冷蔵庫の水抜きってどうやるの?やらないと故障の恐れも!失敗したくない冷蔵庫の水抜き方法について
引っ越しなどで冷蔵庫を移動させる時には、製氷皿や霜が溶けてできた水を捨てる「水抜き」という作業が必要です。
この水抜きをしっかりやっておかないと、運搬中に水漏れし、冷蔵庫やほかの家財品をダメにしてしまうかもしれません。水抜きを行うのは全く難しい作業ではありませんが、準備と時間が必要です。
今回は冷蔵庫の水抜きの重要さと実際に行う際の手順や注意点についてお話しします。今お使いの冷蔵庫を新居でも使いたい!とお考えの方はぜひご一読ください。
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買取いちばんスタッフの寺坂です。 引っ越しの準備、大変ですよね。荷造りOK、ガスや電気の手続きOK、…あれ?まだ何かやらなきゃいけないこと忘れてるような気がする…。 そう!荷物をまとめることと同じくらい大事な、冷蔵庫の水抜き作業をお忘れではないでしょうか? 今お使いの冷蔵庫を引越し先に持っていく場合は「水抜き」が必要です。 引っ越しの時くらいにしか行わないため、以前の引っ越しの時に今の冷蔵庫に買い替えているという方も多く、やり方を知らない方というも多いはずです。 しかしこの水抜き、侮ると引っ越し中に水が漏れて大変なことになるかもしれません。 新生活のスタートを笑顔で切れるよう、今回は冷蔵庫の水抜きの手順を解説していきます!
目次
引っ越しの前に冷蔵庫の水抜きが必要な理由

一言でいうと「水漏れを防ぐため」です。
冷蔵庫は、中を冷やす過程で霜が付きます。よっぽど古いものでない限りいま出回っている冷蔵庫のほとんどは「霜取り機能」が付いていて、自動的に庫内の温度を一時的に上げ、霜を溶かしてくれています。
そうした霜が溶けた水で冷蔵庫は使っているうちに水が溜まっていきます。
溶けた水はドレンホースという管を通り、「蒸発皿」と呼ばれる水を受けるための容器に溜まっていきます。
そしてその水は冷蔵庫の熱によって蒸発する…というサイクルを繰り返しているので、普段は冷蔵庫の水抜きのことを考える必要はありません。
しかし引っ越しなど冷蔵庫を移動させる際には電源を切ってしまうため、引っ越しの前にはこの蒸発皿の水を空にしたり、機種によっては排水栓から直接水を捨てなければならないのです。
冷蔵庫の水抜きをきちんとしておけば、引っ越しなどで冷蔵庫を移動させる際の水漏れを防げます。
もし水抜きしていなければ運搬中の揺れにより水が漏れ、冷蔵庫本体が故障してしまうばかりかほかの家財品やお部屋を汚してしまうかもしれません。
また、わずかですが水を抜くことで冷蔵庫本体の重量が軽くなり、運びやすくなるのもメリットの一つです。
特にファミリー向けの冷蔵庫は100キロを超すものもありますので、少しでも軽量化するためにしっかりと水抜きを行いましょう。
水が溜まる蒸発皿は冷蔵庫の底や背面部分、内部などメーカーや機種によって異なる場所にあるため、場所がわからないときは取扱説明書を見るかメーカーへ確認しましょう。
さらに蒸発皿の水だけでなく、製氷機などから水を抜いたり、庫内に霜がついているようなら冷凍庫の霜を取ったりするのも忘れないようにしましょう。こちらもそのままにしておくと、水漏れしてしまうことがあります。
冷蔵庫を水抜きする手順
冷蔵庫の水抜きは、電源をオフにしてから作業を行っていきます。
ここでは、冷蔵庫を水抜きする手順をご紹介していきます。
冷蔵庫の水抜きは行程がいくつかあり、引っ越し当日いきなりできるものではありません。
引っ越し準備は1週間前くらいから余裕をもって計画的に始めてゆきましょう。
①1週間前:食材を消費し使い切る

電源をオフにしてしまうため、引っ越しの間は食材を冷やしておくことはできません。
水抜きに備え、引っ越しまでに冷蔵庫内の食品を使いきりましょう。引っ越しが近くなってきたら生鮮食品を新たに買い足すことは控えて、あるものをどんどん食べきっていかなくてはなりません。
一時的にお惣菜やお弁当、外食を利用するのもいいかもしれません。調味料などは一度に使い切れるものではありませんし、ほかにもどうしても余ってしまった食材は、クーラーボックスや蓋のついた発泡スチロール容器などに保冷剤を入れて一時的に収納しておきましょう。
引っ越し後に新居に届くように日時指定をして、鮮度を保てるクール便で送ってしまうのもよい方法です。
②この機会に冷蔵庫の掃除を
引っ越しでもない限り冷蔵庫が空っぽになることはなかなかないので、食材や調味料など中身を出したらこの機会に庫内の掃除を行いましょう。
生鮮食品の匂いがついていたり、こぼれた調味料や手あかがついていて冷蔵庫は意外と汚れています。
新居で気持ちよく使っていただくためにも、この機会に棚板や仕切りなど外せる部品は外して台所用洗剤で洗い、アルコール除菌や漂白をして冷蔵庫を丁寧に掃除し清潔にしておきましょう。
庫内だけでなく、扉内側のパッキンや外装、コードなども拭き上げを行います。
③2~3日前:製氷機能を停止する

製氷機能が付いている冷蔵庫もいまは多いですよね。
氷を作るためには水が必要になるため、引っ越しの時にはこの水も空っぽにします。
引っ越しの2~3日前になったら、製氷機用の給水タンクを外し中の水を捨て、冷蔵庫につけられた製氷機能を停止しましょう。
製氷機能を停止することで氷が溶けます。製氷機能がないタイプの場合は、製氷皿にある氷を使い切るか流しなどに出し処分しておきます。
④引っ越し前日:電源を切る
食材の移動も済んだら冷蔵庫の電源を切ります。
あまり早く切ってしまうと食材の保存が大変になりますので、引っ越しの前日が目安です。
電源を切ったらアース線もはずしておきます。
アース線のはずし方はコンセントによって異なります。わからない場合は、前もって調べておきましょう。
⑤引っ越し当日:霜取りをする
最近のほとんどの冷蔵庫は霜取り機能が付いているものも多く、前日に電源を落とせば自動で庫内の温度を上げ、霜取りを行ってくれます。
その場合は、当日の朝に溶けて水滴となった霜をタオルで拭き取ってあげればOKです。
しかし古い冷蔵庫の場合は自動霜取り機能がないので、その場合は手動で霜取りをしなくてはいけません。
用意するもの
- タオル
- ドライヤー
- ヘラ
長い時間放っておかれ霜が固まってしまっている場合はゆっくり時間をおいて霜を溶かしていきましょう。
溶けた霜で床を濡らしてしまわないよう、冷蔵庫の周りや下部に乾いたタオルを敷いておくと水を吸ってくれるため辺りが水浸しになる心配もなく安心です。
霜が厚かったり、急いでいる場合はドライヤーを使う方法もあります。
霜の表面にドライヤーの温風を当てると、溶けて徐々に透明になってきます。
霜が溶けてきたら、ヘラを使ってはがしていきましょう。
そんなに力を入れなくてもどんどん剥がれていきますが、冷蔵庫を傷つけてしまわないように金属製のものは避け木べらやゴムベラのように柔らかいものを使うとよいでしょう。
最後にカビ予防に水滴をタオルでしっかりと拭き取れば完了です。
⑥いよいよ水抜き!
上記の行程がすべて完了したら、いよいよ水抜きを行っていきましょう。
基本的には水が溜まっている容器(蒸発皿)を外して溜まった水を捨てるだけですが、メーカーや機種により容器の位置や外し方が異なりますので、説明書をよく読み記載されている方法に従って水抜きを行いましょう。
こぼして周りを濡らしてしまわないよう、冷蔵庫から水受けトレイや水受けタンクを取り出すときはタオルなどを敷いておくと安心です。
冷蔵庫を水抜きするときの注意点

電化製品の内部を触る作業になりますので、冷蔵庫の水抜きは慎重に行いましょう。
思わぬケガややけどなどのトラブルにつながる場合もあります。
ここでは、冷蔵庫を水抜きするときの注意点をご紹介していきます。
水受け容器(蒸発皿)のはずし方に注意!
メーカーや機種により方法が異なりますので、水受け容器を実際にはずす前に購入時の取扱説明書で水抜きの手順を確認しておきましょう。作業中、説明書を近くに置くかスマートフォンなどで写真を撮っておけばすぐに手順が調べられます。
- 内部に水受け容器がある場合
水受け容器は冷蔵庫の背面など外部に出ているタイプだけでなく、冷蔵庫の内部に設置されているケースもあります。水受け容器が内臓されている冷蔵庫ですと、背面部分のパーツをはずして排水しなくてはならない場合もあります。そのときは、洗面器やバケツなどの受け皿を用意して、出てきた水を受け止めましょう。 - 排水口から水抜きを行う場合
製品によっては冷蔵庫の背面につけられた排水口から水抜きを行うことになります。冷蔵庫を傾けないと水が出てこない機種もありますが、家電の中でもかなり重たい部類に入る冷蔵庫を一人で傾けたりするのは危険です。
必ず複数人で行います。一人暮らしの方の場合は引っ越し業者が来てから手伝ってもらうこともできますが、引っ越し料金に含まれるかどうか事前の見積もりの際に聞いておきましょう。 - トレイの配置場所がコンプレッサーに近い場合
冷媒を圧縮する際に放熱するため、冷蔵庫を冷やす機械であるコンプレッサーは熱を持っていることがあります。
手を触れるとやけどの恐れがあるため慎重に作業に当たりましょう。
引っ越した後の冷蔵庫の注意点
新居へ家具や家電を運び入れひと段落。
外に出していた食材や調味料を冷蔵庫にしまいたいところですがちょっと待ってください!
引越し先で冷蔵庫に電源を入れるときは、冷蔵庫を設置してから少なくとも1時間ほど経ってから入れるようにしましょう。
冷蔵庫にはコンプレッサで冷却するために必要な潤滑油(オイル)が内蔵されています。
このオイルが運搬のときに傾いたり、移動の振動で揺れたりするため、引っ越し直後はとても不安定な状態になっています。オイルの位置が正常に戻るまで時間がかかるので、安定してから電源を入れるようにしましょう。
また、電源を入れてからすぐに庫内が冷えるわけではないのでここでも少し我慢が必要です。
庫内の温度が下がる前に食材を入れてしまうと冷やすのに余計な時間がかかってしまうので、庫内が十分に冷えてから食品を入れるようにしましょう。
冷蔵庫やそのときの室温によりますが、冷蔵庫全体が冷えるまで少なくとも3~4時間、夏場ですと約10時間はかかるでしょう。
冷蔵庫の水抜きは簡単!手順を守って安全に
ご覧いただいたように、期間に余裕をもって手順を守りさえすれば冷蔵庫の水抜きは難しい作業ではありません。
大事なポイントは、
- 引っ越し当日をまでに食品を使いきる
- 庫内の掃除をしておく
- 製氷機能を止め、電源を切る
- 霜取り機能がないものは霜取りを行う
- 受け皿にたまった水の水抜きを行う
この順番で行うだけです!
すがすがしい気持ちで新生活を始められるよう応援しております!
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