ニトリは1967年に北海道札幌市で似鳥家具卸センター北支店を創業した事からスタートします。ニトリは製品の企画に始まり、海外での原材料の仕入れから現地での生産を経て日本国内への輸入、店舗販売、商品の配送までをグループ直営でおこなう製造小売業のノウハウを取り入れており他社との差別化を図っています。また札幌・埼玉・神戸・福岡に直営の物流センターを設置し、全国各地に商品を供給しています。そうする事で卸や商社などの中間流通を通さず余分なコストをカットする事を実現し、製品にコストをかける事が出来る仕組みになっています。その結果、ニトリのキャチコピーである「お、ねだん以上。ニトリ」という市場に流通する家具よりも安価な価格で高品質な家具の製造が可能となっています。
自社で企画の段階からユーザーの手元に届くまで自社で一貫しておこなうビジネスモデルを取入れている家具分野での国内企業は無く、言わば一人勝ちの状況で国内最大手の売上高6000億円を超える家具販売店にまで成長しました。現在では日本国内に約550店舗、台湾など東アジアを中心に世界に100店舗を展開しています。

ニトリの製品の特徴は他社と同価格・同カテゴリーの製品でもニトリの品質が高い事が一番に有ります。独自のビジネスモデルにより余分なコストを省く事により製品開発に力を入れる事が出来るからです。
ここ数年のニトリの家具は品質・デザインともに格段に向上し、パッと見るだけではニトリの製品である事が分からないほどになってきました。製品開発においてもベッドではシーリーやフランスベッド、ソファにおいてはイタリアのナツッジといった一流ブランドと提携し、他社では真似することの出来ない低価格で有りながら高品質の商品を製造しており、今後の展開においても目の離せない存在です。