アンティーク家具とは?定義と特徴を知ろう

「アンティーク」とは本来「古い」「古代の」という意味を持ち、日本では骨董品と同じような意味で使われています。
一般的にはヨーロッパで100年以上の歴史を持つ家具を「アンティーク家具」と呼ぶのが通例です。
ただし、必ずしも100年経過していなければならないわけではありません。
骨董的価値が認められているものや、独自のデザイン性を持つ古い家具は「アンティーク家具」として扱われています。
また、西洋文化を取り入れたモダンな家具を指す場合も多いですが、東南アジアで製作された「チャイナアンティーク」もアンティークに分類され、市場では人気です。
アンティーク家具の代表例
アンティーク家具というと特別なものに限定されるのかと思われがちですがそうとは限りません。
- ソファ、ベッド、テーブル、本棚などの大型家具
- ペルシャ絨毯や中国段通
- カウンターやダイニングセット
- 和箪笥や日本の古い収納家具
このように幅広いジャンルが存在し、それぞれにコレクターや愛好家がいます。
アンティーク家具は売れにくいって本当?

アンティーク家具は骨董的価値がある一方で、実際には値段がつきにくい一面もあります。
定価が数十万円以上の家具であっても、買取額が10分の1以下になってしまうことも珍しくありません。
その理由は大きく2つあります。
1.保管状態による劣化
アンティーク家具は定期的な手入れを行っていないと長期間の使用や放置により、劣化が進んでしまいます。
- 絨毯にカビが生えてしまう
- 木製のタンスがネズミにかじられる
- 表面の塗装がはがれている
このような状態では、本来なら価値があっても「家具として使用できない」と判断され、査定額が大きく下がってしまいます。
2.需要が限られている
アンティーク家具は一軒家を前提に作られており、サイズが大きいものが多いです。
そのため、都市部のマンションやアパート暮らしの人にとっては「置き場所がない」と敬遠されてしまいます。
さらに、アンティーク家具は一般的な中古家具よりも購入層が狭いため、業者によっては「売れる見込みが少ない」と判断して買取を断られるケースもあるのです。
売れやすいアンティーク家具とは?

では、どのようなアンティーク家具なら高額査定が期待できるのでしょうか?
大きく分けると以下3つのタイプがあります。
1.海外製のアンティーク家具
特にヨーロッパで製作されたアンティーク家具は、日本でも根強い人気がありますので高額査定が期待できます。
歴史あるブランドの家具であれば、多少状態が悪くても需要を見込んだ評価となるものも少なくありません。
2.日本製の骨董家具
和箪笥やちゃぶ台など、日本の伝統家具も需要があります。
近年では若い世代の間で「和モダン」なインテリアが注目されており、あえて古い和家具を取り入れる人も増えています。
江戸や明治期の100年以上前となる家具であれば、数十万円以上の高額査定がつくケースもあります。
3.人気ブランドの家具
アンティーク家具の中でも人気ブランドのものは、多少古くても需要の高さを見込んで高額査定になりやすいです。
なかでも以下のような海外ブランドは、中古市場でも非常に高い需要があります。
- Cassina(カッシーナ)
- Herman Miller(ハーマンミラー)
- arflex(アルフレックス)
- ROLF BENZ(ロルフベンツ)
- DREXEL HERITAGE(ドレクセルヘリテイジ)
これらのブランドは、現在では新品での購入が難しく骨董的価値もあるため、多少古くても高額査定が期待できるでしょう。
▼ブランド家具の買取についてはこちらもご参考ください。
アンティーク家具を高く売るためにできること

「少しでも高く売りたい!」という方に向けて、事前にできる準備を紹介します。
ちょっとした工夫で査定額が数万円単位で変わるケースもあるので、ぜひ実践してみてください。
1.売る前に掃除をしておく
アンティーク家具に限ったことではありませんが、中古品の売買では第一印象が大切です。
特にアンティーク家具は経年によるホコリや汚れがつきやすく、そのまま査定に出すと「状態が悪い」と判断されてしまいます。
アンティーク家具はお店選びも重要ですが、売る前にできる限り自分でキレイに掃除をすることも大切です。
- 木製家具 :乾いた柔らかい布でやさしく乾拭き
- 布張りのソファ :表面のホコリを掃除機で吸い取る
- ガラス部分:汚れを軽く拭き取る
あまりやりすぎるとアンティーク家具としての質感を損なう恐れがあるので、この程度の簡単な掃除で十分です。
自己流で研磨する、または塗装をやり直すと、かえって価値を下げてしまうので注意してください。
修理が必要な場合は査定スタッフに状態を見せて判断を仰ぎましょう。
2.購入時期や由来を調べておく
アンティーク家具は「いつ」「どこで」購入されたかが大きな判断材料になります。
購入証明書・保証書・当時のカタログなどが残っていれば、必ず一緒に提示しましょう。
譲り受けた家具であれば、家族に由来や入手時期を確認しておくのもおすすめです。
こうした情報があるだけで、査定がスムーズになり、正当な評価を受けやすくなります。
3.季節やタイミングを意識する
家具の需要は季節によって変動します。
たとえば新生活シーズンである3月から4月は家具需要が高まるため、比較的査定額も高くなりやすい傾向があります。
また、海外ブランドの家具は為替レートの影響を受けるため、相場が高い時期を狙うのも一つの方法です。
4.写真を撮ってオンライン査定を活用
最近は店舗に持ち込むだけでなく、写真を送るだけで査定を受けられる「オンライン査定」を導入している業者も増えています。
特に大型家具は運搬が大変なので、まずは写真で見積もりを依頼し、納得できる金額を提示してくれる業者を選びましょう。
買取いちばんドットコムでもメールやLINEを利用した無料査定を行っています。
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アンティーク家具を売る方法

ここまで見てきて家にあるアンティーク家具に価値がありそうなら、売却がおすすめです。
とはいえ、アンティーク家具を売る方法とはどういったものがあるのでしょうか?
ご自身の状況に合う売却方法を選ぶ際に参考にしてみてください。
リサイクルショップへ持ち込む
リサイクルショップはあらゆる不用品の買取を行っていますので、アンティーク家具も買取の対象となります。
しかしリサイクルショップは幅広い商品を買取対象とするため、どうしても専門店と比べると買取額が安くなりがちです。
タダ同然の金額を提案された、買取対象外だといわれたといったケースも多いので「リサイクルショップに持ち込みたい」という希望がなければ、ほかの方法も検討するのが良いでしょう。
家具の買取専門店に相談する
家具専門の買取店なら、リサイクルショップでは見逃されてしまうブランド・素材・デザインなどもしっかりと見極めた評価が期待できます。
特に、海外ブランドや現在では販売されていないモデルなどのアンティーク家具に強い傾向です。
「自分では持ち運べない」といった大きく重い家具であっても、家具専門の買取店なら出張買取に対応しているところも多いため、搬出・運搬は負担はかかりません。
注意点は、店舗によって評価基準が異なるため「A社では安いがB社では高額」のように査定額に差が出ることです。
納得できる金額で手放したいなら家具の買取専門店へ依頼する際は、複数の店舗から見積もりを取り、比較検討するのがおすすめです。
フリマアプリ・オークションに出品する
リサイクルショップや家具専門買取店から買取を断られてしまったアンティーク家具でも、フリマアプリやオークションなら買い手が見つかるかもしれません。
最大のメリットは自分で納得した価格で売却できる点です。
しかし家具類は大型の荷物に該当し、送料が高くなってしまうので注意が必要です。
「梱包・発送たのメル便」や「Yahoo!フリマおまかせ配送」といった配送スタッフが自宅まで集荷にきて梱包を代行してくれるサービスもありますので、手数料や送料も視野に入れて検討しましょう。
買取業者を利用してアンティーク家具を売るときの注意点

アンティーク家具は通常の中古家具と違い、思わぬ高額査定がつく可能性がある一方で、業者選びを間違えると本来の価値を大きく下回る価格で手放してしまうリスクがあります。
ここでは、売却時に特に注意したいポイントを解説します。
1.複数の業者で査定を受ける
アンティーク家具の査定額は、業者によって大きな差が出やすいのが特徴です。
専門知識を持つスタッフがいるお店なら数十万円で評価される家具でも、アンティークに詳しくない業者では「古い家具」と判断され数千円にしかならないケースも少なくありません。
このような損を防ぐには、必ず複数の業者で査定を受けることが大切です。
特にアンティーク家具専門の買取業者や、ブランド家具の取扱実績が豊富な業者に依頼するのがおすすめです。
2.安値で買い叩く業者に注意
残念ながら、アンティーク家具の市場には「安く仕入れて高く売る」ことだけを目的とした悪質な業者も存在しています。
知識のない依頼主に「これはあまり価値がありません」と説明して安く買い取り、実際には高額で転売するケースも報告されています。
後悔しないためには、査定金額の根拠をきちんと説明してくれるかどうかをチェックしましょう。
家具の歴史やブランド、素材や製造年代について詳しく説明してくれる業者なら安心です。
3.査定時の家具の状態を正直に伝える
傷や劣化を隠したまま売却しようとすると、後から減額される、または最悪の場合はキャンセルされてしまいます。
見た目の不具合や修理歴などは正直に伝えることで信頼につながり、結果的にスムーズな取引につながります。
アンティーク家具を売る際によくある質問(Q&A)

アンティーク家具の買取相談の際に多くお寄せいただく質問をまとめました。
Q1. 傷やシミがあっても売れる?
A. 状態によっては減額されますが、ブランド家具や希少価値の高いものなら問題なく買取対象になります。
無理に修理せず、ありのままの状態を伝える方が安心です。
Q2. ノーブランドの古い家具でも価値はある?
A. ブランドがなくても、デザイン性や年代によってアンティークとして評価されるケースがあります。
処分する前に必ず査定を依頼しましょう。
Q3. 買取業者の出張査定は無料?
A. 多くの買取業者は無料で出張査定を行っています。
大型家具は持ち運びが困難なので、まずは出張やオンライン査定を活用するのがおすすめです。
Q4. 少しでも高く売る方法はある?
A. 1点でのご依頼よりも複数のご依頼ですとその分買取額を上乗せできますのでおすすめです。
また、1点のご依頼であれば買取が難しいお品物でも複数であれば買い取れる場合もあります。
まとめ

アンティーク家具は、通常の中古家具とは違い「骨董的価値」や「ブランド価値」が価格に直結します。
状態や人気によっては数十万円以上での買取も珍しくありません。
ただし、需要の少なさや保管状態の悪さが原因で、想定より安くしか売れないケースもあるのが現実です。
少しでも高価買取を狙うなら、高く売るポイントを踏まえた業者選びが大切です。
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