そもそも断捨離とは?

断捨離についての正しい知識を身に着けるためにも、まずは基礎知識から解説していきます。
- 「断捨離」の定義
- 「断行」「捨行」「離行」とは
それでは早速、解説していきましょう。
「断捨離」の定義
断捨離と聞くと、「部屋の掃除をしていらないものを捨てること」とイメージする方もいるのではないでしょうか。
しかし実際のところ、断捨離は「片付けること」だけを指す言葉ではありません。
断捨離とは「自分にとって必要なものだけを選び取る」という考え方のことです。
ヨガの思想である「断行」「捨行」「離行」が元になっています。
「断行」「捨行」「離行」とは
それぞれの意味は、以下の通りです。
- 断行(だんぎょう):必要なものしか買わず、不要なものを買わない
- 捨行(しゃぎょう):不要なものを捨てる
- 離行(りぎょう):ものへの執着から離れること
ものに捉われない暮らしを目指すこれらの考えを基にして、片付け術に生かしたものが断捨離と言えるでしょう。
断捨離がばかばかしいと言われる理由

それでは、なぜ断捨離がばかばかしいと言われてしまうのか具体的な理由をチェックしてみましょう。
- 捨てすぎてしまうから
- スピリチュアルな効果を期待するから
- 手間をかけすぎてしまうから
それぞれに、どういうことなのか解説していきます。
捨てすぎてしまうから
断捨離について「とにかくいろんなものを捨てる行為」と想像している方も多いのではないでしょうか?
そのため「必要なものまで捨ててしまいそう」「結果的に、損をしてしまいそう」という印象になりやすいのです。
必要な物まで捨てたことで、生活が不便になったり買い直したりしてしまうと「捨てることを重視しすぎてこんなことになるなんてばかばかしい」と感じてしまうでしょう。
しかし実際のところ、ただ「捨てる」ことが断捨離ではありません。
捨てすぎたり、捨てることにとらわれすぎたりしているのなら、断捨離としては失敗していると言えます。
何を捨てるか選ぶことは、断捨離の重要なポイントですよ。
スピリチュアルな効果を期待するから
断捨離は前述の通り、ヨガの思想を中心とした考え方です。
心身の在り方にも関わる考え方だからこそ、さまざまな効果も期待できると言われています。
その中で断捨離には、次のようなメリットがあると言われています。
- 開運につながる
- 気持ちに余裕が生まれる
- 自分を好きになれる
- お金が貯まる
しかし、これらはあくまでひとつの説に過ぎず「絶対にこの効果が得られる」「これを捨てたらすぐに効果が出る」というものではありません。
人によってスピリチュアルの分野と捉え、ばかばかしく思ってしまう方もいるでしょう。
手間をかけすぎてしまうから
断捨離は、意外に時間がかかるものです。
例えば物を捨てるという行為そのものは簡単であっても「本当に捨てていいの?」と考えているあいだに、いつのまにか時間が経っていた…ということもあるかもしれません。
結果として、一度は手をつけようとした断捨離に対して、ばかばかしいと感じて挫折してしまう方もいらっしゃいます。
断捨離で処分してはいけないものとは?

断捨離においては「処分してはいけない」「できれば処分しない方がいい」というものもあります。
- 毎日使っているもの
- 重要書類
- 入手困難なもの
- 季節もの
- 緊急時に役立つもの
スムーズに進めていくためにも、まずはこのようなアイテムから分別していきましょう。
毎日使っているもの
断捨離をするからと言って、日々の生活に必要なものまで捨てる必要はありません。
毎日使っていて必要なものには、例えば次のようなものが挙げられます。
- 調理器具
- 衣服
- 掃除機などの家電製品
このように日常的に使っているものは、捨てると生活に支障を及ぼす可能性が高いため捨てないようにしてください。
重要書類
重要書類は、再発行が難しいものや無くしては困るものも多いので基本的に捨ててはいけません。
例えば、次のような書類は誤って処分するとトラブルの種となります。
- 契約書
- 保険証券
- 確定申告に必要な帳簿
- その他各種証明書
こうした重要な書類があれば、必ずしっかり保管しておきましょう。
入手困難なもの
一度手放したら入手困難になるものは、あとから「やっぱり、捨てなきゃよかった!」というトラブルになりやすいため注意が必要です。
二度と手に入らないものには、次のようなものが挙げられます。
- 1点ものの製品
- 限定発売された製品
- 思い出の写真
- もらった手紙
- アルバム
これらは、むやみに処分すると後悔してしまう可能性があるため、一旦「保留」とするなど対策しましょう。
季節もの
季節ものは使用していないシーズンに「いらない」と判断してしまう可能性があります。
しかし、いざ必要なシーズンには「また買い直さなければ」という状態になりかねないため、むやみに処分しないようにしてください。
季節もののアイテムには、次のようなものが挙げられます。
これらは使用頻度が低くてもとっておき、シーズンが訪れたときに改めてとっておくか判断すべきでしょう。
緊急時に役立つもの
今すぐに使わないものでも、緊急時に使うものであればなるべく保管しておくことをおすすめします。
例えば、次のようなものが挙げられます。
- 防災用品
- 非常食
- 喪服
- 薬
「いざというとき、手元にない」という状態では不便ですから、これらは捨てない方が良いでしょう。
他人のもの
例え家族であっても、他人のものを勝手に捨てるのはタブーです。
自分から見ると「いらないだろう」と思うものであっても、人によっては「捨てられたら困るもの」かもしれません。
断捨離を進めたいという気持ちが先走ると、他人のものまで気になってしまうものです。
しかし、断捨離においては原則として自分のものだけを捨ててください。
断捨離に取り掛かるときのポイント

いざ断捨離を始めようとしても「どこから手をつけよう?」と悩んでしまうかもしれません。
- 小さなスペースから取り掛かる
- 分類用の箱や袋を三つ用意する
- 思い出のあるものの判断は最後に行う
これらのポイントについて、詳しく解説していきましょう。
小さなスペースから取り掛かる
断捨離を始めるときには、小さなスペースから断捨離するのがおすすめです。
例えば「この引き出しの一段目の中を片付けよう」「靴箱だけやろう」というように、まず小さなスペースだけを片付けましょう。
広いスペースに対して「今日中に絶対にやろう」「一度にやろう」と焦って考えずに、小さな断捨離から達成感を獲得していくと続けやすくなります。
分類用の箱や袋を三つ用意する
断捨離をするときには三つの箱や袋を用意してください。
「いらないもの」「必要なもの」「保留のもの」の三つに分けましょう。
ゴミ、壊れているもの、使わないものは「いらないもの」の箱や袋に入れます。
その上で残ったものについては、今必要なものか、そうでないのかを判断していきます。
迷ったものについては「保留のもの」の箱や袋に入れておきましょう。
時間を置くことで「やっぱり捨てた方がいいかも」「やっぱり取っておいた方がいいかも」といった判断ができるようになります。
思い出のあるものの判断は最後に行う
思い出があるものについては、最後に判断しましょう。
というのも、思い出があるほど捨てる際の判断基準が他の物よりも難しく、時間がかかってしまうものです。
断捨離を始めたばかりのタイミングで手を出し、時間がかかり行き詰まってしまうと、断捨離そのものが頓挫する可能性が高いです。
思い出のものがいるか、いらないか考えるのは精神的にも厳しいことですから、まずは時間をかけずに判断できるものから手をつけましょう。
「残しておきたいけれど場所をとってしまう」というものなら、写真に残すなどの形でデータにするのもおすすめです。
断捨離で捨てるものを判断するときのコツ

断捨離ではまず、「捨てる・捨てない」といった判断基準を定めることも大切です。
人によって判断基準は違うからこそ、きちんと定めておくと、断捨離がスムーズに作業進められます。
- 好みに合わないもの
- 使用頻度が低いもの
- 劣化しているもの
このような判断基準の例をご紹介していきますので、ご自身の考え方に合わせて細かな基準を探してみてくださいね。
好みに合わないもの
まずは「昔は好きだったけど好みが合わなくなった」というものから処分していきましょう。
- 昔の服やアクセサリー
- 昔の本、雑誌
- ゲーム
- 食器
- インテリア
- 家具
- その他、流行の過ぎ去ったもの
「買ったときにはいいデザインだと思ったけれど、今の好みや生活には合わずもう使わない」というものは、処分してください。
生活に必要不可欠でありながら、好みも分かれやすい「家具・インテリア」の買取についてはこちらの記事もご参考ください。
使用頻度が低いもの
「一年以上使っていないもの」や「何年もしまったままのもの」などは、重要なものでない限り処分しましょう。
例えば本や雑誌、CD・Blu-rayであれば、観る頻度がどのくらいか考えてみましょう。
例えば、数年はもちろんのこと数か月に1回程度観る程度なら、処分してもいいかもしれません。
服の場合「サイズが合わなくなってきたけれど、痩せたら着るつもり」ということもありますが、その際は「一年以内に痩せなかったら捨てる」などタイムリミットを設けてもいいかもしれません。
劣化しているもの
まだ使えるものでも、古く劣化している場合には、断捨離のきっかけで買い替えてみてはいかがでしょうか。
調理器具や食器類なら、欠けや汚れがあるものは処分していいでしょう。
服であればよれていたり、ほつれていたりしないか確認してみてください。
また、化粧品に関しては見た目に劣化が確認できなくとも、古くなると肌に悪影響を与えてしまいます。
購入から1〜2年経っている化粧品であれば、使っているものでも処分を考えた方が良いでしょう。
断捨離をスムーズに進める方法

断捨離をするときには「捨てるのがもったいない」という気持ちになってしまうこともあるのではないでしょうか?
そんなときには、次のような方法を試してください。
- フリマアプリやネットオークションを利用する
- リサイクルショップへ持ち込む
- 買取業者を利用する
自分にとってはいらないもの、もう使わないものも、これらのサービスを使うことで罪悪感なく処分できますよ。
フリマアプリやネットオークションを利用する
気軽に処分したいときおすすめなのが「メルカリ」などのフリマアプリや、「ヤフオク(Yahoo!オークション)」のようなネットオークションです。
スマートフォンやタブレットさえあれば、すぐに出品できる点が大きな魅力と言えるでしょう。
また、これらのサービスでは不用品の売値を自分で決められます。
「この金額でしか売りたくないい!」というこだわりがある方も納得して出品できるでしょう。
デメリットとしては、クレームやトラブル、さらに出品作業や梱包、発送なども自分で行わなければいけない点が挙げられます。
また、こうしたサービスではいつ売れるかわかりません。
出品してもなかなか買い手が見つからないと「せっかく断捨離したのに、なかなか部屋が片付かない」という状態にもなるかもしれません。
リサイクルショップへ持ち込む
断捨離で不要になったものをすぐに処分したいのでれば、リサイクルショップの利用もおすすめです。
リサイクルショップを利用する場合には、店舗へ持ち込めばすぐに査定、現金化できます。
空いている時間帯ならば数分のうちに買取が完了するので、断捨離の妨げになりません。
デメリットとしては、買取価格設定できない点が挙げられます。
また、運搬は基本的に自分で行うことから、大きな家具や家電を処分するときには負担が大きくなってしまう点にも注意が必要です。
買取業者を利用する
自分で運搬する手間がかからない方法に、買取業者が挙げられます。
買取業者のサービスには「出張買取」があり、利用すれば不用品を自宅まで引き取りにきてもらえます。
大きな家具・家電や大量の不用品も。自宅にいながらまとめて買取してもらえるので、手間がかかりません。
買取業者によっては、即日対応も可能です。
メルカリのように「いつ売れるかわからない」というストレスを感じにくく、断捨離を進めながら不用品を処分できる手軽さが魅力です。
デメリットには費用がかかるという点が挙げられますが、査定の結果高価買取が実現できれば、その分を差し引いてお得に利用できます。
買取価格の設定は、リサイクルショップを利用する場合と同様に査定員に任せることになりますので、満足のいく査定内容となるよう高価買取を実現するコツを押さえて依頼しましょう。
まとめ

断捨離は、さまざまなメリットがある一方で考え方に共感できないと「ばかばかしい」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし断捨離はコツを掴んで取り組むことで、スムーズに進められます。
「流行が過ぎてしまった服」「読みかけのまま何年も過ぎた本」などは、この機会に断捨離してみてはいかがでしょうか?
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