マットレスの主な種類と寿命

マットレスは素材や構造の特徴から大きく「スプリング」と「ウレタン」の2つのタイプに分けられます。
「長く使うもの」というイメージが強いですが、実際の寿命は素材や構造によって異なります。
買い替えの適切なタイミングを知るために、まずはマットレスの種類と特徴を確認しておきましょう。
1.スプリングタイプ(コイルマットレス)
内部に金属のバネ(スプリング)を使用しているタイプで、以下の2種類があります。
- ポケットコイル:一つひとつのバネが袋に入って独立しているタイプで体圧分散性が高く、寝心地が良いとされています。
- ボンネルコイル:複数のバネが連結されており、全体的に硬めの寝心地が特徴。耐久性が高く価格も比較的安価です。
寿命の目安は 約8〜10年。
寝ている部分がへこんで戻らない、ギシギシと軋む音がするなどの症状が出たら交換時期と考えましょう。
放置するとスプリングが生地を突き破り、怪我につながる危険もあります。
2.ウレタン・樹脂タイプ
スプリングを使わず、ウレタンや樹脂を使用したマットレスです。
よく耳にする「低反発」「高反発」マットレスがこのタイプにあたります。
- 低反発タイプ:体を包み込むようなフィット感が特徴です。体圧分散に優れますが、耐久性はやや低めです。
- 高反発タイプ:反発力が強く、寝返りがしやすいのが特徴となっています。耐久性も比較的高めです。
寿命の目安は 低反発で約3〜5年、高反発で約4〜6年。
スプリングタイプに比べるとやや短命で、通気性が悪いため日常のメンテナンスが欠かせません。
定期的に立てかけて乾燥させる、向きを変えるなどカビ対策をしておくと長持ちしやすくなります。
マットレス交換のサイン
寿命年数に達していなくても、以下のような症状があれば交換・処分を検討しましょう。
- 寝ている部分がへこんで戻らない
- 購入時に比べて反発力がなくなった
- バネのきしむ音やへたりが気になる
- 朝起きると体が痛い、疲れが取れない
- カビやシミが発生している
劣化したマットレスを使い続けると、快適な睡眠姿勢が保てず、腰痛や肩こりなど健康に悪影響を及ぼします。さらに、カビが発生したマットレスは衛生面で大きなリスクとなり、ベッドフレームまで傷めてしまう可能性もあります。
このようなサインが出たら「まだ使えるかも」と思わず、早めに処分や買い替えを検討することが大切です。
マットレスは買取可能?高く売る条件と査定ポイント

マットレスによっては売却できる可能性があります。
粗大ごみや不用品回収では最低でも数千円の費用がかかりますが、買取が成立すれば費用がかからないどころか、プラスになることもあります。
ただし、マットレスは衛生面や状態の影響を強く受けるため、すべての商品が買い取れるわけではありません。
そのため、買取希望の方は「買取可能な基準」をあらかじめ確認しておくことが大切です。
中古市場では、有名ブランドのベッドフレームとマットレスのセットや電動リクライニングなど、付加価値のあるものは買取されやすい傾向があります。
条件に合うマットレスの処分を検討している場合は、出張査定を行っている買取業者やリサイクルショップへ連絡してみるのも一案です。
使用状態にもよりますが、高額で引き取ってもらえるかもしれません。
「買取いちばんドットコム」でもマットレスをはじめ、家具・家電の出張買取を行っています。
もし「まだ使えるけれど不要になった」というマットレスがあれば、お気軽に査定をご依頼ください。
買取条件の良いマットレス

買取店・リサイクルショップへ持ち込む場合や、フリマアプリ・ネットオークションなどに出品する場合でも、以下の条件を満たすマットレスは購入希望者が見つかりやすい傾向にあります。
出品する際には、ぜひ明記しておきましょう。
使用期間が短く、衛生面に不安がないこと
マットレスの買取で最大の条件は「使用期間が短く状態が良好であること」です。
マットレスは使えば使うほど使用感が出て価値が低下していきます。
マットレスを少しでも高額で売却したいなら、できるだけ早く査定に出すのがおすすめです。
劣化が少なく、全体的にきれいな状態であること
高価買取を狙うには第一印象が大切です。
自分で落とせそうなシミがあれば、査定前にきれいにしておくのも高額査定を狙うポイントになります。
マットレスに多くみられるのは裏側のカビです。
カビ・臭いといったマイナス面があると買取は難しくなります。
有名メーカーの製品であること
品質の高さが約束されたブランド製品は、中古市場でも需要が高いため傾向にあります。
なかでも以下のブランドは特に人気があります。
国内ブランド
- ASLEEP(アスリープ)
- レガリア(大塚家具)
- エアウィーヴ
- 西川Air
- フランスベッド
- NIHON BED(日本ベッド)
海外ブランド
- Sealy(シーリー)
- マニフレックス
- TEMPUR®(テンピュール®)
- Serta(サータ)
- SIMMONS(シモンズ)
こうしたブランド品であれば、買取価格がつく可能性がさらに高くなるでしょう。
マットレスを売る方法

ここまで見てきて手放したいマットレスに価値がありそうなら、売却がおすすめです。
マットレスを売る方法とはどういったものがあるのでしょうか?
ご自身の状況に合う売却方法を選ぶ際に参考にしてみてください。
リサイクルショップに持ち込む
リサイクルショップはあらゆる商品を買い取ってくれますので、マットレスも条件次第では買取対象となります。
しかしリサイクルショップはその特性上、買取価格が安くなってしまう傾向があります。
「どうしてもリサイクルショップで売却したい」といった希望がなければほかの方法を検討してみましょう。
メリット | デメリット |
・さまざまな品を買い取ってもらえる | ・非常に安価な買取額になる恐れがある |
家具専門の買取店に相談する
家具専門の買取店であれば、リサイクルショップと比較すると「ブランド・品質・状態」をしっかりと見極めて高価買取をしてもらえる可能性が高まります。
使用期間が浅いものやブランドのマットレスなら、特に期待できるでしょう。
また自分では運ぶのが難しいマットレスでも、家具専門の買取店であれば自宅まで直接取りに来てくれる「訪問買取」に対応しているところも多く、搬出・運搬の負担がかかりません。
買取店を利用する際の注意点は「依頼する店舗によって買取額が大きく異なる」ことです。
評価基準が違うため、査定額に差が出てしまうのです。
少しでも高い金額で手放したいなら、あらかじめ見積もりを依頼し複数の買取店で比較検討を行うとよいでしょう。
メリット | デメリット |
・状態次第で高価買取が期待できる ・搬出・運搬の負担がかからない | ・依頼する店舗によって買取額に差が出る ・条件次第では買取を断られる場合もある |
フリマアプリ・ネットオークション・情報掲示板に出品する
メルカリやヤフーオークションのように、インターネットを利用した売買の手段も人気です。
処分を考えているマットレスの使用期間が短く、十分に使用が可能な状態であれば欲しがっている人と取引を行うのもひとつの手段です。
ただし配送する場合、かなりの配送料金がかかってしまうことがあるため、それを考慮した販売金額を設定しないと逆に赤字になってしまう場合もあります。
マットレスによっては1万円以上の送料がかかってしまうケースもあるため注意が必要です。
送料や梱包の手間を省きたい方は、ジモティや地元の情報掲示板などを活用し自分の最寄り駅や家の近くまで取りに来てくれる人を探すという方法もあります。
フリマアプリ・ネットオークションよりは安価になる傾向が高いものの「直接取りに来られる方限定」としておけば取引が成立すれば送料の出費もなく処分できます。
メリット | デメリット |
・自分で納得した価格で処分できる ・現金化できる | ・送料が高額になる ・トラブルが起きたらは自分で対応しないといけない |
マットレスの処分方法

まずはマットレスを処分する方法についてみていきましょう。
自治体の粗大ごみ収集で処分する
最も一般的なのは、自治体の粗大ごみ収集に申し込んでマットレスを処分する方法です。
申込から処分完了までの流れは次の通りです。
- 電話またはインターネットから自治体の粗大ごみ収集を申し込む。(この時に収集費用の提示あり)
- 提示された金額分の「粗大ごみ処理券(シール)」をコンビニやスーパーで購入。
- 購入したシールをマットレスの見やすい場所に貼り付ける。
- 指定された収集日の朝、自治体指定の場所にマットレスを運び出す。
ただし自治体によってスプリングタイプのマットレスは収集対象外となっているケースもあります。
お住まいの粗大ごみルールをご確認ください。
メリット | デメリット |
・費用が安く、500円〜3,000円程度で処分できる(サイズによって変動あり) | ・収集日や時間が指定されており柔軟性がない ・大型マットレスも自力で運び出さなければならない |
自分でごみ収集センターに持ち込む
「指定日まで待てない」「早く処分したい」という場合は、自治体のごみ収集センターに直接持ち込むことも可能です。
自治体の管轄内に住んでいることが証明できれば、引き取ってもらえます。
費用はおおよそ10kgあたり100〜200円程度が相場で、粗大ごみ処理券を購入するより安価に済むケースもあります。
ただし、
- マットレスを運べる大きさの車両が必要
- 車を所有していない場合はレンタカー代などが別途必要
といった条件があるため、車を持っていない方にとっては難しい方法といえます。
メリット | デメリット |
・粗大ごみの戸別収集よりは自分の都合で持ち込める ・安価で処分ができる | ・マットレスが運べる車がないと難しい ・計測時は自分で荷物の上げ下ろしを行う |
▼マットレスの処分についてはこちらの記事でも解説しています
家庭ごみとして出す
マットレスを細かく解体し、一般のごみ袋に収まるサイズまで小さくできれば、家庭ごみとして処分も可能です。
処分費用がかからない点は魅力ですが、解体作業は素材によっては非常に大変です。
例えば、スプリング入りマットレスはカッターでは対応できず、金属部分を切断する必要があります。
女性一人で行うのは難しく、相当な手間と体力が必要です。
メリット | デメリット |
・家庭ごみと一緒に無料で処分できる | ・マットレスの解体が大変 |
▼スプリング入りマットレスの処分についてはこちらの記事もおすすめです。
不用品回収業者へ依頼する
「重くて動かせない」「解体は面倒」という方におすすめなのが、不用品回収業者を利用する方法です。
専門スタッフが搬出から処分まで一括して対応してくれるため、大型マットレスでも安心して任せられます。
申込から処分までの流れは以下の通りです。
- 電話やメール、問い合わせフォームから見積もり依頼
- 提示された金額を確認し、納得できれば回収日を決定
- 当日スタッフが訪問し、マットレスを搬出・回収
また使用期間が短い、人気のブランドなどマットレスの条件次第では買取サービスを行っている不用品回収業者であれば買い取ってくれるかもしれません。
メリット | デメリット |
・希望日時をある程度指定できる ・搬出作業をすべて任せられる ・他の不用品もまとめて処分可能 ・現金化できる | ・費用相場は1万円以上と自治体回収に比べて高額 ・悪質業者に依頼してしまうリスクがある |
▼買取業者については以下の記事も参考にどうぞ。
まとめ

マットレスをお得に処分する方法についてご紹介しました。
マットレスは簡単に壊れるものではありませんが、寝心地が悪くなったり、へたりが戻らなくなったりしたら買い替えのサインです。
大型家具であるため自分で処分するのは手間がかかりますが、まとめて不用品を整理したい方は不用品回収業者を利用するのも有効な方法です。
また、衛生面から中古市場では敬遠されがちなマットレスですが、使用頻度が少なく清潔な状態のものや有名ブランド品であれば、買取してもらえるケースもありますので、まずは査定に出してみるのがおすすめです。
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もし買取価格がつかなかった場合でも廃棄処分として回収できるため、お部屋を片付けたい方はぜひご検討ください。