引っ越し前は「とにかく捨てる」のがいい?メリットは?

冒頭でもお伝えしましたが引っ越し前に不用品の処分を行うことは、さまざまなメリットがあります。
ここでは「とにかく捨てる」と、どのようなメリットがあるか確認してみましょう。
1.荷造り・荷ほどきの手間が軽減される
荷物が減るので当然、引っ越しの荷造りがラクになります。
梱包する物が少なくなりますし、段ボール箱自体も減るので、作業の負担が減ることが期待できます。
また新居に引っ越したあとの荷ほどきの手間も軽減されるでしょう。
2.引っ越し料金が安くなる
新居へ持って行く荷物が減ることで、引っ越し料金が安く抑えられます。
引っ越し料金は主に「新居へ運ぶ荷物の量」「新居までの距離」「作業の時期」などで決まるため、荷物が減るとその分料金が安くなるのです。
3.新居の生活スペースに余裕ができる
引っ越し前に断捨離しておけば、新居では少ない物で生活をスタートできるのもメリットです。
空間をゆったり使えますし、部屋のレイアウトも自分の思い通りに決めやすくなります。
また、部屋を広く使えるので引っ越し後の荷ほどきや片付けも余裕を持ってできるでしょう。
4.本当に必要なものを見極められる
引っ越しでは家の中の普段片付けない場所も、すべて荷物を出すことになります。
そのため、しまい込んだまま忘れていたものや本当は必要なかったものなどを見直すチャンスです。
なんとなく家にあったけど使っていない……というものがあれば、思い切って処分してもいいかもしれません。
5.引っ越しの期限があるので最後まで片付けしやすい
普段の生活の中では「断捨離しよう!」と思っても、失敗してしまうこともあるでしょう。
途中でやめてしまうことや、中途半端に終わってしまった経験のある方は多いのではないでしょうか。
しかし引っ越しの期日が決まっていれば、そういうわけにはいきません。
いつかはすべての荷物の荷造りを終えて、新しい家に運ぶ必要があります。
そのため「いつかはやろう」と思っていた人でも、最後まで片付けしやすい環境になるでしょう。
「とにかく捨てる」ときの心構え・コツ

引っ越し前にとにかく物を捨てようと思っても、どのように進めていいかわからない人もいるかもしれません。
物を捨てるときの心構えとコツを知っておくことでスムーズに進められます。
1年以上使用していないものは処分する
荷物を整理していると長い間使用していなかったものが出てくることもあります。
そのようなものでも「状態がよいもの」や「まだまだ使えるもの」などは捨てる勇気が出ないこともあるでしょう。
しかし、1年以上使わなかったものは今後も出番が少ないことが予想されます。
引っ越し費用をかけて新居へ持って行っても、使わなければ収納スペースを圧迫するだけです。
「喪服」や「防災用品」など、本当に大切なもの以外は見直して、なるべく処分するようにしましょう。
「もったいない」という気持ちを捨てる
物が捨てられない人の特徴のひとつは「もったいないと思う気持ちが強い」ことが挙げられます。
特にまだ使えるものや状態のよいもの、購入時に価格が高かったものなどは捨てるのが惜しいと思い、取っておくという選択を選ぶ人が少なくありません。
しかし捨てなければ物がどんどん増え、収納スペースだけでなく生活スペースも圧迫してしまうことがあります。
物を捨てるか残すかを判断するときは「もったいない」という気持ちから一旦離れるのがおすすめです。
引っ越しのタイミングで物を減らせば「引っ越し費用がお得になる」というメリットもあるので、思い切って処分できることもあるでしょう。
新居での新しい生活をイメージする
捨てたほうがよいとわかっていても、迷ってしまってなかなか処分に踏み切れないこともあるでしょう。
そんなときには新居での生活をイメージすることも大切です。
新生活でどのような暮らしをしたいかや、新居での理想のレイアウトをイメージすることで、その暮らしに合わないものは「捨てる」という判断ができるようになります。
新居で不要だと思ったものは、思い切って処分してしまいましょう。
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引っ越し前に捨てるものリスト

ここでは実際に、引っ越し前に捨てたほうがよいものをリストにしてみました。
自宅にないか確認していてください。
1.新居に合わない家具や家電
今使っている家具や家電に不具合がなくても、新居に合わなかった場合は持ち込まずに処分したほうがよいでしょう。
例えば部屋の大きさに合わない家具や、機能性が合っていない家電などです。
特に、引っ越しを機に部屋の大きさや住む人の人数が変わる場合は、家具や家電が合わなくなることがよくあります。
大きな家具や家電があることで引っ越し費用も高くなってしまうため、お持ちのものが新居でのライフスタイルに合っているかどうか確認しておきましょう。
2.1年以上使用していない衣類・雑貨
すでにお伝えしたように、1年以上使用しなかったものは今後も出番が少ないため処分してしまうのがおすすめです。
特に衣類や雑貨類はワンシーズンのみの出番のものも多いですが、1年使っていないということは「自分の好みに合っていない」ことが多いでしょう。
また、小型家電も1年を通して使用していない場合は今後使用する可能性が低いため、処分を検討してみてください。
3.賞味期限や使用期限切れのもの
食品や薬、化粧品などは気が付かないうちに賞味期限や使用期限が切れている場合があります。
特に引き出しや棚などにストックしている場合、普段はなかなか確認できていないことも多いでしょう。
引っ越しのタイミングですべて見直し、期限切れのものは処分しておくのがおすすめです。
4.使いづらいもの・故障や不具合のあるもの
家具や家電、日用品などで使いづらいものや故障しているものなどは、新居へ持って行ってもストレスの原因になるだけです。
使い勝手が悪いものはすべて手放してしまいましょう。
また、新居へ持って行ってもそのうち手放すことになりそうなものがあれば、引っ越し前に処分したほうが引っ越し費用が安く済みます。
5.古い書類
生活していて溜まりがちなのが、長年保管している書類や写真などです。
特に「取扱説明書」や「DM」などは、今はすでに不要になったものであっても、そのまましまい込んで忘れているというケースもよくあります。
これらは写真を撮ってデータとして残しておいても、不具合がないことが多いものです。
また、家電や家具を処分したときには、取扱説明書も同時に処分してしまいましょう。
【アイテム別】処分したほうがよいもの

ここからはアイテム別に処分したほうがよいものを紹介します。
お持ちのもので該当するものがないか確認してみましょう。
食器・調理器具・食品
キッチン周りでは、長い間使っていない食器や調理器具などがないか確認してください。
具体的には次のようなものです。
- 使っていないフライパンや鍋
- 使っていない便利グッズ(スライサーや測り器など)
- バラバラになった食器セット
- ヒビや汚れのある食器
- 賞味期限が切れた調味料や食品
特に食器類は新居へ持ち運ぶ際に割れないよう梱包を丁寧にしなくてはならず、作業内容や精神的に負担の多いものですので、不要なものは先に処分してしまいましょう。
衣類・ファッション小物
衣類やファッション小物は特に断捨離しやすいものと言えます。
いつもはしまい込んだままの衣類でも、何を持っているか確認することで不要なものが判断しやすくなります。
- 1年以上着用していない服や靴
- 毛玉や汚れなど劣化のある衣類
- サイズの合わない服や靴
- 好みが合わなくなった衣類、バッグ
- 流行遅れのアクセサリーやバッグなど
電化製品
電化製品は寿命があるため、古くなったものは不具合や劣化がないかどうかも確かめておきましょう。
特に大型家電は引っ越し業者に依頼すると費用がかなり高くなるものもあるため、処分するなら引っ越し前がおすすめです。
- 新居の間取りや大きさに合っていない家電
- 購入から年数が経っている家電(故障が近いもの)
- 不具合があり、使いづらいもの
家具
家具も電化製品と同様に、新居での間取りや部屋の大きさに合わせて買い替えが必要なときがあります。
特に住む人の人数に変動がある場合は、ソファやダイニングテーブル、食器棚などがそのまま使えるか見直してみましょう。
- 新居の部屋の大きさ、生活する人の人数に合っていない家具
- 傷やガタつき、汚れなどが目立つ家具
日用品
普段使用している日用品や生活雑貨なども、引っ越しを機に劣化がないか確認しましょう。
- 汚れや臭いのあるタオル
- 古くなった寝具
- 使っていない文房具
- 使用していないインテリア用品
趣味のもの
趣味のものなどコレクションしてきたものは愛着があるため、なかなか手放せないという人も少なくありません。
しかし集めているといつの間にか大量になってしまっていることも多く、新居の環境によっては部屋のスペースを圧迫してしまうこともあります。
引っ越しのタイミングで手放せるものは処分し、スッキリさせましょう。
- 集めたCDや雑誌・書籍など
- スポーツ用品
- アイドル・キャラクターグッズ
- マンガ
効率よく捨てる方法・手放し方

不要なものを捨てたり手放したりするときは、アイテム別に最適な方法を選択するのが効率よく行うコツです。
ごみとして捨てるだけではなく、売却や譲渡も視野に入れてみましょう。
粗大ごみで処分きるもの
基本的に、引っ越し前の断捨離では不要なものを自治体でごみとして処分することが多いでしょう。
以下のものは自治体の粗大ごみで処分できます。
- 30㎝角以上など、自治体が指定する大きさのもの(家具や寝具など)
- 自治体が粗大ごみに指定する品目
どの自治体でも大きさによって粗大ごみで捨てられるものが決められています。
大抵は一辺の長さが30㎝や50㎝以上だと粗大ごみに該当するため、お住まいの地域のルールを確認してみましょう。
ただし粗大ごみは予約制となっている自治体が多く、1か月に1回程度しか収集されません。
引っ越し直前だと収集日に間に合わないこともあるため余裕を持って申し込みしましょう。
普通ごみとして処分できるもの
自治体が指定するごみ袋に入る大きさのものは、「可燃ごみ」や「不燃ごみ」など普通ごみとして処分できることがほとんどです。
ただし小型家電の場合はリサイクルを推奨している場合もあるため、自治体のホームページでリサイクル回収がないか確認してみましょう。
- 紙・木材など可燃性のもの…可燃ごみ
- プラスチック・ビニールなど…資源ごみ
- 金属・ガラスなど…不燃ごみ
リサイクル回収するもの
リサイクル法の対象である4品目(冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコン)は自治体の粗大ごみでは回収してもらえません。
各自で家電量販店や指定取引所などを利用して、リサイクル回収してもらう必要があります。
これらは処分までに時間がかかってしまうことも多いため、処分を考えている方は余裕を持って計画を立てるようにしましょう。
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リサイクルショップ・買取専門店がおすすめのもの
比較的新しく、状態のよいものは中古であっても売却できる可能性が高くあります。
売却すれば引っ越し資金の足しにもなるため、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
次のものはリサイクルショップや買取専門店での買取がおすすめです。
特に大きな家具や家電、重さのあるものなどは「出張買取」に対応している店舗を選ぶことで、解体や取り外し、運搬などの手間が省けます。
店舗によってはお店に直接持ち込む「店頭買取」に対応しています。
自分で運搬する必要はありますが、その場で買い取ってくれるためすぐに現金化できるのが魅力です。
自身の状況に合わせて、最適な買取方法を選択しましょう。
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フリマサイト・インターネットオークションがおすすめのもの
次のものはフリマサイトやインターネットオークションを利用すると高く売れることが期待できます。
インターネット上でのやり取りのためユーザーが多く、買取店で断られたものでも売れる可能性があるというのも魅力です。
ただし梱包や配送が必要になるため、大きなものや重量のあるもの、梱包・配送しにくいものなどは注意が必要です。
- 古着
- 趣味の品・コレクション品(マンガ・フィギュア・おもちゃなど)
- ジャンク品(傷や汚れのあるもの)
- スマートフォンなど小型家電
このようなサイトは誰でも手軽に利用できるのがメリットのひとつですが、必ず売れる保証がありません。
出品してすぐ売れる場合もあれば、何週間、何か月か経っても売れないという場合もあります。
引っ越し前の断捨離には期限があり、今の家を退出するときにはすべて処分しなければなりません。
そのため、出品しても「売れない」と判断した場合はすぐ別の処分方法に切り替える必要があるでしょう。
身近な人への譲渡・ネット掲示板の利用も検討する
ごみとして処分するには費用や手間がかかることも多くあります。
費用をかけずに処分したいという場合は、譲渡して再利用してもらうことも検討してみましょう。
例えば次のようなものは譲渡すると喜ばれることの多いものです。
- 子ども用自転車
- チャイルドシートやベビーカーなどベビーグッズ
- まだ使える家電や家具
- 季節商品(コタツや扇風機など)
- 趣味の品(釣り竿、スポーツ用品など)
身近に譲渡先が見つからないという場合は「ジモティー」のようなインターネット上の掲示板を利用するのもひとつの手段です。
直接手渡しができれば配送料もかからず、梱包の手間もかかりません。ごみが出ないため環境にも優しい方法と言えるでしょう。
時間がない!処分したいものが多いというときは「不用品回収業者」がおすすめ
引っ越しの期日が迫っていたり、処分品が多かったりすると自治体での処分や売却をしている時間がないという場合も多いでしょう。
そのようなときには「不用品回収業者」への依頼がおすすめです。
不用品回収業者は家やオフィスなどへ出向いて、あらゆる不用品を回収・処分する業者です。
ごみの分別や梱包をしなくても一度にまとめて回収してくれるため手間がかかりませんし、ジャンルごとに回収日を待つ必要もありません。
また、エアコンや大きな家具など、取り外しや解体が必要なものもすべてスタッフに作業をお任せできます。
リサイクル家電もすべて対応してくれるため「捨て方がよくわからない」「個別に捨てるのは面倒」と悩んでいる方は相談してみましょう。
不用品回収業者は早ければ連絡したその日のうちに来てもらえますが、料金体系が異なるため事前に何社か見積もりを依頼するのがおすすめです。
引っ越し前のクリーニングや買取をしている業者もあるので、希望に合った業者を探してみましょう。
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引っ越し前にとにかく捨てるときの注意点

引っ越し前にとにかく捨てることを検討している方に、注意点を紹介します。
必要なものまで捨てないようにする
引っ越しの荷造りをラクにするために、あれもこれもととにかく捨ててしまうのはおすすめできません。
もし誤って必要なものを捨ててしまうと、新居へ移ったときに買い直さないといけなくなってしまうこともあり、結局出費が増えるということも。
捨てるかどうか判断するときには「本当に必要か、不要か」を判断して捨てることが重要です。
捨てて後悔しそうなものは捨てない
必要かどうかで判断できないものが「思い出の品」です。
例えばトロフィーや昔の制服、ライブのTシャツなど、使うものではないけど大切なものってありますね。
このようなものは捨ててしまうと二度と手に入らないことが多く、処分後に後悔する可能性が高くなります、
手元に置いておくことで気持ちが安定するものや、大切な思い出に浸れるようなものは取っておいてもよいと考えましょう。
ほかの家族のものを勝手に捨てない
断捨離をしていると自分以外の家族のものも気になってしまい、つい捨ててしまいたくなるという人もいるかもしれません。
しかし捨ててしまうと元には戻せませんし、家族とトラブルになってしまう可能性があります。
たとえ相手が子どもであったとしても、捨てるかどうかは本人に判断してもらうようにしましょう。
まとめ

今回の記事では引っ越し前にとにかく捨てることのメリットや、処分までの流れを紹介しました。
ポイントをまとめると次の通りになります。
【物が減ることで期待できるメリット】
- 荷物が減るため引っ越し費用が安く済む
- 荷造りや荷ほどきなど、引っ越し作業がラクになる
- 新生活がスムーズに始めやすい
このようにモノが減ることで得られるメリットはたくさんあるため、引っ越し前に持ち物を見直してみましょう。
また、不用品を買取に出すことで思わぬ収入を得ることも期待できます。
当社「買取いちばん」は幅広いジャンルに対応していますので、引っ越しで出た不用品も一括で買い取れます。
特に引っ越しを機に買い替える方も多い「家電」や「家具」は買取強化中ですので、ぜひ無料査定をお試しください。
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