引っ越しで家電はどうする?3つの選択肢とメリット・デメリット

引っ越し時における家電の扱いには「運搬」「買い替え」「処分」という3つの選択肢が存在します。
それぞれの特徴や注意点を踏まえ、ご自身の予算や新居の環境、現在の家電の状態に合わせた最適な方法を選びましょう。
1. 【運搬】そのまま新居へ持っていく
現在使用している家電を新居に運び使い続けます。
まだ購入してから日が浅い家電や、お気に入りのモデルがある場合などに標準的な選択肢です。
メリット
新たに家電を購入する費用が発生しない
使い慣れた家電と新生活をスタートできる
古い家電の処分などの手間がかからない
デメリット
引っ越し業者の見積もり料金が高くなる
搬入・設置場所の採寸が必要
運搬前の事前準備が必要
引っ越し費用を抑えるために、自分の車やレンタカーで運ぶことを考える方もいますが、壁や床の破損などの事故が起きやすいため注意が必要です。
2. 【買い替え】引っ越しに合わせて買い替える
使っている家電を引越し前に処分して、新居に合わせた家電を新調する選択肢です。
メリット
荷物の削減で引っ越し料金を抑えられる
新生活に合った家電を選べる
引っ越しに伴う作業負担や梱包の手間が減る
デメリット
新しい家電のための費用が必要
不要な家電の処分手続きが必要
特に長年使用した家電がある場合、運搬費用を払って運搬するより、買い替えた方がお得になるケースも多いでしょう。
3. 【処分】新居では買わない
新居に家電が備え付けられているなど、生活スタイルの変化で不要な家電の処分のみおこなう選択肢です。
メリット
家電の運搬費用がかからない
デメリット
使っていた家電の処分が必要になる
単身赴任や学生の引っ越しで家具家電付き物件に転居する場合がこれに該当します。
運搬?買い替え?迷ったときの判断基準

引っ越し先まで家電を運ぶか、新しく買い替えるかを迷った場合は、対象の家電製品を以下の4つの基準でチェックしてみましょう。
基準に当てはまる項目が多いほど、買い替えの優先度が高くなります。
基準1:製造から10年近く経過しているか
一般的に家電製品は、10年程度で寿命を迎えるとされています。
製造から10年近く経過している家電は、突然の不具合や故障が発生してもおかしくありません。
運搬費用をかけて新居へ持ち込んでもすぐに故障して、運搬費と買い替え費用の二重払いになるなら、引っ越し前に処分・買い替えるのも一つの方法です。
製造年月の確認方法
家電製品が購入からどれくらい経ったかの確認は、本体に貼られている「銘板(めいばん)シール」で簡単に確認できます。
- 冷蔵庫: 冷蔵室のドアの内側や、最下段の引き出し側面
- 洗濯機: 本体側面、またはフタの裏側
- エアコン: 室内機本体の底面、または側面
- テレビ: 本体背面の中心付近や端子類がまとまっている付近
- 電子レンジ: 本体側面、または背面
銘板シールにはメーカー名、型番(品番)とともに「製造年」が明記されています。
判断に迷ったら、製造後10年経っているかを銘板シールでチェックしてみましょう。
基準2:家族構成・生活スタイルにマッチするか
ライフスタイルの変化に伴って世帯人数が変わる場合は、家電に求められる容量やサイズも根本的に変わります。
- 一人暮らしから結婚・同棲を始める場合:
単身用の冷蔵庫(100〜150L)や洗濯機(5〜6kg)では容量が不足します - ファミリーから単身赴任・一人暮らしになる場合:
大型のファミリー用家電は設置スペースを圧迫し、無駄な待機電力・消費電力が発生します
世帯人数の影響が特に大きい冷蔵庫・洗濯機・炊飯器の3点は、新生活に合わせた容量へ買い替えるのがおすすめです。
基準3:新居の搬入ルート・設置スペースに収まるか
大型家電で頻発するトラブルが「新居に入らない」という搬入・設置上の問題です。
どれだけ状態のよい家電であっても、設置できなければ持ち込む意味がありません。
引っ越しの前に以下のサイズを調べておきましょう。
- 玄関や室内ドアの有効開口幅
- 階段の折り返し地点のスペース・天井高
- エレベーターの間口・奥行き・高さ
- 洗濯機防水パンの外寸・内寸と排水口の位置
- エアコン専用コンセントの電圧
搬入経路が狭く、クレーンによる吊り上げなどが必要になった場合、運搬費用に1〜3万円程度の追加料金が発生します。
搬入のハードルが高い場合は、新居の採寸に合わせてスリムな最新モデルへ買い替えた方が結果的にお得になるケースが多々あります。
基準4:「運搬費」と「電気代の節約額」のバランス
10年前の冷蔵庫やエアコンといった大型家電を使い続けている場合、最新型省エネ家電への買い替えで電気代を年間数千〜数万円削減できる可能性があります。
省エネ技術の進化により、常に電源を入れている「冷蔵庫」や消費電力の大きい「エアコン」は、10年前のモデルと最新モデルで省エネ性能に特に大きな差が存在します。
「旧型を運ぶ運搬費」に「年間で節約できる電気代」を加味して比較すると、本体の買い替え購入費用が数年で回収できるケースも珍しくありません。
家電の「運搬」と「買い替え」費用シミュレーション

実際に家電を「引っ越し業者等で運搬する場合」と「新品に買い替える場合」の費用相場を比較してみましょう。
予算計画を立てる際の目安として活用してください。
【運搬】引っ越し・配送の費用相場
引っ越し業者や大型家財の専門配送サービスを利用して、単体またはセットで大型家電を移動させる運搬料金の相場です。
| 家電の種類 | 運搬費用相場 (同一都道府県内・近距離) | 設置・工事に伴う追加オプション費用 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫(単身用・200L未満) | 7,500〜10,000円 | 基本的に不要 |
| 冷蔵庫(大型・400L以上) | 16,500〜25,000円 | 場合によって階段上げ手配・クレーン吊り上げ(1〜3万円程度) |
| 洗濯機(縦型) | 7,500〜12,000円 | 取り付け・給排水ホース接続(3,000〜5,000円程度) |
| 洗濯機(ドラム式) | 10,000〜18,000円 | 輸送用固定ボルト装着・取り付け(5,000〜8,000円程度) |
| エアコン | 15,000〜30,000円 | 取り外し・取り付け工事・配管交換・ガス補充費込み |
| 液晶テレビ(40インチ〜) | 4,000〜8,000円 | 壁掛け取り外し・アンテナ配線設定などは別途 |
レンタカーの使用はお得?
軽トラックなどをレンタカー借りて個人で運ぶ方法もありますが、車両レンタル料(1日15,000円程度〜)、ガソリン代、高速料金がかかります。
あわせて、落下事故や新居の壁・床を傷つけるなどのリスクを考慮すると、専門業者へ依頼するか買い替えるのが安全です。
【買い替え】家電の購入費用の相場
生活に必要な主要家電を新品で購入する際の一般的な価格相場です。
| 家電の種類 | 購入費用相場 (単身・1人暮らし向け) | 購入費用相場 (ファミリー・複数人向け) |
|---|---|---|
| 冷蔵庫 | 20,000〜50,000円程度 | 150,000〜300,000円程度 |
| 洗濯機 | 20,000〜50,000円程度 (縦型) | 80,000〜200,000円程度 (大型縦型・ドラム式) |
| エアコン(本体+標準工事費) | 60,000〜100,000円程度 (6〜8畳用) | 120,000〜250,000円程度 (14畳用〜) |
| 液晶テレビ | 30,000〜50,000円程度 (32〜40インチ) | 80,000〜200,000円程度 (50インチ以上・有機ELなど) |
| 電子レンジ・オーブン | 10,000〜25,000円程度 | 30,000〜80,000円程度 |
すべての家電を新調する前に
すべての家電を同時に新調すると出費が非常に大きくなります。
費用負担を分散させるために「購入から6〜8年以上が経過している消耗度の激しい大型家電(エアコン・冷蔵庫)のみを優先して買い替える」というステップ選択が合理的です。
中古品を購入する方法も
状態のよい家電をお得に手に入れたいという方は、弊社「買取いちばんドットコム」のショップ「Reroom」などの活用もご検討ください。
名古屋市西区にあるリサイクルショップ・Reroomは、300坪の広大な店舗で家具・家電を販売しています。お近くに転居するご予定の方は、ぜひお立ち寄りください
家電レンタルという手もあり
数年間の単身赴任など使用する期間があらかじめ決まっている場合、購入ではなくレンタル家電を選ぶのも一つの方法です。
愛知・岐阜・三重での新生活では、弊社「買取いちばん」のグループ企業「ファストレンタル」もご検討ください。
【処分】古い家電の正しい処分方法と費用

家電を運搬せず買い替える場合や処分のみをおこなう場合、法律や各自治体のルールに則った手順でおこなう必要があります。
「家電4品目」の処分(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4種類は「家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)」の対象となっており、自治体では回収してくれません。
処分する際は、排出者が「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の2つを負担して適切に処理する必要があります。
家電リサイクル法対象品目の費用目安
| 品目 | リサイクル料金目安 (メーカーにより異なる) | 業者による収集運搬料金目安 |
|---|---|---|
| エアコン | 990円〜 | 1,000〜3,000円程度 |
| テレビ(16型以上) | 2,970円〜 | 1,000〜3,000円程度 |
| 冷蔵庫・冷凍庫(171L以上) | 4,730円〜 | 1,000〜3,000円程度 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円〜 | 1,000〜3,000円程度 |
※料金は主要メーカーの税込公表価格の目安です(一部メーカーにより異なる場合があります)
主な処分窓口と手続き方法
家電4品目の主な処分の窓口と、手続きの方法は主に次の3つです。
新しい家電を購入する店舗で引き取ってもらう
新しい家電に買い替える場合に、最も手軽な方法です。
新居で使う家電の購入時に回収を申し込みます。
配送と同日に古い家電を持ち帰ってくれるため、手間が最小限で済みます。
郵便局でリサイクル券を入手して指定引取場所へ持ち込む
収集運搬料金を節約できる方法です。
郵便局で「家電リサイクル券」を入手して、自力で自治体指定の引取場所まで搬入します。
回収業者に処分を依頼する
買い替えをおこなわず、ご自身で引取場所への運搬が難しい場合は、民間の回収業者に依頼します。
後述する「買取・回収の両方に対応している業者」なら、買取で得た金額で回収費用を相殺できるため、お得に利用できます。
家電4品目の扱いについて、詳しくは弊社コラムも参照してください。
家電リサイクル券ってどこで入手するの?入手方法や注意点も解説
小型家電の処分(掃除機・電子レンジ・炊飯器など)
家電4品目以外の小型家電(掃除機、電子レンジ、炊飯器、ドライヤー、照明器具など)は「小型家電リサイクル法」に基づき処分をおこないます。
自治体の不燃ゴミ・粗大ゴミ
処分する小型家電が「不燃ゴミ」と「粗大ゴミ」のどちらに該当するかは自治体によって異なります。
不燃ゴミは指定日にゴミ集積所へ出すのが一般的ですが、規定を超えるサイズのものや指定袋に入らないものは、事前に「処理券」を購入して粗大ゴミとして収集手配をおこなう必要があります。
あらかじめ地域の分別ルールを確認しておきましょう。
公共施設・スーパーの小型家電回収ボックス
市役所や家電量販店などに設置されている回収ボックスへ投入すれば、完全無料で手軽に処分可能です。
ただし、投入口(一般的に縦15cm×横30cm程度)に入るサイズの小型家電に限られます
国認定事業者による宅配回収(リネットジャパンなど)
自治体ゴミとして出せないパソコン本体は、国の認定事業者(リネットジャパンなど)を利用するのが便利です。
段ボールに詰めて送るだけで、手軽に処分できます。
家電などの不用品をまとめて処分するなら「不用品回収業者」
引っ越しまで時間がなく、家電4品目や粗大ゴミなどを処分できない場合は「不用品回収業者」の活用が効果的です。
- 軽トラック積み放題プラン相場: 20,000円〜
- 2tトラック積み放題プラン相場: 35,000円〜
定額のトラック積み放題プランを活用すれば、1点あたりの処分コストを抑えつつ、搬出作業までスタッフにすべて任せられます。
利用時は事前に見積りを取り「一般廃棄物収集運搬業の許可」または「古物商許可」を取得している信頼できる業者を選びましょう。
引っ越し時の家電買い替え・処分をお得にする裏ワザ

引っ越しには多くの費用がかかるからこそ、工夫次第で家電の買い替え費用や処分費用を大きく抑えられます。
引っ越し時に実践したいお得なテクニックを紹介します。
「買取・回収の両方に対応している業者」を利用する
引っ越し時には、家電4品目や小型家電、家具など、さまざまな不用品が一度に発生します。
退去期日が迫っていて自治体の回収スケジュールに合わない場合などは、買取と不用品回収の両方に対応している「買取いちばん」のような業者を選ぶのが効率的です。
手間とスケジュールの削減
買取と回収業者を別々に手配する必要がなく、一度の訪問で不用品をすべて査定・回収してもらえます。
退去日が迫っている時期でも、スケジュール調整が1回で済みます。
買取代金で処分費用を減額・相殺できる
状態のよい家電やブランド家具はその場で買い取ってもらえるため、買取金額を処分費用と相殺できます。
場合によっては処分費用が実質ゼロ、あるいはプラスの臨時収入になるケースもあります。
家電のまとめ買いで交渉する
冷蔵庫、洗濯機、テレビなどを同じ家電量販店で一括購入すると、単品購入よりも価格交渉が通りやすくなります。
端数引きや大幅なポイント還元を引き出しやすい上、新居への配送・設置日を同日にまとめられるメリットもあります。
お得な時期を狙う
急な引っ越しでは難しいかもしれませんが、家電が安くなる時期を狙う方法もあります。
洗濯機は8〜9月ごろ、冷蔵庫は10〜11月ごろなど新製品が発売される時期ならば、型遅れといえど、ほとんど性能の変わらないものをお得に購入できます。
また、家電量販店の総決算や中間決算におこなわれるセールを利用するのも、通常価格よりも大幅に安く購入する方法です。
まとめ

引っ越し時の家電の取り扱いは、ただ「持っていくか捨てるか」ではなく、年式や新居の環境、トータルコストを見極めて判断することが失敗しない秘訣です。
最後に、後悔しないための選択基準をおさらいしておきましょう。
- 製造から10年近く経っている大型家電は「買い替え」を優先する
- 搬入ルートに問題がなく、年式も新しい家電のみ「運搬」する
なお、家電製品の処分は買取と不用品回収の両方に対応している「買取いちばん」の利用をご検討ください。
運搬にかかる引っ越し業者の見積もり額と、処分費用、そして新居での省エネ効果や快適性を総合的に判断して、新生活をスタートさせましょう。
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