水槽を捨てる前にこれはやっておこう

まずは、水槽を処分する前に知っておきたい基本事項について解説します。
自治体で水槽を処分するときは大きさをよく確認する
水槽は大きさによって適切な処分方法が変わってくるため、サイズを正確に測っておくことが大切です。
地域によって基準が多少異なる場合もありますが、
- 不燃ゴミ:1辺30cm以内
- 粗大ゴミ:1辺30cm以上
だいたい上記の大きさを目安としている自治体が多いようです。
お住まいの自治体のルールを確認しておきましょう。
水槽の中のものは前もって処分しておく
どんな捨て方で水槽を処分するにしろ、水や砂利、生きた魚など、中に入っていたものまで一緒に処分することはできません。
中のものをきちんと処理してから、水槽を処分するようにしましょう。
①水槽に使われていた水
水を近くの川や側溝に流してしまうと、雑菌や水草などが自然界に入り込んでしまう可能性があります。
排水口にネットをつけ、家のシンクに流すようにしましょう。
②底に敷いていた砂利
砂はビニール袋などに入れて、少しずつ不燃ごみに出すようにしましょう。
自治体により規定は異なりますが、一度に大量に出すと回収してもらえない場合があるため注意してください。
③ポンプなどの機材
魚の育成に必要な機材たちも、使われている素材により分別は様々。
自治体にもよりますが、以下のような分別になっているところが多いようです。
- エアポンプ(プラスチック製)…可燃ごみ
- エアポンプ(金属製)…不燃ごみ(金属ごみ)
- 水槽照明(LED)…燃えるごみ
- 水槽フィルター…燃えるごみ
- 水槽用クーラー…燃えるごみ
- 水槽用ヒーター…燃えるごみ
- アクアリウム用のろ過器…燃えるごみ
正しい分別は地域により異なりますので、不安があればお住まいの自治体に確認しましょう。
④死んでしまった魚
死んでしまった魚については特に処分のルールは決まっていませんが、自宅の庭に埋める、中身の見えない袋に入れて可燃ごみに出すなどの方法があります。
ただしあまりに大きな魚の場合は回収してもらうのが難しいことも。
大型の魚は寿命も長いぶん思い出もたくさんあるでしょうから、ただごみとして捨ててしまうよりはペット霊園などで火葬してもらうのが気持ち的にもよいかもしれません。
もしまだ生きている個体が残っているときは、生体の引き取りを行っているアクアショップなどで引き取ってもらうようにしましょう。
もともとの生まれ故郷ではない川や海へ放流する行為は、生態系を破壊してしまう原因となるため絶対にやめてください。
買取に出して処分するときはできるだけ水槽の掃除をしておく
まだ使用できる状態の水槽であれば、買取に出して手放す方法もあります。
査定額を少しでもアップさせたいなら、水槽の状態を整えておくことが大切です。
専用のコケ取りクロスなどでガラス面の内側をきれいに拭き取り水ですすいだ後、しっかり乾かしてから査定に出しましょう。
このとき「きれいにしたいから」と洗剤を使ってしまうのはNG。
洗剤の成分が残ると、次に使う方の魚に悪影響を与える可能性があります。
水だけで丁寧にお手入れするのがおすすめです。
不要になった水槽の捨て方5選

ここからは、実際にいらなくなった水槽を処分する方法を順番に紹介していきます。
それぞれの方法にメリット、デメリットがあるためよく比較検討して自分に合った方法を選ぶようにしてください。
自治体の粗大ごみに水槽を出す
1辺が30cmを超える大きな水槽は、自治体で粗大ごみとして処分できます。
大まかな手順は以下の通りです。
- 電話かインターネットで粗大ごみ受付センターに回収を申し込む
- 収集日・金額を確認する
- コンビニ・スーパー・郵便局などで金額分の粗大ごみ処理券を購入する
- 処理券に必要事項を記入し水槽に貼る
- 収集日当日の朝、指定の回収場所に持っていく
粗大ごみ回収のメリットは、処分費用が比較的安くすむことです。
たとえば名古屋市では、水槽1つあたり250円で処分できます。
一方でデメリットとしては、事前準備が必要なことと、指定の回収場所まで自分で水槽を運ばなければならない点が挙げられます。
空の水槽は一人でも運べる重さであることが多いですが、ガラス製の水槽をどこかにぶつけて割れてしまえば、怪我につながるおそれも。1人で運ぶ際には慎重に作業を行うようにしましょう。
さらに、粗大ごみの回収は自治体によっては月に1回ほどしか行われない場合もあります。
予約してもすぐには処分できないため、急ぎで処分したい方には不便に感じられるかもしれません。
その場合は、別の方法も検討してみてください。
水槽を不燃ごみに出して処分する
1辺が30cmを超えないサイズの水槽であれば、不燃ごみとして手軽に捨てられます。
不燃ごみの袋に入れ、収集日当日に回収場所へ出すだけなので簡単です。
運搬時や置いた時の衝撃などで水槽が割れてしまうこともあるため、袋は二重にしておくことをおすすめします。
また、本来なら粗大ごみとして出すサイズの大きな水槽でも、割れている場合は不燃ごみとして出せると定めている自治体もあります。
その場合は破片で怪我をしないように注意して、新聞紙やタオルなどで包んでから袋に入れましょう。
回収するスタッフが誤って袋を掴んで怪我をしないよう、「割れ物」と書いた紙を袋に貼っておくなど、ひと工夫しておくと親切です。
水槽をネットオークションやフリマアプリに出品する
状態が良く、まだ十分に使用できる水槽であれば、売却してお金に換える方法もあります。
ヤフオクやメルカリといったネットオークションやフリマアプリは手軽に利用できるため、ユーザーも多く人気です。
フリマアプリやネットオークションでは販売金額を自分の好きな価格に設定できるため、もし買い手がつけば臨時収入を得られます。
水槽はサイズによって金額が異なりますので、お手持ちの水槽と似たものがアプリ内でどれくらいの価格で売られているかを調べて、近い価格を設定するとよいでしょう。
ヤフオクやメルカリでの売却は個人間での取引となりますので、出品や発送などをすべて自分で行わなくてはならない、というデメリットもあります。
また、水槽は割れやすいので丁寧な梱包も必要です。
輸送時の破損はクレームの原因になるため、慎重に作業を行うようにしましょう。
水槽をリサイクルショップで買い取ってもらう
こちらもフリマアプリへの出品同様、不要になった水槽をお金に換えられる手段です。
売却まで時間がかかることが多いフリマアプリとは違い、こちらはすぐに現金化できるのがメリット。
お店に持ち込めれば梱包や配送も必要ないため、手軽な手段といえるでしょう。
ただしそのぶん、買取金額は低めとなっているのでご注意ください。
小さなものや状態のあまりよくないものだと、0円での引き取り、もしくは買取不可で返却されてしまうケースもあります。
お金を払って処分するよりはマシ!ということであれば、利用してもいいかもしれません。
不用品回収業者で水槽を回収してもらう
こちらは、費用は多少かかってもいいからとにかく楽に水槽を処分したい人向けの捨て方です。
不用品回収業者に水槽を回収してもらえば、砂利やポンプなどの器具もまとめて回収してもらえるので事前準備も少なくて済みます。
また引っ越しなどで水槽のほかにも処分したいものがたくさんあるときは、定額プランや積み放題プランを利用してお得に不用品を処分してもらうことも可能です。
収集日を待たなくてはいけない粗大ごみの戸別回収とは違い、早ければ即日に対応してくれて、お部屋まで回収に来てくれるため運搬の手間がないのも嬉しいポイントでしょう。
不用品回収業者は見積もりだけなら無料というところが多いため、複数社に見積もりを取ってもらい費用を比較検討するのがおすすめです。
この時、見積書に品目ごとの料金が明確に記載されているかをしっかりと確認するようにしましょう。
合計金額のみを記載して、後で追加料金を請求してくるような悪徳業者もいるためです。
不明な点はすぐに確認し、はっきりと回答してくれる業者にお願いしましょう。
まとめ

今回のコラムでは、水槽の捨て方を5つ紹介しました。
事前に水や砂、器具を捨てたり、買取に出す場合はクリーニングをしたりと準備は必要ですが、捨て方自体はどの方法もそこまで難しくないため安心できたのではないでしょうか。
水槽の処分を検討中の方はぜひ、この記事を参考にしてみてくださいね。
弊社「買取いちばんドットコム」でも、水槽の買取・回収を行っています。
「なるべく高く買い取ってほしい」「できるだけお得に処分したい」そんなお悩みにお応えいたしますので、ぜひ一度ご相談ください。