ドラム式洗濯機の引っ越し準備

まずはドラム式洗濯機を運ぶ前の、準備の手順を紹介します。
準備の前には以下のものを用意してください。
- ドラム式洗濯機の取扱説明書
- 固定ボルト
- スパナ(付属されている場合)
- ドライバー
- ビニール袋
- タオル、雑巾など
- 洗面器、バケツなど
準備の前にチェックしておくこと
洗濯機の引っ越し準備に入る前に、次の項目をチェックしておきましょう。
固定ボルトの有無の確認
引っ越しでドラム式洗濯機を運搬する際には、付属している「固定ボルト」が必要です。
ドラム式洗濯機は、中のドラムが「浮いている」状態の構造になっており、そのまま動かしてしまうと変形や破損、故障の原因となることも。
そのため、ドラムはボルトで固定して、運搬しなければなりません。
固定ボルトは購入時に付属されていますが、もし紛失してしまった場合は、引っ越しまでにメーカーから取り寄せるようにしましょう。
新居への搬入経路や設置場所の確認
ドラム式洗濯機は大きなサイズのものも多く、新居の搬入経路や設置場所の確認を怠ると、引っ越し当日になって「新居に入らない」「設置できない」といったトラブルになりかねません。
洗濯機の運搬経路は「洗濯機本体の最も広い部分の幅+10cm」の余裕があるのが理想です。
特に階段の曲がり角やエレベーターの入口、玄関ドアや設置場所の幅などは、洗濯機が通過できるかシミュレーションしておきましょう。
また、新居に洗濯機を設置するための「防水パン」があるときは、内側の寸法を測っておき、設置できるサイズか確認しておくことも大切です。
もしサイズが合わない場合は、防水パンの交換や「かさ上げ台」の設置、洗濯機の買い替えなどを検討してください。
手順1.洗濯機のドラム部分を固定する
【使用するもの】
- 取扱説明書
- 固定ボルト
- マイナスドライバー
- スパナ
まずは洗濯機のドラム部分を付属のボルトで固定します。
固定のやり方は洗濯機のメーカーやモデルなどによって多少異なるため、取扱説明書を見ながら作業しましょう。
作業は必ずコンセントを抜き、電源がオフになっている状態で行います。
また、作業しやすいよう洗濯機を少し前に出して、スペースを作っておくことがおすすめです。
ここではシャープ製のドラム式洗濯機の、ボルトの付け方を紹介します。※参考:シャープ公式サイトお引越し前の準備
- 取り付け穴の準備
洗濯機背面のボルト取り付け穴を覆っているプラスチック製のカバーやキャップを、マイナスドライバーを使って取り外す - ボルトを穴に入れる
純正の固定ボルトを、それぞれの穴にまっすぐ回し入れる - ボルトをレンチで締める
付属の専用工具や適合するレンチを使い、ボルトが完全に動かなくなるまで締める
ボルトが4箇所あるときは、対角線上にあるボルトを交互に少しずつ締めていくと、均等に固定できる
手順2.水抜きをする(ドラム式の手順)
【用意するもの】
- 取扱説明書
- ドライバー
- ビニール袋
- タオル、雑巾など
- 洗面器、バケツなど
水抜きの工程は大体30分程度で済みますが、引っ越しの前日までに済ませておきましょう。
もし水抜きをしていないまま洗濯機を動かしてしまうと、本体が傾いたときに内部に残った水が漏れてしまい、ほかの家具や家電を濡らしてしまう恐れがあります。
また、洗濯機を引っ越し後すぐに使用しないときには、内部に残った水がカビや悪臭の発生に繋がることも。
どうしても間に合わなかったり、できなかったりした場合には引っ越し業者へ依頼できますが、費用が数千円程度かかることもあるため、早めに準備しておくことが大切です。
ここでは一般的なドラム式洗濯機の水抜き手順を紹介します。※参考:シャープ公式サイトお引越し前の準備
- 洗濯機に繋がっている水道の蛇口を閉める
- 洗濯機を1分ほど運転する
蓋を閉めて電源を入れ「標準コース」を選択して1分運転し、電源を切る - 洗濯機に接続されている給水ホースを外す
蛇口側、洗濯機側を外す。このとき水が溢れることがあるため、タオルで受けながら作業する - 糸くずフィルターから排水する
洗濯機の下部にある糸くずフィルターのカバーを開け、洗面器で水を受けられるようにする
つまみをゆっくり回して排水する
水が出なくなったらフィルターを取り外し、内部を拭き取り、フィルターを戻す - 排水ホースを抜く
排水口から排水ホースを抜き、洗濯機を傾けてホース内に残った水を出し切る - 給水ホースやネジなど、取り外したパーツ類はすべてビニール袋に入れて保管する
洗濯機のメーカーやモデルによって水抜きの手順が異なることもあるため、取扱説明書を確認しながら作業しましょう。
引っ越しでドラム式洗濯機を運搬する方法

単身者や近くの引っ越しであれば、引っ越し業者に依頼せず、自分で荷物を運んで引っ越ししようと考える方もいますよね。
しかしドラム式洗濯機は重さが70~80㎏程度あるため、自分で運搬するのは困難です。
そのため、引っ越しの際は業者へ頼むのが一般的でしょう。
ここではドラム式洗濯機の運搬ができる業者を3つ紹介します。
1.アートセッティングデリバリーの家財おまかせ便
アートセッティングデリバリーでは、大きな家具や家電を1点から運搬してもらえます。
洗濯機以外の家具・家電も大丈夫なので「冷蔵庫と洗濯機だけ」や「ベッドと洗濯機だけ」など、自分での運搬が難しいものだけを利用するのもおすすめです。
利用条件を以下にまとめました。
| 利用できるサイズ | ドラム式洗濯機の取り扱いについて |
|---|---|
| ・幅、奥行き、高さの3辺合計が450cm以下 ・最長辺が250cm以下 ・天地が定められたものは高さが200cm以下 ・重さが150㎏以下 | 取り外し:3,300円 取り付け:8,250円 |
2.赤帽
赤帽では、軽トラックに積み込める荷物であれば、運搬に対応してくれることがほとんどです。
軽トラックの最大積載重量は350kgですので、ドラム式洗濯機は運んでもらえると考えて良いでしょう。
ただし、赤帽では距離や作業内容、作業にかかった時間などによって料金が決まるため、実際にいくらかかるかは見積もりをしなければなりません。
ドラム式洗濯機の運搬は作業員が2名必要ですので、その分の費用も加算される可能性があります。
また、ドラム式洗濯機の取り外しや取り付けについても別途料金が発生する可能性があるため、見積もり時に問い合わせておきましょう。
3.引っ越し業者の単品プラン
引っ越し業者によっては、洗濯機1台だけの運搬を利用できる「単品プラン」を用意していることがあります。
洗濯機の運搬に慣れている引っ越し業者なら、水抜きや取り外し・取り付けなどもスムーズに行ってくれるでしょう。
ただしその場合も運搬以外の作業は有料のオプションサービスとなる可能性が高いため、見積もりの際に確認しておくのがおすすめです。
単品プランに対応している引っ越し業者は以下の通りです。
| 引っ越し業者 | 内容 |
|---|---|
| アーク引っ越しセンター | 大物限定プラン 大型家具・家電の荷造り・設置のみを引越しスタッフに依頼できる |
| SGムービング | 個人引っ越し単品輸送 大型家具・家電の梱包を行い、搬出作業・輸送・搬入作業・開梱セッティングなどを依頼できる |
| ファミリー引っ越しセンター | 単品輸送便 自分では運べない家具や家電を1つから配送可能 |
これ以外にも単品プランに対応してくれる引っ越し業者があるかもしれないため、気になる業者があれば問い合わせてみましょう。
ドラム式洗濯機の運送にかかる費用を抑える方法

ドラム式洗濯機を運送費用は、大体10,000円以上はかかるのが一般的です。
ここでは運送費用や、設置にかかる費用を抑える方法を紹介します。
古くなっているドラム式洗濯機は処分する
お使いのドラム式洗濯機が古くなっているのであれば、引っ越しのタイミングで処分を検討してみましょう。
一般的にドラム式洗濯機の寿命は7年から10年のため、製造年月日を確認し、あと何年くらい使えるのかを想定してみてもいいかもしれませんね。
洗濯機はリサイクル家電となるため、処分するにはリサイクル費用や収集運搬費などが必要です。
しかし買い替えの場合は、家電量販店で安く回収してもらえたり、下取り割引が利用できたりと、お得になるときもあります。
処分方法は主に以下の3つ方法があります。
- 家電量販店で回収してもらう
- 指定引取場所へ自分で持ち込む
- 不用品回収業者へ依頼する
ドラム式洗濯機の処分方法や費用は以下の通りです。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| リサイクル費用 | 2,520円 |
| 収集運搬費用 | 2,000円~3,000円程度 |
| 自宅までの引き取り費用 | 1,500円~3,000円程度 |
収集運搬費用は家電量販店からリサイクル業者へ運搬するための費用なので、自分で洗濯機を店舗へ持ち込んだ際にも必要です。
不用品回収業者であれば自宅まで洗濯機の引き取りに来てくれるうえ、取り外しや水抜き作業なども依頼できます。
ただし費用は業者によって異なるため、見積もりを取ってから依頼するのがおすすめです。
ドラム式洗濯機は引っ越しで運搬すると10,000円以上かかるのに対し、処分費用の相場は5,000円~10,000円程度です。
製造年数のほかにも、洗濯機に異音や洗ってもキレイにならないなどの不具合が見られる場合は、買い替えや処分を検討してみてはいかがでしょうか。
新しいドラム式洗濯機は売却が可能
今お使いのドラム式洗濯機を引っ越し先で使用しない場合、次のような条件であれば売却できる可能性があります。
- 新しい年式のもの(5年以内だと良い)
- 人気メーカーのもの(パナソニックや日立、東芝など)
- 状態が良好(手入れされており、目立つ傷や汚れがない)
- 付属品が揃っているもの
売却できればその費用が手に入るだけでなく、運搬や取り外しなども買取業者に依頼できることがあるため、手間がかかりません。
ドラム式洗濯機はファミリー層からの需要が高く、特に洗濯容量10kg以上、乾燥容量6kg以上の大型モデルであれば高価買取が期待できます。
「売れるかどうかわからない……」というときは、無料の出張査定ができる買取業者へ相談してみましょう。
まとめ

この記事ではドラム式洗濯機の引っ越し前の準備について解説してきました。
引っ越し時の準備のポイントをまとめると次のようになります。
- ドラム式洗濯機を動かす前は「水抜き」と「ボトルでの固定」をする
- 引っ越し時は新居での搬入経路と設置場所を確認
- ドラム式洗濯機の運搬は業者へ依頼するのがおすすめ
- 運搬費用を抑えたいときは処分や売却も検討
ドラム式洗濯機の運搬は個人で行うのが難しいため、業者へ依頼するのがおすすめです。
水抜きや設置などは自分でできますが、不安であれば業者が対応してくれることもあります。
ただし業者へ依頼する作業が増えると、その分の費用が加算される可能性があるため、費用を抑えたい方は時間に余裕を持って、なるべく自分で作業しましょう。
また、状況に合わせて洗濯機の処分や売却も検討してみてください。
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査定後のキャンセルも無料ですので、お気軽にご利用いただけます。
また、買取不可となった洗濯機の回収・処分も承っていますので、引っ越し前で時間がないというときもぜひご相談ください。
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