
それでも異音が続く場合や、焦げたような臭い、異常な振動、発熱などの症状が見られる場合は、故障や事故につながるおそれがあります。使用を中止し、メーカーや修理業者に点検を依頼しましょう。
脱水や乾燥がうまくできていない
洗濯自体は問題なくできているのに、脱水後も衣類が水分を多く含んでいたり、乾燥に時間がかかったりする場合は、洗濯機の排水・乾燥機能に問題が生じている可能性があります。
ただし、こうした症状は、排水口や排水ホース、フィルターの詰まり、洗濯物の偏りや入れすぎなど、日頃の手入れや使用方法が原因となっている場合もあります。
脱水がうまくできない場合
排水口や排水ホース、排水フィルターなどに汚れや異物が詰まっていないか確認しましょう。また、洗濯物が片寄っていると、洗濯槽のバランスが崩れて脱水が正常に行われない場合があります。
乾燥がうまくできない場合
乾燥フィルターの汚れを取り除き、乾燥容量を超えて衣類を入れていないか確認しましょう。乾燥経路の詰まりなどが原因となっている場合もあります。
これらを確認・清掃しても症状が改善しない場合は、部品の劣化や故障によって機能が低下している可能性があります。使用年数が長く、修理費用が高額になる場合は、修理と買い替えの費用を比較して判断するとよいでしょう。
洗濯槽の臭いが気になる
洗濯機から嫌な臭いがする場合、洗濯槽の裏側や糸くずフィルターなどに付着したカビや汚れが原因の一つとして考えられます。洗剤や柔軟剤の残り、排水口や排水ホースの汚れなどが臭いの原因になることもあります。
まずは、洗濯槽クリーナーを使用して洗濯槽を清掃するとともに、糸くずフィルターや排水口なども確認してみましょう。洗濯槽クリーナーは、製品に表示された使用方法や頻度に従って使用することが大切です。
清掃しても臭いが改善しない場合は、洗濯槽の内部や手入れしにくい部分に汚れが蓄積している可能性があります。また、長期間使用している洗濯機では、部品の劣化など別の原因が隠れている場合もあります。
臭いだけで買い替える必要はありませんが、清掃しても改善しない場合や、異音・水漏れ、長期使用などが重なる場合は、修理や買い替えを検討するタイミングといえるでしょう。
洗濯中に運転が止まる
洗濯中に運転が止まる場合は、エラーが発生している可能性があります。ただし、必ずしも故障が原因とは限りません。
例えば、以下のような原因によって運転が停止することがあります。
- 脱水時に排水口や排水経路が詰まっている
- 洗濯物が片寄っている
- 洗濯物を入れすぎている
洗濯機が停止した際には、操作パネルにエラーコードが表示される機種もあります。表示されたエラーコードを取扱説明書で確認し、原因や対処方法を確認しましょう。
洗濯物の量や片寄り、排水経路などを確認しても頻繁に運転が停止する場合は、内部の部品に不具合が生じていることも考えられます。使用年数や修理費用なども考慮し、メーカーや修理業者への点検・修理依頼、または買い替えを検討しましょう。
水漏れがある
洗濯機の水漏れは、故障や部品の破損だけでなく、ホースや接続部の緩みなどが原因となる場合もあります。
水漏れの主な原因には、以下のようなものがあります。
- 給水ホースや排水ホースの破損
- ホースと洗濯機・蛇口などの接続部の緩み
- 排水口や排水経路の詰まり
- 洗濯機本体や内部部品の破損
水漏れを確認したら、まず洗濯機の運転を停止し、周囲が濡れている場合は無理に電源プラグに触れず、可能な範囲で給水栓を閉めましょう。電源プラグを抜く場合は、周囲が濡れていると感電するおそれがあるため、無理に触らないよう注意が必要です。
目視できる範囲でホースや接続部に異常がないか確認し、原因を特定できない場合は、メーカーや修理業者へ相談してください。本体を無理に動かしたり、分解したりするのは危険です。
水漏れは、ホースや接続部の調整・交換によって改善する場合もあるため、必ずしも洗濯機本体の寿命とは限りません。ただし、長期間使用している場合や本体内部の故障が疑われる場合は、修理費用や使用年数などを踏まえて、修理と買い替えのどちらが適切か検討しましょう。
電源コードが異常に発熱する・電源が勝手に切れる
電源コードを接続しているにもかかわらず洗濯機の電源が頻繁に切れたり、電源コードやプラグが異常に熱くなったりする場合は注意が必要です。
原因としては、以下のようなものが考えられます。
- 電源コードの内部が断線している
- 電源プラグやコンセントの接触不良が起きている
- 電源コードに過度な負荷がかかっている
- 洗濯機本体の電気系統に異常が生じている
電源コードやプラグの異常な発熱、焦げたような臭い、変色などが見られる場合は、火災や感電につながるおそれがあります。原因を確認しようとしてコードを動かしたり、分解したりするのは避け、使用を中止してください。
異常がある状態で使い続けるのではなく、メーカーや修理業者に点検を依頼し、修理が可能か確認しましょう。長期間使用している場合や修理費用が高額になる場合は、買い替えも選択肢の一つです。
エラー表示が頻繁に出る
洗濯中にエラー表示が頻繁に出る場合は、洗濯機に何らかの異常が生じている可能性があります。
エラーの原因は、排水口の詰まりや洗濯物の偏り、ふた・ドアの閉め忘れなど、簡単な対処で改善できるものもあります。まずはエラーコードを確認し、取扱説明書に記載された対処方法を試してみましょう。
それでも同じエラーが繰り返し表示される場合は、部品の劣化や故障が原因となっている可能性があります。使用年数が長い場合や修理費が高くなる場合は、修理だけでなく買い替えも検討するとよいでしょう。
洗浄力や乾燥性能に不満を感じるようになった
洗濯しても汚れが落ちにくくなったり、乾燥後も衣類が十分に乾いていなかったりする場合は、洗濯機の性能低下が考えられます。
ただし、こうした症状は必ずしも寿命が原因とは限らず、洗濯槽やフィルターの汚れ、排水不良、洗濯物の入れすぎなどが原因で、洗浄力や乾燥性能が低下することもあります。
まずは洗濯槽やフィルターを掃除し、洗濯物の量や設定を見直してみましょう。それでも改善しない場合は、部品の劣化や機能低下が疑われます。使用年数や修理費用も確認し、今後も快適に使えるかを考えて買い替えを判断することが大切です。
洗濯機は修理と買い替え、どちらがお得?

洗濯機に不具合が生じた場合「修理して使い続けるべきか、それとも新しい製品に買い替えるべきか」で迷う方も多いでしょう。どちらが得かは、使用年数や故障箇所、修理費用、今後の使用予定などによって変わります。
一般的には、購入から年数が浅く、修理費用が比較的安い場合は修理、使用年数が長く修理費用が高額になる場合は買い替えが一つの判断基準になります。
修理を選ぶとよいケース
以下のような場合は、修理して使い続けるほうが経済的な可能性があります。
- 購入してから数年程度しか経っていない
- 保証期間内で修理費用の負担が少ない
- 不具合が一部の部品に限られている
- 修理費用が買い替え費用に比べて安い
- 洗濯容量や機能に不満がなく、今後も使い続けたい
特に購入から間もない洗濯機なら、修理によって本来の性能を取り戻せる場合があります。まずはメーカーや販売店に修理費用を確認してみましょう。
買い替えを検討したほうがよいケース
一方、以下のような状況では買い替えが適しています。
- 使用年数が長い
- 複数の不具合が発生している
- 修理費用が高額
- 修理用部品の保有期間が終了している
- 洗浄力や乾燥性能など、現在の機能に不満がある
- 電気代や水道代を抑えたい
長期間使用した洗濯機では、一度修理しても別の部品が故障する可能性があります。修理費用だけでなく、今後発生する可能性のある修理費用や省エネ性能まで含めて考えることが重要です。
また、新しい洗濯機では省エネ性能や乾燥機能などが向上している製品もあるため、買い替えによって毎日の使い勝手が改善するケースもあります。
判断に迷ったら「今後何年使うか」で考える
洗濯機を修理するか買い替えるか迷った場合は「今後何年使いたいか」を基準に考えると判断しやすくなります。
1~2年程度なら修理が合理的
今後1~2年程度使えればよいのであれば、修理して使い続けるほうが合理的なケースがあります。
特に、使用年数が比較的浅く、修理費用も高額でない場合は、買い替えよりも修理のほうが費用を抑えやすくなります。
数年以上使う予定なら買い替えが有力
今後も数年間使い続けたい場合は、買い替えを検討する価値が高まるでしょう。
使用年数が長い洗濯機では、修理した箇所以外の部品が劣化し、再び故障するリスクがあります。修理を繰り返すことになれば、そのたびに費用や手間がかかるため、新しい洗濯機に買い替えて長く使用するほうが結果的に負担を抑えられるかもしれません。
修理費と購入費だけでなく、今後の維持費も比較する
修理と買い替えを比較するときは、目先の修理費や洗濯機の購入費だけで判断しないことも重要です。
新しい洗濯機では、省エネ・節水性能や乾燥性能が向上している製品もあります。現在の洗濯機との電気代・水道代の差や、洗濯・乾燥にかかる時間、今後発生する可能性のある修理費用なども含めて考えてみましょう。
「今回いくらかかるか」だけでなく「これから何年使うのか」「その間にどの程度の維持費がかかるのか」まで比較することが、納得できる買い替え判断につながります。
洗濯機の買い替えが「もったいない」とは限らない理由

洗濯機がまだ動いていると「故障していないのに買い替えるのはもったいない」と感じるかもしれません。
しかし、古い洗濯機を使い続けることが必ずしも経済的とは限りません。修理費用や電気代、洗濯にかかる時間なども含めて考えると、買い替えたほうが負担を抑えられるケースがあります。
「まだ使えるか」だけでなく「今の生活に合っているか」という視点で考えることも、買い替えを判断するうえで重要です。
古い洗濯機は修理を繰り返す可能性がある
長期間使用している洗濯機は、特定の部品を修理しても、別の部品が劣化して故障する可能性があります。
一度の修理で問題が解消すればよいものの、複数回修理が必要になると、そのたびに費用や手間がかかります。使用年数が長く、複数の不具合が発生している場合は、修理を繰り返すより買い替えたほうが合理的なケースもあります。
新しい洗濯機は省エネ性能が向上している
近年の洗濯機には、節水・省エネ性能を重視した製品も多くあります。
特に洗濯から乾燥まで頻繁に行う家庭では、消費電力量の違いが毎月の電気代に影響することもあります。買い替えによって必ず光熱費が安くなるとは限りませんが、現在の洗濯機と新しい製品の年間消費電力量などを比較してみるとよいでしょう。
洗濯・乾燥の時間を短縮できる場合がある
新しい洗濯機では、洗濯や乾燥の運転時間を短縮できる機能を搭載した製品もあります。
特に洗濯から乾燥まで一台で済ませたい場合、乾燥性能の高いモデルを選ぶことで、洗濯物を干す・取り込むといった家事の負担そのものを減らせる可能性があります。
家族構成やライフスタイルに合った容量へ変更できる
洗濯機を購入したときと現在では、家族構成や生活スタイルが変わっていることもあります。
例えば、子どもが成長して洗濯物が増えた場合は、より大容量のモデルに買い替えることで、洗濯回数を減らせるでしょう。一方、一人暮らしになった場合は、現在の家族構成に適した容量へ変更することで、本体サイズや消費電力を抑えられる場合もあります。
洗濯機を買い替えるなら確認したいポイント

洗濯機を買い替える際は、価格やデザインだけでなく、家族構成や洗濯の頻度、設置場所、必要な機能まで考慮して選ぶことが大切です。
特に洗濯機は大型家電なので「購入したものの設置できない」「搬入できない」といったトラブルを避けるため、購入前に設置スペースや搬入経路まで確認しておきましょう。
ドラム式か縦型か
国内で販売されている洗濯機は、大きく分けると「縦型」と「ドラム式」の2種類があります。それぞれ洗浄方式や水の使用量、衣類への負担などに違いがあるため、洗濯物の種類や使い方に合わせて選ぶことが大切です。
泥汚れなどの洗浄を重視するなら縦型
縦型洗濯機は、縦向きに設置された洗濯槽に水をため、底面にあるパルセーターを回転させて水流を起こし、衣類をもみ洗いします。
たっぷりの水で衣類を洗うため、泥汚れなどのしつこい汚れを落としたい場合に適しています。また、比較的小型のモデルもあり、限られたスペースに設置しやすい点も特徴です。
洗浄力を重視しつつ、本体価格や設置スペースも考慮したい場合は、縦型が選択肢になります。
衣類への負担や節水性を重視するならドラム式
ドラム式洗濯機は、横向きに設置したドラムを回転させ、衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」で汚れを落とします。
縦型に比べて少ない水で洗濯できる製品が多く、衣類同士がこすれにくいため、衣類への負担を抑えやすいのが特徴です。
また、乾燥機能を搭載したモデルが多いことも大きなメリットです。
一方で、縦型と比べて本体サイズが大きくなりやすく、設置スペースや搬入経路の確認が必要です。
さらに、乾燥機能などを搭載した高機能モデルでは、本体価格が高くなる傾向があります。
泥汚れなどの洗浄を重視するなら縦型、節水性や衣類への負担、乾燥機能まで重視するならドラム式というように、家庭での洗濯スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
乾燥機能の有無
乾燥機能付きの洗濯機なら、洗濯後に衣類を干す手間を減らせるため、家事の負担を軽減できます。天候に左右されず洗濯から乾燥までできることもメリットです。
洗濯機の乾燥方式には、主にヒーター式とヒートポンプ式があります。
ヒーター式
ヒーター式は、ヒーターで温めた空気を使って衣類を乾燥させる方式です。比較的シンプルな構造で、本体価格を抑えやすい製品もあります。
一方、高温の温風を使うため、衣類への負担が大きくなりやすく、ヒートポンプ式と比較すると消費電力量が多くなる場合があります。
ヒートポンプ式
ヒートポンプ式は、熱交換器を利用して空気を除湿・加熱し、比較的低温の温風で衣類を乾燥させる方式です。ヒーター式より低温で乾燥できるため、衣類への負担を抑えやすく、省エネ性能に優れた製品が多いのが特徴です。
一方で、ヒートポンプ式を搭載した製品は高機能なモデルが多く、本体価格が高くなる傾向があります。
なお、乾燥方式や搭載機能は製品によって異なるため、縦型・ドラム式だけで乾燥性能を判断しないことが大切です。 乾燥を頻繁に利用する場合は、乾燥容量や乾燥方式、消費電力量なども確認しましょう。
洗濯容量
容量が小さすぎると洗濯回数が増え、大きすぎると本体サイズや価格が上がる可能性があります。
家族構成だけでなく、1日にどのくらい洗濯するか、まとめ洗いをするかまで考えて選ぶと、生活スタイルに合った容量を選びやすくなります。
目安としては、以下のように考えるとよいでしょう。
- 一人暮らし:5~7kg程度
- 2~3人:7~9kg程度
- 4人以上:8~12kg程度
- まとめ洗いする家庭:10kg以上も検討
ただし、必要な容量は家族構成や洗濯物の量によって異なります。スポーツウェアや子どもの衣類、タオル類など洗濯物が多い家庭では、余裕のある容量を選ぶと洗濯回数を減らせます。
節水性
洗濯機は使用するたびに水道代がかかるため、長期間使うことを考えるなら節水性も確認しておきたいポイントです。
特に洗濯の回数が多い家庭では、1回あたりの使用水量の違いが年間の水道使用量にも影響します。購入時は、カタログなどで使用水量を比較してみましょう。
本体サイズ・設置スペース
洗濯機を選ぶときは、本体の容量や機能だけでなく、実際に設置できるサイズかどうかを確認する必要があります。
特に以下の項目を事前に測っておきましょう。
- 防水パンのサイズ
- 本体の幅・奥行き・高さ
- 蛇口の位置
- 排水口の位置
- 扉の開閉方向
ドラム式は前面に扉が開くため、設置場所の前方にも十分なスペースが必要です。扉の向きによっては、壁や洗面台などに干渉して使いにくくなる場合もあります。
搬入経路
洗濯機は本体が設置場所に収まるだけでは不十分です。玄関から設置場所まで運び込めるかも購入前に確認しておきましょう。
玄関や廊下、階段、室内の扉などの幅を測り、本体だけでなく搬入時に必要なスペースも考慮します。
特に大型のドラム式洗濯機は、本体サイズが大きく重量もあるため、設置場所だけでなく搬入経路まで確認してから購入することが重要です。
便利機能
最新の洗濯機には、洗剤・柔軟剤の自動投入やスマートフォンとの連携など、洗濯の負担を軽減するさまざまな機能が搭載されています。
ただし、便利な機能が多いほど本体価格が高くなる傾向もあるため、自分の生活に本当に必要な機能を選ぶことが大切です。
| 機能 | 特徴 |
|---|---|
| 洗剤・柔軟剤自動投入 | あらかじめ洗剤や柔軟剤をタンクに入れておくと、洗濯物の量などに応じて自動投入する |
| スマートフォン連携 | アプリから運転状況を確認したり、遠隔操作したりできる |
| 自動お掃除機能 | 洗濯槽などを自動で洗浄する機能。具体的な対象箇所は製品によって異なる |
| センサー機能(AI搭載) | 洗濯物の量や状態などを検知し、運転内容を自動調整する |
| シワ抑制機能 | 乾燥時の運転方法などを工夫し、衣類のシワを抑える機能 |
| 低騒音・低振動設計 | 運転音や振動を抑えるよう設計されている |
古い洗濯機はどう処分する?

洗濯機は「家電リサイクル法」の対象となるため、一般的な粗大ごみとして自治体に出すことはできません。
買い替えの際は、新しい洗濯機の購入先に引き取ってもらう方法や、指定引取場所へ持ち込む方法などから、自分に合った処分方法を選ぶ必要があります。
また、まだ正常に動作する比較的新しい洗濯機であれば、処分する前に買取を検討するのも一つの方法です。
買い替え時に販売店へ引き取ってもらう
新しい洗濯機を購入する際、購入先の販売店に古い洗濯機の引き取りを依頼できます。
買い替えと古い洗濯機の処分を同時に進められるため、自分で運搬する手間を抑えやすいのがメリットです。リサイクル料金に加えて、収集・運搬料金が必要になる場合があるため、購入前に費用を確認しておきましょう。
指定引取場所を利用する
自分で洗濯機を運搬できる場合は、家電リサイクル券を利用して指定引取場所へ持ち込む方法もあります。
販売店に依頼する場合と比べて収集・運搬を業者に依頼する必要がないため、処分費用を抑えられる可能性があります。自分で運搬する場合は、洗濯機は重量があるため、無理に運ぶのは避けましょう。
▼洗濯機の処分について詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです
リサイクルショップなどの買取を利用する
まだ使用できる洗濯機なら、リサイクルショップや買取専門業者への売却も選択肢になります。
特に、製造年が新しく正常に動作する製品や、中古市場で需要の高いモデルは、再販価値が見込まれるため、買取対象となる可能性があります。買取が成立すれば、処分にかかる費用を抑えられるほか、売却代金を買い替え費用の一部に充てることも可能です。
▼洗濯機の買取について詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです
不用品回収業者に依頼する
洗濯機以外にも家具や家電など処分したい不用品がある場合は、不用品回収業者にまとめて依頼する方法があります。
自宅からの運び出しまで任せられるため、大型の洗濯機を自分で運ぶ必要がありません。
ただし、廃棄物の収集・運搬には許可が必要です。「無料回収」などの宣伝だけで業者を選ばず、必要な許可を取得しているか、料金体系が明確になっているかを事前に確認しましょう。
買取対象になりやすい洗濯機の特徴

まだ正常に動作する洗濯機であれば、処分する前に買取査定を受けるのも一つの方法です。
特に、高年式のドラム式洗濯乾燥機や10kg以上の大容量モデル、乾燥機能や洗剤自動投入などの付加機能を備えた製品は、中古市場でも需要があります。
以下は、買取対象となりやすい洗濯機の特徴です。
製造年が新しい
洗濯機は使用年数の経過に伴って、モーターや駆動部、パッキンなどの内部部品が劣化するため、一般的に製造から5年以内の比較的新しい製品ほど中古市場で評価されやすい傾向があります。
買取を検討している場合は、処分を決める前に本体の銘板などで製造年や型番を確認しておきましょう。製造から5年を超えている場合でも、メーカーや機種、容量、動作状態、中古市場での需要などによっては買取対象となる可能性があります。
正常に動作する
洗濯・すすぎ・脱水・排水などの基本機能が正常に作動することも、買取査定では重要なポイントです。
特に、脱水時の異常振動や異音、給排水時の水漏れ、エラー表示などの不具合がある場合は、修理や部品交換が必要になる可能性があるため、買取対象外となったり、査定額が下がったりすることがあります。
外観の傷や汚れが少ない
洗濯槽や本体に目立つ傷・汚れが少なく、清潔な状態が保たれている製品は、中古品として評価されやすい傾向があります。
査定前には、無理のない範囲で本体表面や洗剤投入口、糸くずフィルターなどを清掃し、カビや洗剤残り、ほこりなどを取り除いておくとよいでしょう。見た目の印象だけでなく、清掃状態も査定時の評価に影響する場合があります。
人気メーカー・機種の洗濯機
中古市場で需要のあるメーカーや機種は、買取につながりやすい傾向があります。
例えば、パナソニック(Panasonic)、日立(HITACHI)、東芝(TOSHIBA)、シャープ(SHARP)などは、知名度や流通量があり、中古市場でも多く取り扱われているメーカーです。
なかでも、ドラム式洗濯乾燥機、大容量モデル、乾燥機能などの高付加価値機能を搭載した機種は、利便性を重視する需要があるため、再販が期待できます。
ただし、査定額はメーカーや機種だけで決まるものではありません。製造年や容量、使用状態、付属品の有無など、複数の条件を踏まえて決まります。
付属品がそろっている
給水ホースや排水ホース、輸送用固定ボルト、取扱説明書など、購入時に付属していたものがそろっていることも査定時の確認ポイントです。
特にドラム式洗濯機では、輸送時にドラム槽を固定するための輸送用固定ボルトが不足していると、安全に搬出・運搬できない場合があります。そのため、買取時の搬出条件や査定に影響する可能性があります。
買い替えた洗濯機を長持ちさせる方法

高性能でお気に入りの洗濯機ほど、できるだけ長く使いたいものです。
せっかく買い替えた洗濯機を長く使い続けるためにも、日頃から適切に使用・お手入れすることが大切です。
ここでは、洗濯機の劣化や故障を防ぎ、できるだけ長く使うためのポイントをご紹介します。
洗濯物をたくさん入れすぎない
洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯機のモーターや駆動部に負荷がかかり、洗浄・脱水性能が低下したり、故障につながったりする可能性があります。
洗濯物は容量いっぱいまで詰め込まず、製品の取扱説明書に記載された適正容量を守ることが大切です。洗濯物の量が多い家庭では、実際の使用量に合った容量の洗濯機を選ぶとよいでしょう。
防水性の衣類を脱水しない
洗濯機は、入れる量だけでなく、衣類の種類にも注意が必要です。
レインコートやスキーウェア、寝袋などの防水性のある製品を脱水すると、内部に水がたまって洗濯槽の回転バランスが崩れ、大きな振動や異常音が発生することがあります。場合によっては、洗濯機の転倒や破損につながるおそれもあるため、取扱説明書で脱水の可否を確認しましょう。
異物が入り込まないようにする
ポケットなどに入った小銭やクリップなどの異物が洗濯槽や排水経路に入り込むと、異音や排水不良、部品の破損につながる可能性があります。
洗濯前にはポケットの中を確認し、衣類に付いた金具や装飾品なども確認しておきましょう。
洗濯槽のカビを予防する
洗濯槽の内部は湿気がこもりやすく、洗剤や皮脂などの汚れが残っていると、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。
カビが発生すると、洗濯物に臭いが付く原因にもなるため、メーカーが推奨する方法で定期的に洗濯槽を清掃しましょう。
また、洗濯後は衣類を早めに取り出し、洗濯機内部を乾燥させることも大切です。機種によってはフタやドアを開けておくことが推奨されているため、取扱説明書も確認してください。
洗剤を使いすぎない
洗剤は多く入れれば汚れが落ちやすくなるわけではありません。使用量が多すぎると、洗剤が残って汚れや臭いの原因になることがあります。
洗剤や柔軟剤は、製品や洗濯物の量に応じた適量を使用しましょう。洗剤自動投入機能がある場合も、タンクの設定や洗剤の種類を適切に設定することが重要です。
屋外に設置する場合は雨風や直射日光を避ける
屋外に洗濯機を設置すると、雨や直射日光、湿気などの影響を受けやすくなります。これらは本体や樹脂部品、電気部品などの劣化を早める可能性があります。
ベランダなど屋外に設置する場合は、設置環境に適したカバーを使用するなど、メーカーの指示に沿って対策しましょう。
移動させるときは縦向きで運ぶ
洗濯機を移動・運搬する際は、基本的に本体を立てた状態で運びます。製品によって注意事項が異なるため、必ず取扱説明書やメーカーの指示を確認してください。横倒しにすると、内部の部品に負担がかかったり、残った水が内部に回り込んだりする可能性があります。
また、運搬前には給水・排水ホースを外し、洗濯槽内に水が残っていないことを確認してください。大型の洗濯機を無理に運ぶと転倒やけがにつながるため、自力での運搬が難しい場合は無理せず専門業者に依頼しましょう。
取扱説明書に従った定期的なメンテナンス
洗濯機を長く使うには、日頃の使い方だけでなく、定期的なメンテナンスも重要です。
洗濯槽や排水フィルター、糸くずフィルターなどは、汚れがたまると臭いや排水不良などの原因になるため、メーカーが指定する方法・頻度で清掃しましょう。乾燥機能付きの洗濯機では、乾燥フィルターや乾燥経路の清掃が必要な場合もあります。
ただし、洗浄方法やお手入れが必要な箇所は機種によって異なります。自己判断で分解したり、取扱説明書に記載のない洗剤を使用したりせず、指示に従ってメンテナンスすることが大切です。
まとめ

洗濯機は長期間使用すると、部品の劣化によって故障や不具合が起こりやすくなります。
ただし、使用年数だけで寿命を判断するのではなく、異音や水漏れ、エラー表示などの症状、修理費用、使用状況、現在の洗濯機への不満などを総合的に考えることが大切です。
また、正常に動作している洗濯機でも、洗浄力や乾燥性能に不満がある場合や、現在の家族構成・ライフスタイルに合わなくなった場合は、買い替えによって使い勝手が向上する可能性があります。
買い替えを決めたら、古い洗濯機は家電リサイクル法に沿って適切に処分しましょう。まだ使用できる洗濯機であれば、処分する前に買取査定を受けることで、買い替え費用の負担を抑えられる場合もあります。
洗濯機の買い替え・処分なら「買取いちばんドットコム」へ
「買取いちばん」では、洗濯機をはじめとした家具・家電の買取に対応しています。
査定の結果、買取対象にならなかった場合でも、有料での引き取り・処分に対応しているため、買い替え時の手間を抑えられます。
愛知県・名古屋市周辺であれば、出張買取も可能です。査定料・出張料は無料なので、洗濯機の買い替えを検討している方もお気軽にご相談ください。
お手持ちの洗濯機が買取可能か知りたい方は、洗濯機の写真や製品情報をご用意のうえ、以下の無料査定フォームからお気軽にお問い合わせください。



