
布団をごみとして処分する場合は以下の5つの方法があります。
- 粗大ごみに出す
- 自治体のごみ処理場へ持ち込む
- 裁断して可燃ごみで捨てる
- 買い替えの際に下取りに出す
- リサイクルに出す
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれ詳しくみていきましょう。
処分方法1.粗大ごみに出す
もっとも一般的な方法は、自治体指定の粗大ごみに出す方法です。
戸別収集は自宅近くの収集場や、自宅前までごみ収集車で回収しに来てくれます。
処分手数料が数百円程度と比較的安い費用で捨てられるのが魅力ですが、事前申し込みや手数料納付券の購入など必要な手順が多いうえ、ごみ収集場所まで自分で布団を運ばなければなりません。
また回収日は月に1回程度と定めている自治体が多く、申し込みのタイミングによっては回収日まで何週間も待つ必要もあります。
一般的に粗大ごみで布団を捨てる際の手順は以下の通りです。
- 電話かインターネットで粗大ごみ受付センターへ回収を依頼(処分にかかる金額を確認)
- 金額分の手数料納付券をスーパーやコンビニ、郵便局で購入
- 納付券に必要事項を記入し、処分する布団に貼り付けておく
- 指定の収集日当日に、指定された回収場所へ出す
一部自治体での処分費用も紹介しますので、参考にしてみてください。
自治体名 | 処分費用・備考 |
---|---|
愛知県名古屋市 | 250円(2枚まで1組)(布団、毛布の組合せも可能) |
神奈川県横浜市 | 200円(2枚まで1組)こたつ布団、掛布団、敷布団、掛け布団、敷き布団、ベッドパッド、丹前が可能 |
千葉県千葉市 | 390円(1枚につき) |
大阪府大阪市 | 200円(布団・毛布4枚まで) |
京都府京都市 | 400円(1枚につき)(1回の排出では5枚まで) |
布団を粗大ごみで捨てる際は、持ち運びがしやすいよう丸めて紐で縛っておくと便利です。
また、捨てたい布団の枚数が多い場合には、複数回に分けて捨てなければならないこともあるため注意しましょう。
このように自治体によって手順やルールが異なる場合もありますので、お住まいの地域のルールを確認してから出すようにしてください。
処分方法2.自治体のごみ処理場へ持ち込む
布団を急いで処分したい場合や複数枚まとめて捨てたい場合などは、直接ごみ処理場へ持ち込んで処分する方法もあります。
ごみ処理場は営業時間内であればいつでも利用できるため、戸別収集のように回収日を待つ必要がありません。
ごみの量の上限がないため、捨てたい布団の枚数が多い場合やほかにも粗大ごみを捨てたいときにも一度に処分できて便利です。
ただし利用には車両での持ち込みが条件となっており、手順は自治体によって異なります。
ここでは愛知県名古屋市のごみ処理場の利用方法をご紹介します。
- 「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」に分別し、車に積む
- 車に布団を積んだ状態でごみが発生する区の環境事業所で受付する
- 処理施設へ搬入する
- 処理手数料の支払い(名古屋市では10㎏ごとに200円)
名古屋市で布団を持ち込む場合、港区にある「大江破砕工場」に搬入します。
事前予約は不要ですが、受付場所とごみの搬入場所が異なる点に注意してください。
また月曜日から金曜日までであれば祝日の利用が可能ですが、土曜日・日曜日は搬入できません。
そのほかの地域も基本的には平日のみの利用となります。
処分方法3.裁断して可燃ごみで捨てる
布団のような大きなサイズのものは一般的には「粗大ごみ」扱いとなりますが、裁断して小さくすれば普通ごみとして出せる場合もあります。
基本的には指定ごみ袋に入る大きさや、一辺の長さが30㎝以下、または50㎝以下であれば普通ごみ扱いになります。
布団は布や中綿、ダウンなどでできていますので、可燃ごみに分類されるでしょう。
可燃ごみで捨てるメリットは回収回数が多いことや、処分費用がごみ袋代のみで済むことなどです。
一方で布団の裁断のための道具やスペースが必要になりますので、道具を買い揃える必要がある場合には粗大ごみ回収を利用したほうがお得かもしれません。
また、裁断の際は中綿やダウンなどが散らばる可能性があるため、作業中はこれらを吸い込まないようマスクを着用する、広いスペースを取るなど注意しましょう。
処分方法4.買い替えの際に下取りに出す
布団を販売する店舗によっては、新しい布団の購入時に古い布団を引き取ってくれる「下取りサービス」をしている場合があります。この方法を利用すれば古い布団の処分ができるうえ、店舗によっては新しい布団の価格を値引きしてくれることもあるお得なサービスです。
ただしどの店舗でも実施しているサービスではないことや、条件やサービス内容が異なる点に注意しましょう。
例として以下の店舗での下取りサービスを紹介します。
店舗名 | 下取りサービスの内容・条件 |
---|---|
ジャパネットたかた | 対象商品を下取り値引き 新しい布団の配達時に古い布団を引き取り 下取り品回収料金900円(税込)が別途必要 下取り対象は掛布団(詰めものは羽毛、綿など種類問わず) |
nishikawa(西川産業) | 対象商品を下取り値引き 布団購入時に下取りを申し込み 「羽毛ふとん下取りキット」にて発送 引取対象は羽毛掛け布団と合掛け羽毛布団のみ(ダウン率が50%以上のもの) |
西川ストア(昭和西川) | 1回の注文が55,000円(税込)以上の方は不要な布団を無料で引き取り 布団引き取りキットを申し込み、着払いで発送 |
値引きの有無や引き取り方法を確認し、自分に合った方法を選択しましょう。
処分方法5.リサイクルに出す
近年は羽毛のリサイクルを行っている店舗や施設も多く、そのような活動を利用すれば処分費用を抑えられるほか地球環境や資源を守ることにも繋がります。
リサイクルができるのは羽毛のみですので羽毛布団以外には該当しない方法ですが、対象の布団をお持ちの場合は近くに回収店舗があるか探してみてはいかがでしょうか。
たとえば以下の店舗では羽毛のリサイクル回収を実施しています。
店舗名 | 回収内容 |
---|---|
ニトリ | 回収対象は羽毛布団(ダウン⽐率50%以上のもの)のみ 店頭で無料回収 ニトリメンバーズカード会員が対象 期間限定イベントのため、実施期間を確認 |
イオン | 対象商品を購入した際に羽毛布団を無料引き取り 引き取りは購入1点につき、不要布団1点まで 購入時のレシートまたは注文番号の提示が必要 店頭または自宅回収 |
河田フェザー | 回収対象は⽻⽑布団(品質表示タグに「ダウン率50%以上」の記載があるもの) 全国1,000か所以上ある回収ボックスにて無料回収 |
この方法はリサイクルが目的であるため、持ち込む前には品質タグをチェックし、条件に合う素材であることを確認しておく必要があります。
また、いつも実施しているとは限らないため事前にサイトの確認も行っておきましょう。
処分方法6.不用品回収業者へ依頼する
布団を処分する時間がとれない、外に運び出すのが大変だという場合におすすめなのが、不用品回収業者を利用する方法です。
回収業者は粗大ごみに出すよりも手数料は高額になりますが、自宅まで直接布団を取りに来てもらえるので、時間と労力はかかりません。
布団だけでなくさまざまなジャンルの不用品を扱っていますので、家具や家電、衣類や車用品など一緒に捨てたいものがあれば依頼してみましょう。
不用品回収業者の特徴やメリットは次の通りです。
- 自宅までトラックで回収に来てくれる
- 布団以外の不用品も処分可能
- 分別や解体が不要
- 土日や夜間など、都合に合わせて利用できる
- 買取サービスやハウスクリーニング、引っ越しサービスなどオプションが充実
不用品回収業者はトラックで自宅まで回収に来てくれるため、不用品がたくさんあるときにも大変便利です。
たとえば引っ越しや大掃除、遺品整理などで布団以外のものも捨てたいものが多くあるシーンでは、ひとつずつ分別するのは大変な労力がかかりますよね。そのうえ大きな寝具、家具や家電などは粗大ごみで捨てなければならず、事前申し込みや手続きもしなければなりません。
一方、業者であれば電話やメールのみで申し込みができ、早ければその日のうちに回収に来てくれることもあります。
また、業者によっては買取サービスをしており、不用品の中からリユース可能なものがあれば買い取ってもらえます。
買取品があれば処分費用から差し引いてもらえるため、結果的には費用を抑えられるでしょう。
このように便利な不用品回収業者ですが、これまで業者を利用したことがない方は、どのような業者を選べばよいか迷ってしまうこともありますよね。
業者によって料金プランやサービス内容、スタッフの対応などが異なるため、できれば2社以上で見積もりを取るのがおすすめです。
最近ではメールやLINEから簡単に見積もり依頼ができることも多いため、気軽に利用できますよ。
布団は売却して処分できる?買取可能な布団とは

布団はごみとして捨てる場合、粗大ごみの対象になることがほとんどです。
その場合は回収費用が数百円程度かかるほか、指定の場所まで運び出す手間もあります。
まだ使える布団を処分したいとなった場合は、中古買取が便利ですよ。
買取なら処分費用もかかりませんし、新しい布団を買う際の資金の足しにもなります。
とは言え、布団は肌が直接触れるものであり、新品未使用品以外では有名ブランド品や羽毛布団など人気の高いものでないと買い取ってもらえないことがほとんどです。
ここでは、どんな中古布団なら高く買い取ってもらいやすいかや、査定のポイントを見ていきましょう。
買取可能な布団
まず中古布団の買取が可能かどうかは店舗によって異なります。
しかし一般的には、新品未使用品であることを条件にしている店舗が多いでしょう。
一度でも使用した布団の場合、有名ブランド品であれば買い取ってもらえる可能性もあります。
買取可能な布団をまとめると以下のようになります。
- ノーブランドでも新品未使用であれば買い取ってもらえる可能性がある
- 未開封のものは査定額アップの可能性がある
- 使用した布団はブランド品・羽毛布団などなら買い取ってもらえる可能性がある
- 購入から3年以内の布団
- 掛け布団・敷布団・シーツなどセットが揃っている
買取店によって「新品でないと不可」や「使用感のあるものでもOK」など、買取対象の条件が異なります。
布団を店舗へ持ち込んだあとに買取を断られてしまうことのないよう、事前に買取条件を確認してから売りに出すのがおすすめです。
布団の高価買取ブランド
寝具は毎日使うものだからこそ、寝心地や暖かさを重視する人も多くいます。
なかでも国産の布団メーカーは中古でも人気があり、高価買取が見込めます。
nishikawa(西川産業)
布団と言えば古くからの老舗寝具メーカー、「西川」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
西川産業は、羽毛から真綿の掛布団からベッドフレームにマットレス、枕まで寝具関連のアイテムを幅広く取り扱っています。
寝具で数々のグッドデザイン賞を受賞しており、長年の歴史に基づいた確かな技術力と品質の高さで幅広い世代から支持されています。
ギフト用のラインナップも豊富なので、箱に入ったままの布団をお持ちであれば高価買取も期待できるでしょう。
未使用品の羽毛布団であれば数万円ほどの買取事例も多くあります。
京都ロマンス小杉
ロマンス小杉は京都の老舗寝具メーカーです。
「快適な眠りと環境のプロデュース」をコンセプトに、布団だけではなくさまざまな寝具や睡眠の研究に取り組んでいます。
なかでも羽毛布団は、ハンガリー産の高品質なグースダウンを使用した商品や、独自技術である「真綿で羽毛を包んだ三層構造」によって優れた吸湿性と発散性、保温性を実現したものなど、上質なものが人気を集めています。
状態がよければ高価買取も期待できるため、買取店舗へ問合せてみましょう。
山甚物産
軽さと寝心地にこだわった、機能的な羽毛布団が人気の山甚物産。
創業は1861年と150年以上の歴史を持っており、安心、安全、地球にも優しいエコな寝具を作り続けています。
その品質の高さから、ホテルや病院といった業務用の寝具も多く手がけていて、信頼できる寝具メーカーとして人気ですよ。
こちらも人気が高く需要があるため、中古でも買取が期待できるメーカーです。
布団を少しでも高く売るコツ!査定ポイントとは?

布団を少しでも高く売るために、覚えておきたいことをご紹介します。
掛け布団や敷布団などをセット売りする
少しでも布団を高く買ってもらうには、掛布団のほかに敷布団や毛布、枕などの寝具一式をセットで売るのがおすすめです。
セットで揃った状態の方が中古でも需要が高いことから、買取を希望する業者が多くなります。
元々セット品でなくてもシーツや枕など、不要な寝具があれば一緒に買取に出すようにしましょう。
季節に合わせて買取に出す
布団は通年用以外に、夏用、冬用、春秋用などシーズンに合わせた製品もあります。
季節ものであればその時期の前に売りに出すと需要が高いため、買取価格が上がるかもしれません。
たとえば夏物は4月~6月頃、冬物は9月~11月頃に出すのがおすすめです。
保証書・付属品も一緒に出す
ブランド品の布団の場合、購入時に品質を保証するための保証書が付いていることがあります。
保証書があることにより信頼度が高まるため、売却の際もお持ちであれば一緒に出すようにしてください。
ほかにも布団をしまっておくための収納ケースやシーツなどがあれば揃えて出しましょう。
まとめ

今回の記事では布団をごみとして処分する方法、売却する方法を紹介してきました。
基本的には粗大ごみとして処分することが多いですが、買い替え時や羽毛リサイクルなど、状況に合わせて選択することでスムーズに、よりお得に処分できる場合もあります。
また、中古品の布団であっても、状態が良ければ買い取ってもらえる可能性があります。
特に人気メーカーの布団は中古でも人気で、1万円以上の高価買取となることも少なくありません。
引っ越しや買い替えで不要になった布団がある方は、捨てる前に査定に出してみましょう。
当社「買取いちばん」では愛知・名古屋市を中心に、さまざまなジャンルの不用品買取をしています。
対象エリアであれば最短30分で自宅・オフィスにお伺いすることも可能です。
引っ越しや大掃除などで不要になったものがあるときには、ぜひ「買取いちばん」までご相談ください!
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