重くて大きいタンスをできるだけ楽に処分したい!粗大ごみに出す以外の方法はあるの?
数十年前までは、どこのご家庭にも鎮座していたタンス。洋服タンス、和(衣装)タンス、整理タンスは婚礼家具の定番でしたが、最近では様々なデザインのものをライフスタイルに合わせて選ぶ方が増えていますし、お住まいがクローゼットのあるお部屋ですとそもそもタンスを購入することも少なくなってきているようです。
ですので実家などにある洋服タンスをいざ処分しよう!と思っても、大きくて重たく移動も1人では難しいため諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。
タンスを処分する方法はひとつではありません。今回のコラムでは、大きなタンスでもできるだけ簡単に、お得に処分する方法を解説しています。
タンスの処分にお困りの方の手助けになれば幸いです。
私が監修致しました
買取いちばんスタッフの寺坂です。 収納家具の代名詞と言えばタンスです。日本で古くから親しまれてきた家具で、実家にはわたしがすっぽり入ってしまえるような大きなものがまだあります。 「いいタンスは引き出しを閉めると隣が開く(気密性の高い良いタンスの証です!)」という現象が不思議で、小さい頃何度も開け閉めした思い出も。 そんな古き良きタンスも、近年では西洋風の家具がもてはやされ、コンパクトなお部屋の作りにも合わないようになってきました。 しかし昔の家具というものは本当に丈夫に作られているもので、まだまだ使うことはできるものも多いですよね。そんな不用になったタンスを手放す方法を今回はご紹介いたします。
目次
そもそもタンスって売れるの?
ほとんどのタンスは売ってお金にすることは難しい
かつては結婚生活をスタートさせる前に、花嫁には質のいい高価なタンスを婚礼家具として一式持参するのが一般的でした。
立派な婚礼タンスは衣類を湿気などから守ってくれるため、着物をしまっておいたのです。
しかし、今では日常的に着物を着る人もめっきり少なくなり、生活様式も洋風になっていきクローゼット付きのお部屋も増えたためにタンスを購入するという人はかなり少なくなりました。
質が良い高価なタンスでも、大きさや重量があるため中古販売店の店先における数には限りがあり、意外と売れにくいものなのです。
また嫁入りというう門出に購入するものなので基本的には新品のものが選ばれることが多く、中古商品としてはあまり需要が高くないため買取は難しくなっています。
その大きさから1人では運び出すことが難しく、買い取る際の人件費がかかってしまうことも要因の一つです。
また、衣類をしまうものですから洋服タンスの査定にはコンディションや衛生面が重要になってきます。
そのためアンティーク品としての付加価値が付かなさそうなノーブランドのタンスの場合ですと、購入から5年以上経過しているものは タンスとしてまだまだ使えるものであっても 買取りを断られる場合が多いです。
売れるタンスはどのようなもの?
タンス自体の需要は下がってきてはいるものの、中古商品として再び販売できるレベルで商品価値のあるものであれば、家具やアンティークを扱っているリサイクルショップなどで買取が可能です。
中でも
- 伝統工芸品としての和箪笥
- 有名家具ブランドや作家による刻印のあるタンス
- 欅や桐など高級素材でできたタンス
- 希少な時代物やインテリア性の高いアンティークタンス
このような伝統工芸品や民芸品として価値のあるタンスには良い値段がつけられます。
また、状態が良くデザイン性・機能性に優れているものであればノーブランドでもよい値段が付くこともあります。
長野県には優れた技術や素材を活かして作られた商品であるという証の「信州わざ匠」というマークがありますが、このようなマークがついているタンスは歓迎されます。
その他にも、下記のようなタンスは高額査定の対象になります。
岩谷堂箪笥
岩手県奥州市のタンスブランドです。漆塗と飾り金具の美しさが人気で、経済産業大臣伝統的工芸品として認定されています。伝統を生かしながらも現代の生活にマッチしたデザインが評判です。
北海道民芸家具
ヨーロッパで培われてきた洗練されたデザインと、日本の伝統技術の融合で他にはない温かみのあるデザインが人気です。希少価値が高く、中古家具の買取市場で人気があります。
日光彫
栃木県日光市で制作されている彫り物です。
日光東照宮の修理で活躍した宮大工や彫り物大工、漆工などによる日光彫は、独特の彫刻刀を使用した芸術性の高さが注目されており、骨董品買取り店でも歓迎される傾向にあります。
少しでも高く買い取ってもらうためには
せっかく買取業者やリサイクルショップへ査定に出すのであれば、少しでも高い金額で買い取ってほしいですよね。タンスなどの家具に限らず中古で何かを売買する場合は、ちょっとしたことで買取金額に差がつくことがあります。
タンス以外にも不用品があれば複数まとめて買取りに出す
引っ越しや大掃除などで、タンス以外にも着物や骨董品・洋食器やほかの家具・家電など、他にも不用品が出てきたらまとめて査定に出すようにしましょう。
1点からでも買取は行っていますが、点数が多くなればなるほど査定額が大幅にアップすることが多いようです。
ブランドや購入時期などタンスの情報を確認しておく
どこでいつ頃に購入したものなのか、当時の価格やブランド、刻印やステッカーなどがあるかなど、そのタンスについての情報をできるだけ詳しく確認しておきましょう。
ノーブランドのタンスであっても購入した店舗や価格が分かるだけで付加価値をつけることができ、買取をしてもらえるケースがあります。
不用になったらすぐに動く
タンスは壊れるものではありませんが、置いておく間に商品としての価値はどんどん下がっていってしまいます。まだ使えるものでも置いておかず、「もう使わないな」と思った時が売り時ですのでなるべく早めに決断しましょう。
できるだけタンスを綺麗に掃除しておく
タンスに限らず不用品の売買は、買い取って終わりではなく「次に使うお客さんに満足してもらえるかどうか」というのが重大な査定ポイントになります。
そのため、前の持ち主に大切に使ってもらえていたかどうかというのは、買取で非常に重視されるポイントとなります。
また業者の方でも買取の後にクリーニングはは行いますが、査定に出す前にこちらで少しでもタンスを綺麗に掃除しておくと、業者側での手間を多少省くことが出来るため、買取の際に好印象となります。
ただし、木製の家具であるタンスは化学変化に弱く、強力な洗剤を使うと変色してしまう可能性もあります。
強い汚れがあるからと言って変色の恐れのある強力な洗浄剤は使用せず、プロに任せましょう。
雑巾で軽く掃除をしておき、ホコリを取っておくくらいで十分です。お子様ががシールを貼ってしまった!という場合は、ドライヤーで熱をかけながら少しずつ剥がすと、きれいに取ることができます。
それでもタンスが売れなかった場合は
冒頭で、タンスの買取はなかなか難しいとご説明いたしました。
お手持ちのタンスを査定に出してみて、やはり売れなかった、という場合はどのように処分したらよいのでしょうか。
タンスを処分する方法は一つではなく、手間や費用に応じて様々な処分方法がありますのでご紹介していきます。
解体して可燃ごみで回収してもらう
今回ご紹介する処分方法の中ではかかる費用はごみ袋代だけでいいので一番安価で処分できますが、一番手間のかかる方法です。
自治体によって差がありますが、一般の家庭ごみの袋に入るサイズまでタンスを細かく解体し、可燃ごみとして回収してもらう方法です。
タンスは金具などを除けば木でできていますので、ノコギリなどで細かく解体すれば燃えるごみで出すことができます。
しかし、しっかりとした素材のタンスは小さなものでもノコギリで切断するのは一苦労です。
お庭やガレージなどで作業ができるならまだしもかなりの粉塵が出ますし、DIYで大工仕事をしている方ならまだしも、ノコギリをほとんど触ったことが無い方や力のない方には相当つらい作業となります。思いタンスを運ぶ際や解体の際に出たトゲなどでケガをする恐れもあります。
いくら無料で処分できるはいえ、労力と手間を考えるとあまりおすすめできる方法ではありませんね…。
自治体に粗大ゴミとして出す
次に費用のかからない方法としては、自治体に粗大ごみとして出す方法があります。
お住まいの自治体やタンスの大きさなどによりますが、数百円から処分することができるのがメリットです。
手順としては
- 電話やホームページから回収を依頼し、その際に手数料の金額を確認します。
- コンビニや郵便局・スーパーなどでその手数料分の納付券を購入し、処分するタンスに貼っておきます。
- 回収日が来たら指定された場所にタンスを運び出しておき、回収してもらえば完了です。
この方法のデメリットはタンスを処分したいと思ったときにすぐには処分が行いないことです。
回収日は月に1回と定められており、申し込んだタイミングによっては回収まで1ヶ月近く待たなければならないことも。
また、自治体の回収作業員は屋内からの搬出は基本的に行ってくれないため、タンスを指定された場所まで運搬する必要があります。
だいたいは家の前の邪魔にならない場所を指定されると思いますが、マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、1階のゴミ集積場まで運ばなくてはいけません。
カラーボックスや小型家電など一人で持ち上げることができる程度の粗大ごみであればさほど苦にならない作業ですが、立派なタンスを階下まで移動させるのはとても大変です。
1人で運ぶことはできないし危険ですので、ご家族や友人などにお手伝いをお願いすることになるでしょう。
自治体のごみ処理施設に自分で持ち込む
費用を抑えたいということであれば、ごみ処理施設にご自身で直接持ち込んで引き取ってもらうという方法もあります。
費用は自治体に粗大ごみとして回収してもらう方法と同じくらいか、重さでいくらという風に金額が決まるので粗大ごみに出すより安く済むかもしれません。
しかし、この方法は玄関先にタンスを運ぶだけでなく、車へ積み込みごみ処理施設まで運搬、荷下ろしまでを自分で行わなければいけないため、手間と労力はかなり必要となります。
また荷台のある車も必須となり、タンスを運搬するとなると最低でも軽トラックくらいの車両が必要ではないでしょうか。無料で車を借りられる方はいいですが、わざわざレンタカーなどで借りてくると費用面から言ってもあまり現実的な手段とは言えないですね。
施設によっては持ち込みに事前予約がいる場合や、土日祝日の受け入れを行っていないこともありますので、この方法で処分する際は事前に自治体に問い合わせて確認しましょう。
不用品回収業者に依頼して回収してもらう
上で述べたような方法で自力でタンスを粗大ごみに出すのが難しい大型のタンスや、またタンス以外にも処分したいものがある場合には不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
回収費用はタンスの大きさや業者によってプランなども異なりますが、数千円程度で回収を行っていることが多いです。
メールやラインで見積もりや問い合わせができるところも多く、都合のいい日にお部屋まで回収に来てくれるため手間はほとんどありません。
手間がない分、タンスのみを回収してほしいという場合には粗大ごみで出すよりも多少割高となります。
引っ越しやリフォーム、大掃除のタイミングなどでタンスのほかにも大型家具など不用品がある場合はセット料金なども用意しているところもありますので、まとめて依頼をした方がお得になります。
注意点としては、不法投棄や高額な料金の請求をする悪徳業者も数多くいますので、業者選びは慎重に行わなくてはいけないことです。
地域で長年愛されており、ホームページなどに実績を多く掲載している、透明性の高い業者を選ぶと失敗が少ないです。
不要なタンスを回収してくれる引越し業者も
引越しのタイミングで不要なタンスが出たという場合であれば、不用品の回収も行っている引越し業者にお願いすれば、有料にはなりますが引き取ってくれる場合もあります。
引越し業者に依頼すれば引越しと同時に不用なタンスを手放すことができるため、手間もありません。
依頼する予定のある引越し業者が決まっている場合やこれから訪問で見積もりを取るというときに、回収もやっているか聞いてみるとよいでしょう。
自社で不用品の回収を行っている場合や提携の不用品回収業者を割引価格で紹介するシステムなど、サービスや回収にかかる費用は業者によって異なるため、依頼する前にしっかりと確認しましょう。
タンスの運び出しには注意が必要!
タンスの処分で一番厄介なのはその搬出です。
婚礼家具のタンスは木製で大型、そして戸建ての場合ですと二階に置いてあることが多く、重量もあるため基本的には一人で一階に移動させるというのは不可能です。
また個人でタンスの運搬に挑戦してみたとしても、洋服タンスの奥行きは60㎝のものが多く、階段や廊下の角を曲がるときなどはとても苦労すると思います。
まあ大丈夫だろうと簡単に考えて大型のタンスの運搬作業をはじめてしまうと、思わぬ事故やケガにつながる危険性があります。
またご自宅の廊下や床、マンションの場合は共用部などに傷をつけてしまうこともあるため、タンスを個人で運び出す際には必要な人員を確保し、引き出しをテープで塞ぎ開いてこないようにするなど、しっかりと準備をしてから運び出すようにしましょう。
自分以外に運び出す人がいない場合は上で述べたような不用品回収業者やリサイクルショップの出張買取のサービスを利用する方法がおすすめです。
関連記事
選べる3つの買取方法
HOW01
早く売りたい、
商品が多い・
大きい、梱包が面倒な方
出張買取
おすすめ!
リサイクルショップに行かなくてもOK
名古屋市16区・愛知県全域・三重県(近部エリア)・岐阜県(近部エリア)は最短30分で集荷
HOW03
空いた時間に、
手間をかけたくない方
宅配買取
全国どこでも対応
ノーリスク!
着払いでの発送なので、送料無料!
本査定に納得いかなくても、返送料は当社負担!