売れる着物ってどんなの?

着物を売ろうと思っているけれど「そもそも自分の持っている着物の種類がわからない」「売れるのかな?」など疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでここでは、買取市場で評価されやすい着物の特徴を紹介します。
お手持ちの着物が当てはまるか、ぜひチェックしてみてください。
有名作家・有名産地の着物
人間国宝や著名作家が制作した着物、有名産地の伝統工芸品は中古市場でも高く評価されます。
なかでも特に査定額が高くなりやすいのは、以下のような着物です。
- 人間国宝や著名作家の作品(久保田一竹、森口華弘など)
- 大島紬
- 結城紬
- 加賀友禅
- 京友禅
- 江戸小紋
- 牛首紬
- 本場黄八丈 など
着物がどの産地・作家によるものかは、証紙(産地や技法を証明するラベル)や落款(作家のサイン・印)から確認できます。
査定に出す前に、まずはご自身でインターネットなどを使って調べ、おおよその価値を把握しておくことをおすすめします。
未使用・仕付け糸付きのもの
未使用品や仕付け糸付きなど、状態のよい着物も高値がつきやすい傾向があります。
- 仕付け糸が付いている(一度も着用していない証)
- たとう紙に包まれたまま保管されている
- 購入時の証紙・タグが残っている
- シミ・カビ・折りジワがない
価値の高い着物であっても、シミやカビ、変色などが見られる場合は評価が下がることがあるため、日頃から適切に保管しておくことが大切です。
需要が高い着物
体型やシーンに合わせやすい着物も、買取市場で歓迎されます。
| 着物の種類・特徴 | 高評価の理由 |
|---|---|
| 色柄が華やかで流行に左右されにくいもの | 幅広い年代に好まれ、再販しやすい |
| 丈が長く、大きめに仕立てられた着物 | 仕立て直しによってサイズを調整しやすく、買い手が見つかりやすい |
| 振袖 | 成人式や結婚式などで着用需要があり、買取需要も見込まれる |
| 訪問着 | 入学式・卒業式・結婚式など着用機会が多く、再販しやすい |
| 留袖 | 結婚式などで着用する機会があり、一定の需要がある |
| 付け下げ | 式典や行事など幅広い場面で着用でき、需要がある |
| 色無地 | 帯や小物を変えてさまざまな場面で着用でき、買い手の幅が広い |
一方で、個性的な色柄や極端に小さいサイズの着物は、購入希望者が限られるため査定額が伸びにくい傾向です。
査定では着物そのものの価値だけでなく「次の持ち主が見つかりやすいか」という点も重要な評価ポイントになると覚えておくとよいでしょう。
価値が付きづらい着物とは?
有名作家・有名産地の着物が高評価される一方で、以下のような着物は買取市場で値段が付きにくい、もしくは買取不可になる可能性が高いです。
- 化学繊維(ポリエステルなど)の着物
- シミ・カビ・虫食いがあるもの
- 強い変色・黄ばみがあるもの
- サイズが小さすぎるもの
- 流行遅れの柄・色合いのもの
- 付属品が欠けているもの
- 強い匂い(防虫剤・カビ臭など)が染み付いているもの
とはいえこうした着物であっても、必ずしも買取不可になるとは限りません。
査定は業者によって基準が異なるため、諦める前に複数の業者に相談してみることをおすすめします。
着物の売却方法4選!

着物を売る方法は、大きく分けて4つあります。
それぞれ特徴が異なるため、着物の種類や自分の希望、状況に合った方法を選ぶことが大切です。
買取専門店
着物や骨董品を専門に扱う買取店に査定を依頼する方法です。
専門の査定士が価値を見極めてくれるため、着物に詳しくない方でも安心して利用できるというメリットがあります。
査定から買取までの手続きがスムーズで、すぐに現金化しやすい点も魅力です。
また、大量の着物や、帯や和装小物をまとめて売りたい場合にも適しています。
買取専門店のメリット
- 着物の専門知識を持つ査定士に査定してもらえる
- 作家物や伝統工芸品などの価値を適切に評価してもらいやすい
- 証紙や落款など、着物特有の付属品も確認してもらえる
- 着物の種類や状態に応じた査定を受けられる
- 帯や和装小物などもまとめて査定してもらえる
- 出張買取や宅配買取など、状況に合わせて買取方法を選べる
ただし、買取専門店では、状態が悪い・需要の少ない着物は、安価での買取や買取対象外になることがほとんどです。
買い取ってもらえなかった着物は、再度家に持ち帰り別の方法で処分が必要になるため、注意してください。
フリマアプリ
メルカリ、ラクマといったフリマアプリで着物を売却する方法です。
個人間取引で買取店を通さないため、うまくいけば相場より着物を高く売れる可能性があります。
まずはお手元の着物と条件・状態が近いものを検索し、どれくらいの価格で売れているか確認してみてはいかがでしょうか。
フリマアプリのメリット
- 買取店の査定額より高く売れる可能性がある
- 着物を探している人に直接アピールできる
- 作家物や人気の柄など、商品の魅力を詳しく伝えられる
- スマートフォンから手軽に出品できる
- 買取店では値段が付きにくい着物でも、買い手が見つかる可能性がある
ただし、こちらの方法は出品作業や梱包・発送、購入者とのやり取りをすべて自分で行う必要があります。
また、需要がない場合や価格を高くつけてしまった場合などは着物が売れ残る可能性もあるため、急ぎで売りたい場合には不向きな手段です。
「早く売りたい」「手間をかけたくない」という場合は、別の手段を検討したほうがいいかもしれません。
オークション
もしお手持ちの着物が人気の作家物や希少なものなら、思い切ってオークションに出品してみるのもひとつの手です。
運がよければ、想定を大きく上回る金額で落札されることもあります。
オークションのメリット
- 入札によって価格が上がる可能性がある
- 希少価値の高い着物や作家物などに買い手が集まりやすい
- 自分で販売価格を決める必要がない
- 着物を探している複数の購入希望者にアピールできる
- 買取店では評価されにくい着物に買い手が見つかる可能性がある
- 落札価格によって市場での需要を把握しやすい
一方で、落札価格は需要によって左右されるため、必ずしも希望額で落札されるとは限りません。
また、出品作業や梱包・発送、落札者とのやり取りは基本的に自分自身で行う必要があり、オークション手数料もかかります。
こうした作業に不慣れな方や、忙しい方などは、専門店に依頼したほうが負担は少ないでしょう。
リサイクルショップ
手軽さを重視するなら、リサイクルショップへの売却がおすすめです。
予約不要で利用できる店舗も多く、着物以外の不用品も一緒に持ち込めるため、家の整理や片付けを効率よく進められます。
リサイクルショップのメリット
- 店頭・宅配・出張など買取手段が選べる
- 着物以外の不用品をまとめて売却できる
- 写真撮影や出品作業・梱包・発送の手間がかからない
- 査定から買取までを短時間で済ませやすい
- 自分で販売価格を設定する必要がない
着物以外の不用品もまとめて処分できるため、引っ越しや遺品整理の際にも便利です。
ただし、着物専門の査定士がいない店舗が多く、着物本来の価値が正しく評価されにくいというデメリットもあります。
高価買取が期待できる着物や、価値の判断がつかない品を売却する際は、リサイクルショップだけで決めず、着物買取専門店の査定もあわせて確認しておくと安心です。
着物を高く売るコツ

せっかく着物を売るなら、できれば高く買い取ってもらいたいですよね。
ここでは、着物を高く売るコツを紹介します。
簡単にできることばかりなので、ぜひ試してみてください。
そのままの状態で査定に出す
売る前にシミや汚れを見つけると「汚れているから売れないのでは」と不安になるのは当然のことです。
だからといって着物を水洗いしたり、クリーニングに出したりするのは避けてください。
クリーニング代が査定額を上回ってしまうことがあるうえ、自己判断での丸洗いがかえってシミや変色の原因になるケースもあるからです。
汚れが気になる場合は、そのままの状態で査定に出し、専門家の判断を仰ぐようにしましょう。
需要が高まる時期を狙って売る
着物の需要は実は一定ではなく、季節によって変動します。
| 着物の種類 | 需要が高まる時期 | 理由 |
|---|---|---|
| 振袖 | 秋~冬 | 成人式シーズン前 |
| 袴・訪問着 | 冬~春 | 卒業式・入学式前 |
| 夏着物・浴衣 | 春~夏 | 夏の着用シーズン前 |
| 七五三関連の着物 | 秋 | 七五三シーズン前 |
急ぎでなければ、上記のような需要が高まる時期を見計らって売るのがおすすめです。
ただし、時期を見極めすぎると、その間に着物が経年劣化してしまうこともあります。
保管方法に自信がない場合は、長く手元に置き続けるのは避け、できる限り早く売ることも大切です。
付属品をまとめて査定に出す
着物は単品よりも、セットで査定に出した方が高値がつきやすくなります。
証紙、桐箱、帯締め、帯揚げ、長襦袢などの付属品は、可能な限り揃えて査定に出しましょう。
付属品の例
| 分類 | 付属品の例 |
|---|---|
| 帯周りの小物 | 帯締め・帯揚げ・帯枕・帯板など |
| 着付け小物 | 半衿・重ね衿・腰紐・伊達締めなど |
| 履物・バッグ | 草履・バッグ・足袋など |
| 保管用品 | たとう紙・着物用ハンガー・収納ケースなど |
| 証明書類 | 証紙・購入証明書など |
| その他 | 仕立て時の端切れなど |
「ノーブランドだから」「古いから」と諦めがちな着物も、複数まとめて出すことで思わぬ評価がつくことがあります。
「これは値がつかなそう…」というときこそ、ぜひまとめ売りを試してみてください。
複数の業者で査定を比較する
着物の査定基準や評価額は、買取店ごとに異なります。
1社だけの査定で決めてしまうと、実際の価値より安く手放してしまう可能性もあるため注意してください。
無料査定を行っている業者を2〜3社比較し、納得のいく価格を提示してくれるところを選ぶようにしましょう。
着物売却時の注意点

着物の売却で後悔しないために、事前に押さえておくべき3つの注意点を紹介します。
①悪質な業者に注意する
着物買取業者の中には、相場を大きく下回る査定額を提示したり、着物の買取と見せかけて貴金属を強引に引き取ろうとしたりする悪質な業者も存在します。
トラブルに巻き込まれないためにも、事前に以下のポイントを確認しましょう。
業者選びのチェックポイント
- 古物商許可を取得しているか
- 査定額の根拠をわかりやすく説明してくれるか
- 契約を強引に急がせないか
- 口コミや利用者の評判がよいか
- 契約内容を書面で提示してくれるか
少しでも不安を感じた場合は、問い合わせ時に遠慮なく質問してみてください。
その際の対応が親切で丁寧かどうかという点も、信頼できる業者を見極める重要な判断材料になります。
②出張買取の利用条件を事前に確認する
持ち込みが難しい場合や、大量の着物を査定してもらう際に便利な出張買取ですが、サービス内容は業者によって異なります。
出張料やキャンセル料の有無など、あらかじめ把握したうえで依頼することが大切です。
- 出張料がかかるか
- キャンセル料が発生するか
- お住まいの地域が対応エリア内か
- 査定にかかる時間の目安
- キャンセルした場合の対応や返送条件
③宅配買取は費用負担を確認する
全国どこからでも利用できるのが魅力の宅配買取ですが、発送や返送にかかる費用は業者によって異なります。
申し込み前に、以下の点を確認しておきましょう。
- 送料の有無
- 返送料の有無
- 指定の発送方法があるか
- キャンセル時の返送手続きと期間
査定後キャンセルした際の返送料が自己負担になるケースは意外と多いです。
無駄な出費を防ぐためにも、事前の確認を忘れないようにしてください。
売れなかった着物はどうする?

最後に、買取を断られた着物の処分方法を紹介します。
寄付やリメイクなど、捨てずに処分する方法についても解説しますので、捨てるのに抵抗がある方はぜひ参考にしてください。
自治体でごみとして捨てる
売却できなかった着物は、自治体でごみとして処分するのが一般的です。
分別区分や回収方法は自治体ごとに異なるため、事前に自治体のホームページやごみ分別案内を確認したうえで処分しましょう。
なお、着物が大量にある場合は、一度にごみに出すと回収してもらえない可能性があります。
また、汚れや匂いが著しいものや、水濡れがあるものなども回収不可となるケースが多いため注意してください。
回収に出す前に、着物の状態や一度に出せる量なども合わせて確認しておくことが大切です。
寄付する
「手放したいけれど捨てるのは忍びない」という着物があるなら、NPO法人やボランティア団体への寄付を検討してみるのがおすすめです。
寄付された着物は、次の持ち主へ引き継がれたり、バッグや小物などのリメイク素材として新しく生まれ変わったりと、様々な形で有効活用されます。
ただし、受け入れられる着物の種類や状態については、NPO法人や団体によって差があります。
汚れや傷みが激しい着物は対象外となる場合があるため、事前に条件を把握しておくことが重要です。
また、郵送の場合の送料は自己負担になるケースが一般的です。
量が多い場合は費用が高額になる可能性もあるため、こちらも事前に確認しておくことをおすすめします。
リメイクする
着物を処分することに抵抗がある場合は、別のアイテムにリメイクして活用する方法もあります。
着物の生地を使って、バッグやポーチ、財布、巾着などの小物に作り替えれば、着る機会が少なくなった着物も普段使いしやすくなります。
状態が良く、柄や色合いを気に入っている着物なら、洋服やスカート、ワンピースなどに仕立て直すことも可能です。
自分でリメイクするのが難しい場合は、着物のリメイクを扱っている専門業者や仕立て店に依頼する方法を検討するのもいいでしょう。
ただし、加工内容によっては高額な費用がかかることもあります。
着物の状態や思い入れなどを考慮したうえで、依頼するかどうか検討してみてください。
不用品回収業者に依頼する
着物以外にも処分したい不用品が多い場合は、不用品回収業者に依頼するのもひとつの手です。
大量の着物を家具・家電などとまとめて回収してもらえるため、引っ越しや実家の整理で一度に大量の不用品を処分したいときに向いています。
処分と同時に買取に対応している業者なら、まだ使える着物や不用品をお金に換えられる可能性もあります。
ただし業者によって料金体系が大きく異なり、中には高額な回収費用を請求する悪質な業者も存在するため注意が必要です。
信頼できる業者かどうかをホームページや口コミをもとに事前に確認したうえで依頼しましょう。
複数社から見積もりを取っておくと、さらに安心です。
まとめ

着物を売る方法には、買取専門店・フリマアプリ・オークション・リサイクルショップの4つがあり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
| 買取方法 | メリット | デメリット | 利用が向いている人 |
|---|---|---|---|
| 買取専門店 | ・専門の査定士が価値を見極めるため、状態によって高価買取が期待できる ・手続きがスムーズで現金化しやすい ・大量の着物や帯、和装小物をまとめて売れる ・証紙や保存状態などの説明が受けられる | ・状態が悪いものや需要が少ないものは安価または買取対象外となる ・買い取ってもらえない場合は持ち帰って別方法で処分の必要がある | ・着物に詳しくない人 ・大量の着物や小物をまとめて売りたい人 ・すぐに現金化したい人 |
| フリマアプリ | ・個人間取引のため相場より高く売れる可能性がある | ・出品、梱包、発送、やり取りを自分で行う手間がかかる ・売れ残る可能性があり、急ぎの売却には不向き | ・多少の手間をかけてでも相場より高く売りたい人 ・売却時期にこだわらない人 |
| オークション | ・需要の高いものや希少品は想定以上の高値で落札される可能性がある ・市場価値に近い価格で売却しやすい | ・予想より安値で落札されるリスクがある ・出品準備ややり取りの手間と時間がかかる ・オークション手数料が発生する | ・希少な作家物や需要の高い着物をお持ちの人 ・市場価値に見合った価格で売りたい人 |
| リサイクルショップ | ・近隣店舗への持ち込みで手軽に査定を受けられる ・着物以外の不用品もまとめて処分できる | ・専門査定士がいないことが多く、本来の価値が反映されにくい | ・引っ越しや遺品整理などで着物以外の品もまとめて処分したい人 ・近場で手軽に手続きを済ませたい人 |
違いを理解したうえで、自分に合った方法を選びましょう。
記事内では着物を売る前に確認したいポイントや高く売るコツ、注意点なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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店頭・宅配買取はもちろん、名古屋市近郊なら出張買取にも対応できますので、大量の着物の処分にお困りの際はぜひお気軽にご相談ください。



