天童木工（tendo）は、山形県の天童市に本社を持つ高級木製家具メーカーです。古くから実力のある柳宗理や長大作などといったデザイナーとコラボレーションして製品を開発しています。成形合板の技術を日本でいち早く実用化していることも特徴で同社の製品にも成形合板の家具製品が多くみられます。技術の高さから信頼性や耐久性に優れていることが知られており、迎賓館や首相官邸を始めとした政府機関や公共施設などの納入実績が高いことが家具ブランドとしての価値を高めています。また皇室御用達家具であることもステイタスの1つといえるでしょう。
天童木工の家具が信頼される理由の一つとしては全て職人の手作業でおこなわれている事が挙げられます。職人が直接製品に触れる事で部品同士の接合部分の具合だけでなく、色やツヤ、ユーザーが手にしたときの感覚を細かく調整し仕上げており、良質な製品の製造へのあくなき追及が見る事が出来ます。
また成形合板の技術とノウハウを活かし、自動車のウッドパネルなどの部品やスマートフォンケースの製造に着手するほか、日本の森林事情にも考慮し、スギやヒノキなどの針葉樹を圧密加工し製品化する事で森林や林業に活気を取り戻す試みに取り組んでいます。

天童木工の家具と特徴は何といっても国内随一の成形合板の技術の高さを活かした製品が多い事です。職人の手作業によって成形合板が織りなす独特のカーブが柔らかさを感じさせる製品を生み出します。木目の温かさに加えて、デザインにエッジが無い為に親しみやすさが有る事が、年齢層を問わず愛用されている理由です。
日本ならではの和室空間に合わせた家具にも力を入れており、定番商品で有る座卓や低座イスはあぐらをかくという日本人独自の生活様式を考慮したロングセラー商品です。