自転車を処分する前に

冒頭でお伝えしたように、自転車は処分前に「防犯登録の抹消」手続きが必要です。
まずはそこから確認していきましょう。
そもそも防犯登録って?
防犯登録には、使っている自転車が自分の所有物であることを証明したり、盗難から自転車を守ったりする役割があります。
防犯登録は法律で定められた義務なので、自転車の所有者は全員防犯登録が必要です。
【注意】防犯登録には期限がある
防犯登録には8~10年の有効期限があり、もし期限が切れてしまった場合は自動的に抹消されます。
その場合は抹消の手続きを行う必要はありません。
ただし、継続して同じ自転車を使用する場合は再度防犯登録の手続きが必要です。
防犯登録を抹消しないまま捨てるとどんなリスクがあるの?
自転車を他人に譲ったり捨てたりする際に、防犯登録をそのままにしておいたらどうなるのか気になりますよね。抹消しなかった場合のリスクは以下のとおりです。
リスク①自転車を譲る側のリスク
防犯登録を抹消せずに自転車を譲った場合、その自転車が盗まれると、あなたが所有者として扱われる可能性があります。
その結果、警察から事情を聞かれたり、返却手続きが必要になったりと、不要な手間がかかることに。
実際にはすでに譲っていたとしても、防犯登録の名義が自分のままでは、こうしたトラブルが発生するリスクがあります。
リスク②自転車を受け取る側のリスク
前の持ち主の防犯登録データが残っていると、譲り受けた人は新たに登録できません。その結果、「盗難車では?」と疑われる可能性も。
場合によっては、警察から前の持ち主との関係を確認されたり、自転車の所有を証明するよう求められたりすることもあります。
リスク③自転車を廃棄する時のリスク
リスクがあるのは譲る場合だけではありません。粗大ゴミとして自宅前に置いた自転車が、回収前に盗まれてしまう可能性もあります。
「自分には関係ない」と思うかもしれませんが、実際に粗大ゴミの盗難は多く発生しているのです。
防犯登録を抹消していなければ、その自転車の持ち主はまだあなたのまま。
盗難車として警察から事情を聞かれることもあり得ます。
このようなリスクを避けるために、どの方法で処分する場合でも、必ず防犯登録を抹消しておきましょう。
いらない自転車の放置はNG!
いらないけど防犯登録の抹消も面倒だし…と自転車をそのまま放置するのはNGです。
ご自身の持ち家であれば乗らなくなった自転車を置いておいても問題ありませんが、マンションなどの共用の自転車置き場に乗っていない自転車が放置されたままだと、共用スペースを圧迫し近隣トラブルにつながる可能性も。
不要になったのであれば放置せず、なるべく早めに処分しましょう。
また、自分のものではない自転車が放置されている場合は、その自転車が私有地にあるのか公道にあるのかでも対処の仕方が変わってきます。
- 公道の場合
どこに自転車が放置されているかによって連絡する先が変わります。国道であれば国土交通省、県道なら県庁、市道ならば市役所へ連絡しましょう。 - 私有地の場合
自転車に張り紙を貼ったり掲示板などを利用したりして持ち主を探すか、警察で防犯登録を照合してもらいましょう。
盗難車であれば持ち主を調べて返却されます。
防犯登録はどうやって抹消するの?

防犯登録の抹消がいかに重要か理解したところで、次は実際に自転車の防犯登録を抹消する方法について詳しく見ていきましょう。
防犯登録抹消手続きはどこで行える?
自転車の防犯登録の抹消手続きは交番や警察署で行えます。費用は無料です。
自転車屋さんの中には防犯登録の手続きだけでなく抹消も可能なところがありますので、購入したお店で聞いてみるのも良いですね。
抹消の手続きは、登録者本人か同居している家族が行くようにしましょう。
防犯登録抹消手続きに必要な持ち物は?
防犯登録の抹消手続きに必要なものは、以下の3つです。
- 防犯登録を抹消したい自転車
- 本体自転車防犯登録カード(領収書やお客様控えなど)
- 免許証・保険証などの身分証明書
「自転車防犯登録カード」とは、自転車の購入時(防犯登録を行ったとき)に保証書と同時に渡されているカードです。
もし防犯登録カードを紛失してしまった場合は、自転車商防犯協会に問い合わせて「自転車防犯登録番号抹消・廃車願い」を受け取りそれを提出するか、保証書や車体番号がわかる領収書などでも大丈夫です。
自転車の処分方法9選!

防犯登録抹消の手続きを確認したところで、ここからは実際に自転車本体を処分する方法をご紹介していきます。
自転車の処分方法として考えられるのは以下の9つです。
自転車の処分方法 | 費用 | 防犯登録の抹消 |
---|---|---|
粗大ゴミとして処分する | 500円 (名古屋市の場合) | 必要 |
ゴミ処理場に自分で持ち込む | 数百円 | 必要なし |
販売店に引取を依頼する | 無料~1,000円 | 事前準備不要 |
地元の情報掲示板を利用して処分する | ー | 必要 |
知人・友人に譲る | 配送料 (状況によって必要) | 必要 |
リサイクルショップに買い取ってもらう | ー | 必要 |
自転車買取専門店に買い取ってもらう | ー | 必要 |
ネットオークション・フリマアプリを利用し出品する | 手数料、配送料 | 必要 |
不用品回収業者に買取・回収を依頼する | 5,000円〜 | 必要 |
それぞれの手順や注意点について確認してみましょう。
粗大ゴミとして処分する
自治体の粗大ゴミとして処分する方法です。
運営が自治体ですので、一番安心して出せる処分方法なのではないでしょうか?
例として、名古屋市の粗大ゴミ排出手順をご紹介します。
【粗大ゴミを出す手順】
- ネットか電話で回収を依頼する(その際に処分料金が確定します)
- 料金分の手数料納付券をスーパー・コンビニ・郵便局などで購入し処分する自転車に貼っておく
- 収集日当日の朝8時までに指定の場所に運び出して完了
※ 細かいルールに関しては自治体ごとに異なるので、必ず事前に確認してから処分するようにしましょう。
回収場所まで自分で運び出さなくてはならないこと、指定された回収日までは自転車を手元に置いておく必要があるのがネックですが、費用は多くの自治体で500円前後となっており、比較的安価で済むのがメリットです。
回収の後リサイクルされ再び誰かが乗ったり、回収場所に置いた後に盗まれたりする可能性もあるので、防犯登録の抹消は必ず行っておきましょう。
ゴミ処理場に自分で持ち込む
自転車を自分で運べるのなら、自治体のゴミ処理場やクリーンセンターに直接持ち込む方法もあります。
施設では持ち込んだものはすぐに処分されてしまうので、わざわざ防犯登録を抹消する必要はありません。
ただし、積み下ろしや運搬は自力で行わなくてはいけませんし、自転車が載るだけの大きさの車を用意する必要があります。
費用は施設によって変わるため一概にはいえませんが、だいたい数百円ほどで済むことが多く、経済的です。なるべく安く捨てたい方は利用を検討してみてもいいでしょう。
利用の際は、持ち込みに事前予約が必要な場合や曜日によって受付時間が変わる場合もありますので、事前にルールをよく確認しておくことが大切です。
販売店に引取を依頼する
バイク・自転車販売店に引取依頼する方法も一般的です。
引取依頼先が以前購入した店舗であったり、新品購入の予定があったりする場合には下取りに出せる可能性もあるため確認してみましょう。
チェーン展開をしている販売店は大抵の場合、登録の抹消も行っているので、処分の手間が少ないのがメリットです。
引取依頼先の店舗で新しい自転車で購入する場合、引取サービスが割安になることもあります。
ただし、処分する自転車が古いものであったり、状態が悪いものであったりすると下取りが難しいケースもあります。
販売店によっては新品購入時のみ引取可といった特定の条件が設けられている場合もあるため注意が必要です。
地元の情報掲示板を利用して処分する
処分しようとしている自転車がまだ十分に使用できるものであれば、欲しがっている方に譲渡も可能です。
ジモティーのような地域の掲示板であれば、直接引取に来られる近隣の方を中心に相手を探せるので、梱包の手間も省け、比較的簡単に手放せるでしょう。
ただし、無償とはいえ人に手渡すものなので、マナーとして綺麗に手入れしておく必要はあります。
個人間取引の最中になんらかのトラブルに巻き込まれる可能性もゼロではないため、個人情報の取り扱いや受け渡し場所についても十分に注意が必要です。
知人・友人に譲る
自転車の購入を検討している友人や親戚に、自転車を譲るという方法もあります。
安いものなら3万円しない安価なものもありますが、高性能な人気ブランドのものとなれば8〜10万円以上はざらです。
それを譲ってもらえるのであれば、お相手にも大変喜ばれるのではないでしょうか。
捨ててしまうよりも必要としている方に再利用してもらえた方がこちらとしても嬉しいですよね。
ただし、相手が遠方であった場合には、配送料が必要になってしまいます。
自転車の場合、大きさも重さもあるため、配送料が高額になってしまうことも。
無料で譲るのを条件に「配送料は相手持ち」にするなど、費用の面での話し合いを事前にきちんとしておかないと、いくら知り合いといえどのちのちトラブルになる可能性もあるため注意しましょう。
リサイクルショップに買い取ってもらう
さまざまなジャンルの製品を取り扱うリサイクルショップでは、自転車の買取も可能です。
防犯登録の抹消を必ず済ませて持ち込みましょう。
店舗数も多く利用しやすいのがリサイクルショップのメリットですが、幅広い商品を取り扱うぶん専門性に欠けるのがネックです。価値のある自転車でも相場より低い査定額をつけられてしまうことがありますので、事前に買取相場を調べておくと安心でしょう。
状態が悪い自転車は引き取ってもらえないこともあるので、その場合は他の処分方法を考える必要があります。
自転車買取専門店で買い取ってもらう
自転車買取専門店で売るのもひとつの手です。自転車買取専門店はリサイクルショップより自転車の知識が豊富なので、正確な査定結果が出やすい傾向にあります。
また、自転車販売店でもシーズンによっては買取を実施しているので、最寄りの店舗に事前に確認してみると良いかもしれません。
ただし、自転車専門で買取を行う業者は全国的にも少なく、品質によっては買取されない場合もあるため要注意。
防犯登録の抹消は業者が行ってくれますが、自転車を譲渡する際には「譲渡証明書」をホームページからダウンロードし、記入しておくと安心です。
ネットオークション・フリマアプリを活用する
ネットオークションやフリマアプリの最大のメリットは、「売りたい価格を自分で設定できる」点です。
需要があれば多少キズがあるものでも古いものでも売れるため、業者では引き取ってもらえない自転車も販売できます。
ただしすぐ売れるとは限らず売れるまでの間、自転車を保管し続ける必要があるのがデメリットです。保管場所の確保ができない方は、利用が難しいこともあるかもしれません。
そのほか以下の点にも注意が必要です。
- 送料で利益が減る可能性がある
- 手数料もかかる
- 出品や梱包、発送作業を自分で行わなくてはならない
不用品回収業者に買取・回収を依頼する
不用品回収業者と聞くと、多くの方は”ただ不用品を処分するだけの業者”と思われるかもしれません。
しかし、実は不用品回収業者の中には、「買取」により力を入れ、各ジャンルの専門知識を持った査定士が常駐している業者もあるんです!
そんな不用品回収業者に依頼すれば、自転車も価値を分かったうえでしっかり査定してもらえますし、ほかにも不用品がある場合にはまとめて処分することも可能です。
自転車だけじゃない!ほかの不用品もまとめて処分してもらえる!
「自転車を運ぶのが大変…」「ほかにも処分したいものがたくさんあって困っている…」そんな方におすすめなのが、不用品回収業者です!
不用品回収業者なら出張回収が可能。業者によっては防犯登録の抹消も依頼できるので、これまで面倒で捨てられなかった自転車も手間なく処分できます。
査定・買取・搬出までスタッフにすべておまかせできるのもうれしいポイント。
そのほか以下のようなメリットもあります。
【不用品回収業者を利用するメリット】
- 自宅まで回収に来てくれるので、運び出し不要
- 不用品の回収・買取を一括で依頼できる
- 買取対応業者なら、査定額を差し引いてお得に処分可能
- 買取できないものでも引き取ってもらえる
- ほかの不用品もまとめて処分できるので、さらにお得!
悪徳業者に要注意!
不用品回収業者は便利でお得な手段ですが、一部には悪徳業者もいます。
注意すべきポイントは以下の通りです。
- 「無料」をうたっている
- チラシを大量に配布している
- トラックで町を巡回している
こうした業者は、後で高額な請求をしたり、不法投棄を行ったりするケースがあります。
「無料回収」と宣伝し、出張費用や運搬費を後から請求するなんてパターンも。
不法投棄の場合、業者だけでなく依頼者も責任を負うことになるので注意が必要です。
信頼できる業者を見分けるポイントはいくつかあります。
- 丁寧な対応
- 訪問見積もりの対応
- 口コミの高評価
- 明確な見積もり書
- 値段交渉に柔軟
これらを基準に、信頼できる業者を選びましょう。
こうした業者なら、スムーズに費用を抑えて自転車を処分できます。
手間なく処分したい!という方はぜひ検討してみてくださいね。
まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は自転車の処分方法について詳しく解説してまいりました。
自転車の処分方法をおさらいすると、
- 粗大ゴミとして処分する
- ゴミ処理場に自分で持ち込む
- 販売店に引取を依頼する
- 地元の情報掲示板を利用して処分する
- 知人・友人に譲る
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- 自転車買取専門店に買い取ってもらう
- ネットオークション・フリマアプリを利用し出品する
- 不用品回収業者に買取・回収を依頼する
これら9つの方法がありました。
自転車は中古でも幅広く需要があるため、お金を支払って処分するよりもまずは買取でお金に変えられないか検討してみましょう。
いかなる処分方法の場合でも、事前に防犯登録の抹消は必須なので注意してくださいね。
弊社「買取いちばんドットコム」でも、自転車の買取・回収を行っています。
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