ドラム式洗濯機の引っ越し準備

搬入経路の確認から水抜きまで、ドラム式洗濯機の引っ越しで必要な作業を順番に解説していきます。
手順①新居への搬入経路や設置場所の確認
まずは、新居に洗濯機を運び入れられるかどうかを確認します。
ドラム式洗濯機は縦型よりもサイズが大きく、玄関や廊下、洗面所の入口を通れないケースもあるため、事前のチェックが欠かせません。
- 玄関・廊下・扉の幅と高さ
- 洗面所や脱衣所への通路の幅
- 階段やエレベーターのサイズ(エレベーターがない場合は階段搬入が可能かどうか)
- 設置スペースの寸法(給排水口・コンセントの位置も含む)
搬入が難しそうな場合は、引っ越し業者に事前に相談し、搬入可否や追加作業の必要性を確認しておくと安心です。
手順②必要なものを揃える
ドラム式洗濯機を運搬できる状態にするには、以下のような道具が必要です。
- 輸送用固定ボルト:洗濯槽を固定するために使用
- ドライバーやスパナなどの工具:輸送用固定ボルトの取り付けに使用
- 取扱説明書:輸送用固定ボルトの位置や取り付け手順の確認に使用
- タオル・雑巾:水抜き時にこぼれた水の拭き取りに使用
- バケツや洗面器:排水の受け皿として使用
- ビニール袋・ゴム手袋:給排水ホースを扱う際に使用
輸送用固定ボルトは購入時に付属しているパーツですが、普段は使う機会がないため「うっかり捨ててしまった」「どこに保管したか分からない」ということもあるかもしれません。
その場合はメーカーに問い合わせるか、家電量販店・引っ越し業者にレンタルできないか確認してみましょう。
手順③洗濯機のドラム部分を固定する
ドラム式洗濯機は内部のドラムが宙づりになった状態で回転する構造のため、運搬中の振動でドラムが大きく揺れると、内部の部品が破損するおそれがあります。
これを防ぐために必要なのが、輸送用固定ボルト(振動防止ボルト)でドラムをしっかり固定する作業です。
例として、日立のドラム式洗濯機の作業手順を紹介します。
- 付属品のカバーを外す
- 本体背面の取り付け穴に輸送用固定ボルトを入れ、スパナやモンキーレンチを使って締め込む
※2人以上での作業を推奨。1人がドラム(洗濯・脱水槽)を持ち上げながら作業すると取り付けやすい
※参考:日立|輸送用ボルトの外しかた・取り付けかたについて知りたいです。(ドラム式)
輸送用固定ボルトを取り付けずに運搬すると、故障の原因になるのはもちろん、故障時の保証が適用されなくなるケースもあります。
取扱説明書をよく確認し、間違いのないよう丁寧に取り付けてください。
手順④水抜きをする(ドラム式の手順)
ドラム式洗濯機は縦型よりも内部の構造が複雑なため、水抜きの手順もやや多くなります。
一般的なドラム式洗濯機の水抜き手順は以下の通りです。
- 洗濯機の電源を切り、コンセントを抜く
- 給水ホースを取り外し、水抜きをする
蛇口を閉めてから給水ホースを外し、ホース内に残った水をタオルやバケツで受ける - 洗濯機本体で脱水運転を行う
給水ホースを外した状態で「脱水」コースを1〜2分ほど運転し、ドラム内や排水経路に残った水を排出する - 排水ホースを取り外し、残った水を出す
排水ホースを外し、ホース内に残っている水をバケツなどに出す - フィルター(糸くずフィルター)の水を抜く
ドラム式洗濯機の前面下部にあるフィルターを開け、中に溜まっている水を出してから、フィルター内部の汚れも取り除く - 各パーツを乾かし、ホースをまとめる
給水・排水ホース、フィルターカバーなどを軽く拭いて乾かし、テープや紐でまとめておくと、運搬時に紛失しにくい
作業手順はメーカーや機種によって異なることもあります。
取扱説明書を確認し、正しい手順で水抜きを行いましょう。
水抜きは業者に依頼できる?
急な引っ越しで作業が間に合わなかった場合は、水抜きを引っ越し業者へ依頼することも可能です。
ただし、前日や当日といった急な依頼には対応してもらえないケースが多く、さらに別途費用がかかることもあります。
業者にお願いする場合であっても、早めに連絡・準備をしておくことが大切です。
▼洗濯機の水抜きについてはこちらでも解説しています
引っ越しでドラム式洗濯機を運搬する方法

ドラム式洗濯機の引っ越しは、ほかの家電・家具とまとめて業者に依頼するのが一般的ですが「運搬費用をできるだけ抑えたい」「洗濯機だけ別のタイミングで運びたい」というケースもあるでしょう。
そんな方に向けて、ここからはドラム式洗濯機を単品で運ぶ4つの手段を紹介していきます。
アートセッティングデリバリーの家財おまかせ便
アートセッティングデリバリーは、大型家財の輸送に特化したサービスです。
自宅での梱包・運び出しから、新居での開梱・設置、梱包材の回収までを一括で依頼できるため、人手が足りない方や手間を省きたい方に向いています。
ただし便利な一方、輸送距離やドラム式洗濯機のサイズ、オプションサービスの利用の有無によっては、総額の負担が大きくなる可能性もあるため注意が必要です。
オプションサービスの費用(2026年8月時点)
- 取り外し:3,300円
- 取り付け:8,250円
家財のサイズや集荷・お届け先を選ぶだけで概算料金がわかるWeb見積もりを利用し、事前にいくらかかるか確認しておくことをおすすめします。
赤帽
赤帽では、軽トラックに積み込める荷物であれば、基本的に運搬に対応してもらえます。
軽トラックの最大積載重量は350kgのため、ドラム式洗濯機も運搬可能と考えてよいでしょう。
ただし、赤帽の料金は距離・作業内容・作業時間などによって決まるため、実際の費用は見積もりを取らなければ分かりません。
ドラム式洗濯機の運搬には通常よりも人手が必要になるため、そのぶんの費用が加算される可能性もあります。
搬入時に発生することが多い追加費用
- 階段での搬出・搬入作業料金
- エレベーターが使えない場合の追加料金
- 長距離運搬による距離加算
- 高速道路・有料道路の通行料金
- 駐車場代
- 待機料金(荷待ち・鍵の受け渡し待ちなど)
基本料金はもちろん、追加費用や総額についても、見積もり時に忘れず確認しておきましょう。
引っ越し業者の単品プラン
引っ越し業者によっては、洗濯機1台だけの運搬を利用できる「単品プラン」を用意していることがあります。
洗濯機の運搬に慣れている引っ越し業者なら、水抜きや取り外し・取り付けなどもスムーズに行ってくれるでしょう。
単品プランに対応している引っ越し業者は以下の通りです。
| 引っ越し業者 | 内容 |
|---|---|
| アーク引っ越しセンター | 大型家具・家電お運びプラン(ファミリー限定プラン) 大型家具・家電の荷造り・設置のみを引っ越しスタッフに依頼できる |
| ファミリー引っ越しセンター | 単品輸送便 自分では運べない家具や家電を1つから配送可能 |
料金や作業範囲、対応エリアなどは業者ごとに異なります。
疑問がある場合は直接問い合わせて確認してみてください。
レンタカー(軽トラなど)を借りて自力で運ぶ
軽トラックなどをレンタルし、自分たちでドラム式洗濯機を運ぶ方法なら、運搬コストを最も安く抑えられます。
「とにかく費用を節約したい」「作業を手伝ってくれる人手が確保できている」という場合には、検討してみてもよいでしょう。
ただし費用を節約できるぶん、輸送用固定ボルトの取り付け、毛布での保護、立てたままの搬出、新居への輸送・搬入・設置まで、すべての作業を自分たちだけで行う必要があります。
作業中に故障やケガが生じたり、家屋に傷がついたりした場合も、すべて自己責任になる点にも注意が必要です。
また、この方法は近距離の移動を前提とした手段です。
遠方への輸送では、移動時間や燃料費、体力的な負担が大きくなり、結果的にコストパフォーマンスが悪くなってしまうこともあります。
長距離の引っ越しの場合は、無理に自力で運ぼうとせず、他の方法を検討することをおすすめします。
ドラム式洗濯機の運搬費用を抑える方法

重量・サイズともに大きいドラム式洗濯機は、運搬費用もかさみがちです。
少しでも費用を抑えたい場合は、以下の方法を検討してみましょう。
フリー便・混載便(フリー便指定)を利用する
引っ越し業者の中には、当日の作業時間や到着時間を厳密に指定せず、業者側の都合に合わせて運搬してもらう「フリー便」や、他の荷物と一緒にトラックに積んで運ぶ「混載便」といったプランを用意しているところがあります。
通常便より割安な料金設定になっていることが多いため、費用を抑えたい方にはおすすめの選択肢です。
一方で、到着時間が読みづらく、当日のスケジュールが前後しやすいというデメリットもあります。
遠方への引っ越しなど時間に余裕がない場合は、避けたほうが無難かもしれません。
一括見積もりサイトで相見積もりをとる
複数の引っ越し業者・運送業者に一度に見積もりを依頼できる「一括見積もりサイト」を活用するのもおすすめです。
複数社の料金やサービス内容を比較することで相場感がつかめ、結果的に費用を抑えやすくなります。
業者側も他社と比較されていることを踏まえた見積もりを出すことが多いため、値下げ交渉がしやすくなるのもメリットです。
ただし一括見積もりサイトは1回の申し込みで複数の業者に情報が送られるため、各社から一斉に見積もり連絡や営業電話がかかってくることがあります。
対応に時間をかけたくない、個人情報の取り扱いが不安という場合は別の手段を検討したほうがいいでしょう。
ドラム式洗濯機を買い替える・売却する
運送費用が高くなりそうな場合は、思い切って現在の洗濯機を売却し、新居で新しいものに買い替えるのもひとつの手です。
運搬・設置費用が不要になるほか、次のようなメリットも期待できます。
- 高額な輸送費や特殊梱包費を節約できる
- 運搬時の故障・破損によるトラブルを未然に防げる
- 売却代金を新生活の初期費用として活用できる
ただし、製造年数が古いと買い取ってもらえなかったり、逆に処分費用がかかったりするケースもあるため注意が必要です。
事前に査定を依頼し、費用感を確認しておくことをおすすめします。
名古屋市近郊でドラム式洗濯機を売却するなら
「引っ越しを機にドラム式洗濯機を手放したい」という方には、買取いちばんドットコムの出張買取がおすすめです(※対応エリア限定)。
スタッフがご自宅まで伺い、査定から運び出しまですべて対応いたしますので、養生や運搬といった手間のかかる作業をご自身で行う必要はありません。
万が一、査定の結果買取ができなかった場合も、そのまま回収まで承ります。
「売れるかどうかわからない」ドラム式洗濯機でも、お気軽に査定をご利用ください。
ドラム式洗濯機を設置する際の注意点

無事にドラム式洗濯機を搬入できても、設置が不適切だと故障や水漏れを招く可能性があります。
後々のトラブルを防ぐため、設置時は以下の項目を必ずチェックしましょう。
輸送用固定ボルトを必ず取り外す
輸送用固定ボルトを付けたまま運転すると、ドラムが正常に動かず、異音や故障を引き起こす可能性があります。
運搬前に取り付けた輸送用固定ボルトは、設置後に必ず取り外してください。
取り外した輸送用固定ボルトは次回の引っ越しでも再利用できます。
紛失しないよう、わかりやすい場所に保管しておくのがおすすめです。
洗濯機を水平に設置する
ドラム式洗濯機は、わずかな傾きでも脱水時に激しい振動や騒音が発生し、故障の原因になります。
設置の際は水平器を使うか、洗濯機に付属している水平確認機能を利用して、本体が水平になっているかを必ず確認しましょう。
床が傾いている場合は、脚部のアジャスターで高さを調整して水平を保つようにしてください。
壁や家具との間隔を確保する
設置スペースに余裕がないと、運転中の振動で壁や家具に接触し騒音が発生したり、放熱やメンテナンスの妨げになったりと、さまざまな問題が起こりやすくなります。
メーカーが指定する十分な放熱・振動スペース(数センチ程度の隙間)を確保することが大切です。
給水・排水ホースを正しく取り付ける
ホースの接続に緩みや折れ曲がりがあると、水漏れや排水エラーの原因になります。
給水ホースは蛇口にしっかり固定し、排水ホースは途中で潰れたり逆勾配になったりしないよう、排水口へ確実に接続しましょう。
まとめ

ドラム式洗濯機は縦型よりもサイズが大きく、構造も複雑なぶん、引っ越し準備に手間・時間がかかります。
| 準備内容 | ドラム式洗濯機 | 縦型洗濯機 |
|---|---|---|
| 水抜き | 手順がやや多い | 比較的簡単 |
| 輸送用固定ボルトの取り付け | 必要 | 不要 |
| 運搬時の注意 | ドラム固定や慎重な運搬が必要 | 基本的な養生で対応可能 |
| 作業時間の目安 | 長くなりやすい | 比較的短時間で済む |
| 自分で運搬 | あまりおすすめできない | 機種によっては可能 |
運搬中や設置後のトラブルを防ぐためにも、時間に余裕を持ってしっかりと作業を進めることが大切です。
準備の際はぜひこの記事を参考にしてください。
もし運搬にかかる費用や手間をできるだけ減らしたい場合は、古い機種であれば処分、比較的新しい機種であれば売却を検討するのもひとつの方法です。
引っ越しのタイミングに合わせて洗濯機を見直すことで、費用面・作業面の負担をまとめて軽減できます。
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