エアコン買取にまつわる注意点

エアコンの買取を依頼するときの注意点には、次のようなものがあります。
- すべてのエアコンが必ず買取できるわけではない
- 買取不可となったエアコンの引き取りは有料
- 古いエアコンは買取不可や破格での買取になりやすい
- 状態や臭いによって買取できないケースもある
- 自分でエアコンを取り外すと買取不可となるケースもある
ひとつずつ、解説していきましょう。
すべてのエアコンが必ず買取できるわけではない
「エアコンを買取します」と謳っている業者だからと言って「エアコンなら必ず買取できる」というわけではありません。
中には、買取不可となるエアコンも存在します。
特に、壊れているものや著しく汚れているもの、修理やクリーニングを踏まえても次の買い手が見つかりにくそうなものに関しては、買取不可となることも珍しくありません。
買取不可となったエアコンは、リサイクル家電4品目の対象となりごみとして捨てることはできません。
ただし、買取不可となる基準は業者によって異なります。
複数の業者で相見積もりをとると、A社では買取不可であったエアコンが、B社では買取可能であった…ということもあるでしょう。
処分を急いでいないのであれば、複数の業者へ根気よく見積もり依頼を出し、買取に対応してくれる業者を見つけることをおすすめします。
買取不可となったエアコンの引き取りは有料
エアコンを買取店へ持ち込み、査定を依頼した結果買取不可となった場合、そのまま持って帰るか、店舗へ置いて帰り処分を委託するか選択できる場合があります。
「どうせ処分するなら自分でやるよりやってもらう方が楽」と感じるかもしれませんが、処分の委託は基本的に有料です。
これは、エアコンをはじめとした一部の家電製品の処分にあたって「家電リサイクル料金」が発生するためです。
家電リサイクル料金は、自分で処分する場合も、店舗に処分してもらう場合も変わらず発生しますので、きちんと用意しておきましょう。
家電リサイクル料金の具体的な金額は、メーカーによっても異なります。
多くの場合、990円(税込)、もしくは2,000円(税込)を支払って処分することになります。
一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センターの「再商品化等料金一覧」を参考にすると、次のような区分となっていますのでご参考ください。
なお、エアコンの他にもテレビ(液晶・プラズマ式・有機EL・ブラウン管式)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機を処分する際には家電リサイクル料金が発生しますので、注意してください。
家電リサイクルに関しては、こちらの記事もご参考ください。
家電リサイクル券ってどこで買うの?入手方法や費用、注意点も解説
古いエアコンは買取不可や破格での買取になりやすい
エアコンの買取において「購入からどれくらいの時間が経っているか」は、大切な指標のひとつとなります。
ひとつの目安として、購入から10年以上経っているエアコンの場合は注意が必要です。
10年以上前のエアコンとなると、多くの業者で買取できないと判断されてしまうでしょう。
というのもエアコンは「標準使用期間10年」と設定されているものが少なくありません。
標準使用期間を超えて使い続けると、経年劣化による支障が生じやすくなります。
今後も継続的に使うものとして考えられにくく、買い手もつきにくくなることから買取市場においても需要がなくなってしまうのです。
また10年未満のエアコンであっても、おおむね5年程度を目安に買取金額が大きく下がるケースがあります。
店舗によっては「エアコンの買取は7年以内のもののみに限ります」というように、明確に期限を提示しているためあらかじめ確認してください。
もちろんこのような基準は店舗によって異なり、購入から10年以上のエアコンでも買取できる店舗もあります。
状態や臭いによって買取できないケースもある
年式によって買取できるか否か決まると言っても「新しいエアコンなら絶対に売れる」というわけではありません。
年式の新しいエアコンであっても、著しく汚れているなど不衛生な状態の場合には買取不可となります。
特に注意したいのが臭い問題です。
中でもタバコやペットの臭いがこびりついているエアコンの場合、買取を断られてしまう可能性が高くなるので注意してください。
気になる臭いが付着しているエアコンはそのままの状態では次の買い手が見つかりにくく、販売前に洗浄やメンテナンスが必要になります。
査定の際にはその分の費用や手間を踏まえて計算されるため、買取不可となったり買取金額が減額されたりする可能性もあるでしょう。
自分でエアコンを取り外すと買取不可となるケースもある
エアコンは、知識さえあれば自分で取り外しや取り付けができます。
ところが、中には自分で取り外したことによって買取を断られてしまうケースもありますので、十分注意しましょう。
買取を拒否されてしまうのは、取り外しされていると動作確認ができないためです。
エアコンを買取する際には、必ず動作確認を行います。
動作確認が不十分なまま買取してしまい、その後「正しく動かなかった」と分かった場合には、買取業者は不良在庫として抱えることになるでしょう。
万が一動作確認を怠ったまま販売してしまい、お客様から「正しく動かない」とクレームが入ったときには会社の評価にも大きく影響しかねません。
こうした理由から、エアコンは取り外しをする前に買取業者へ相談しましょう。
査定後の取り外しについては、無料で対応してくれるケースもあります。
エアコンの買取をスムーズに進めるには?

「エアコンの買取を依頼したいと思っていたけれど、色んな注意点を踏まえると二の足を踏んでしまう」と感じている人もいるかもしれません。
ここからは、ご紹介したような注意点を踏まえながら、スムーズにエアコンの買取を進めるためのポイントを解説していきます。
出張買取を利用する
ご紹介したように、エアコンの買取においては「自分で取り外してしまうと買取不可になる」ということも珍しくありません。
その他にも「買取不可となる条件」がさまざまあることから、買取のために店舗へ持ち込んだ際には査定結果によって再び持ち帰ることにもなるでしょう。
また、店舗へ持ち込むまでの運搬のあいだにエアコンを傷つけてしまうリスクもあります。
これらを避けるため、査定士に直接自宅まで来てもらいその場で査定してもらえる「出張買取」を利用しましょう。
出張買取なら、自分で取り外しや運搬をする手間がありません。
何よりエアコンの場合にはその場で電源を入れ、動作確認ができるという点が大きな魅力です。
査定後、買取となった場合には取り外しや運搬を作業員に任せられます。
これらの作業を自分たちで行う必要がなく、専門業者に依頼できるのも出張買取ならではの特徴でしょう。
ただし、場合によってはエアコンの取り外しや運搬が有料サービスとなる場合もあります。
有料サービスの場合の金額も業者によって異なるため、詳細を確認してから依頼してください。
無料見積もりを取る
見積もりを無料で取れる買取業者も少なくありません。
無料見積もりなら査定にお金がかからないのはもちろんのこと、見積もりを取った後「思ったよりも安かった」というようなときにもキャンセルできます。
売ろうか悩んでいる段階でも、まずは見積もりを取りそのあと査定金額を踏まえて売るか決めるのも良いでしょう。
高価買取を期待できるエアコンの特徴

ここからは、高値での買取を期待できるエアコンの特徴を紹介していきます。
- 製造から5年以内を目安とした新しいエアコン
- 安定した人気のあるメーカーのエアコン
- 室外機も状態の良いエアコン
- さまざまな機能が搭載されているエアコン
上記について詳しく説明していきますので、ご自宅のエアコンが特徴に当てはまっているか確認してみてくださいね。
製造から5年以内を目安とした新しいエアコン
エアコン本体の下部、もしくは側面を確認すると、エアコンの年式が記載されているのがわかるのではないでしょうか。
ご自宅のエアコンが製造から5年以内などの新しいエアコンだった場合には高価買取が期待できます。
もちろんメーカーによって詳細は異なるものの、おおむね製造から5年以内のエアコンであれば比較的最新モデルに近い状態と判断できるためです。
最新モデルのエアコンには便利な機能がさまざま搭載されています。
そうした製品に比べると年数の古いエアコンは電気代がかさんでしまったり、機能面に不満が起きやすくなったりするものです。
製造から5年以内のエアコンであれば高価買取の対象になりやすいだけでなく、多くの業者で買取不可となりにくく、安定した買取を叶えられるでしょう。
安定した人気のあるメーカーのエアコン
エアコンのメーカーはさまざまありますが、やはり人気メーカーのエアコン、そして人気の商品は高値がつきやすくなります。
特に人気なのがサポート体制なども整っている、国内メーカーのエアコンです。
具体的には次のようなメーカーが主要メーカーに挙げられます。
お手持ちのエアコンが上記のメーカーのものであれば、なるべく早く査定に出すことで高価買取につなげられるでしょう。
エアコンの買取価格について、もっと詳しく知りたい方はこちらのページもおすすめです!
室外機も状態の良いエアコン
エアコンの買取においては、エアコン本体だけでなく室外機の状態もしっかりチェックされます。
エアコンだけでなく、室外機の状態も良好なエアコンであれば高価買取を期待できるでしょう。
反対に室外機が破損していたり、異音がしたりと不安定な場合には買取金額が下がってしまう可能性があります。
さまざまな機能が搭載されているエアコン
近年、エアコンには便利な機能がさまざま搭載されています。
機能性の高いエアコンは、そうでないエアコンに比べて高価買取になりやすいでしょう。
エアコンに搭載されている機能には、例えば次のようなものがあります。
機能 | 効果 |
---|---|
人感センサー機能 | 人がいる場所を感知し室温や気流を調整する |
オートスイング機能 | 上下左右にスイングし隅々まで風を送る |
加湿・除湿機能 | 湿度に応じて加湿・除湿を行う |
フィルター清掃機能 | フィルターが汚れてきたとき自動で清掃する |
AI自動運転 | AIが利用している人の好みを学習し快適な運転をする |
空気清浄機能 | ホコリや花粉を排除し空気をきれいにする |
イオン機能 | タバコやペットの臭いを抑制する |
節電自動運転 | 室温が安定すると消費電力を抑える |
消し忘れ防止機能 | 消し忘れた場合に自動で運転を切る |
遠隔操作機能 | スマホアプリを介し外出先から操作できる |
この他にもさまざまな機能が搭載されているエアコンであれば、その分需要も高くなるでしょう。
エアコン買取で注意すべき悪徳業者の見分け方

エアコンの買取業者はたくさんありますが、中にはいわゆる「悪徳業者」も潜んでいます。
悪徳業者の場合、価値のある品物を買い叩いたり、無許可で営業していたりする可能性があり、そうした業者を利用することで依頼者もトラブルに巻き込まれてしまいます。
次のような要素に該当している場合、特に注意した方が良いでしょう。
- 古物商許可証の証明書がない
- ホームページなどで過去の実績が確認できない
- 飛び込み営業やトラックの巡回をしている
- 査定額についての説明がない
- 評判・口コミの内容が悪い
一つずつ解説していきましょう。
古物商許可証の証明書がない
買取業者は、買取した製品を次の買い手へ届けなければいけません。
そしてそのためには、中古品の販売資格である「古物商許可証」を取得している必要があります。
きちんとした業者であればもちろん古物商許可証を取得しているものですが、悪徳業者の場合資格がない状態で営業している可能性もあります。
資格を取得しているか確認するためには「古物商許可証を見せてください」と問い合わせてみてください。
問題なく取得している業者ならば、スムーズに確認させてくれるはずです。
渋ったり嫌な顔をしたりする業者の場合は、もしかすると無資格の状態で営業しているかもしれません。
ホームページなどで過去の実績が確認できない
多くの買取業者は、ホームページやSNS上に過去の買取実績などを掲載しています。
しかし、悪徳業者の場合には実績が掲載されず、どのような製品をいくらで買取しているのかわかりません。
このような業者の場合、あまり実績が豊富でない業者や信用できない業者と考えられます。
実績をチェックすることは相場の確認にもつながり、値段交渉もしやすくなるのでできる限り目を通しておきましょう。
飛び込み営業やトラックの巡回をしている
飛び込み営業による買取は、違法行為となります。
そのため突然訪問してきたり、営業電話をかけてきたりする業者は悪質業者の可能性が高いです。
また「不用品を回収します」とトラックで巡回している業者もいますが、こちらも無許可で営業している可能性が高い業者と言えます。
優良業者であれば訪問や勧誘はしませんので、都合が合う業者でも利用しないようにしてください。
査定額についての説明がない
査定額が提示された際「なぜこのような金額になったのか」という説明のある業者と、説明のない業者があります。
説明のない業者には、一度「なぜこの金額になったんですか?」と聞いてみてください。
知識のある査定士がきちんと査定していれば、必ず説明がつくはずです。
聞いてもはぐらかされるなど、しっかり説明をしてくれない業者は本来ならもっと高値がつけられる品物を安く買い叩いている可能性もあります。
不明な点があればその都度確認し、きちんと説明してくれる業者に依頼しましょう。
評判・口コミの内容が悪い
Googleなどのサービスを参考にすると、さまざまな業者の評判や口コミを確認できます。
実際にサービスを利用した人のリアルな声も確認できるため、悪い評判がないか事前に確認しておきましょう。
悪い内容の口コミが多く寄せられている業者は、残念ながら悪徳業者の可能性が高いです。
なお近年では悪い口コミを目立たなくさせるためにいわゆるサクラを雇い、高評価を意図的に作り出す業者もあります。
そのため高評価が多いからと言って安易に「信頼できる」と判断するのではなく、口コミの内容までよく目を通しましょう。
具体的な内容のない高評価はあまり信じすぎず、実際に利用した人の意見を参考にしてください。
エアコンの高価買取を実現するためのコツ

エアコンの高価買取を実現するにあたっては、次のようなコツも意識しましょう。
- 需要が高まる6〜7月ごろを目安に売る
- 付属品をあらかじめ揃えておく
- 買取前に汚れや臭いをチェックしきれいにしておく
上記の内容について、それぞれ説明していきます。
需要が高まる6〜7月ごろを目安に売る
エアコンの高値買取を希望するなら、毎年6〜7月頃を目安に買取依頼をしましょう。
一気に暑くなりエアコンの需要が高まるこの季節は、エアコンを買い求める人が増えるため高値で取引されやすくなります。
これより早い時期になると3〜4月の引っ越しシーズンにかかり、エアコンを手放す人が増えるためかえって安くなってしまう可能性があります。
ちなみにエアコンの新モデルが発売される10〜11月も、売値が下がりやすいため注意してください。
付属品をあらかじめ揃えておく
エアコンを購入したときには、取扱説明書、保証書、リモコンといった付属品があったのではないでしょうか?
これらの付属品は、査定前に全て揃えておきましょう。
買取市場においては、新品購入時に近い状態の方が高価買取になります。
特に保証書は、購入後の使用期間の確認もでき安心して使い続けるために必要不可欠なアイテムです。
付属品がなくても買取そのものはできるケースが多いものの、買取金額は下がってしまうので注意してください。
買取前に汚れや臭いをチェックしきれいにしておく
買取業者は、買取したエアコンをふたたび販売するにあたってメンテナンスや清掃を行います。
その際、なかなか落ち切らない汚れや臭いがあると清掃費用がかさんでしまうため、その分を買取金額から差し引いて算出します。
査定前にきちんと掃除し、汚れや臭いを除去しておけば高い金額での買取が実現しやすくなるでしょう。
喫煙者やペットがいる環境では、臭いがしっかり取れているかよく確認してください。
次のような部分であれば、比較的楽に清掃できます。
- 前面パネル…水、もしくは液体中性洗剤を含ませた布で優しく拭く
- フィルター…掃除機でホコリを吸い取る、その後水洗いをする
- 室外機…ホコリやクモの巣をブラシ、掃除機などで取る
なお、エアコン内部の清掃に関しては分解などの工程が必要になります。
不慣れな人がむやみに分解するとパーツをなくしたり、故障したりといったトラブルにもつながりかねないため、無理に自分で行わないようにしましょう。
まとめ

今回はエアコンの買取にまつわる注意点や、悪徳業者の特徴、高価買取を実現する方法を解説しました。
エアコンは状態によって、買取不可となってしまうケースも珍しくありません。
買取できず処分することになった場合にも費用がかかるため、できれば査定額がつく段階で買取に出しましょう。
年式の古いエアコンなど、査定を依頼して買取不可となってしまったエアコンも「買取いちばんドットコム」にご相談ください。
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