冷蔵庫の寿命は何年?

冷蔵庫の寿命は一律ではなく、製品の状態や使用環境によって異なります。
買い替え時期を考える際は、平均使用年数に加えて、不具合の有無や修理できるかどうかも確認して判断することが大切です。
冷蔵庫を買い替えるまでの平均使用年数は13.1年
内閣府の「消費動向調査」によると、2025年4月から2026年3月までに冷蔵庫を買い替えた二人以上の世帯では、買い替え前の平均使用年数は13.1年でした。
買い替え理由では「故障」が63.8%と最も多くなっています。
使用年数が長くなってきたら、年数だけで判断せず、冷えにくさや異音、水漏れなどの変化も確認してください。
補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後9年
冷蔵庫が故障したときは、修理に必要な部品が残っているかも判断材料になります。
パナソニックや東芝では、冷蔵庫の補修用性能部品の保有期間を製造打ち切り後9年としています。保有期間の起点となるのは、製品の製造を打ち切った時点です。
保有期間を過ぎると、故障箇所によっては必要な部品を用意できず、修理できない場合があります。
長く使っている冷蔵庫に不具合が出たときは、型番を確認し、メーカーや販売店に修理の可否を問い合わせてください。
冷蔵庫の寿命に差が出る理由
冷蔵庫は、部品の経年劣化や使用環境などによって不具合が出る時期に差があります。
食品を詰め込みすぎると冷気が循環しにくくなり、ドアを頻繁に開閉すると庫内の冷気が外へ逃げます。いずれも余分な冷却運転につながるため、日頃の使い方にも注意が必要です。
また、周囲に十分な放熱スペースがない場合も冷却効率が下がるため、設置方法は取扱説明書で確認しておくことが大切です。
適切に使用していても経年劣化は避けられないため「何年使ったか」だけで寿命を判断するのではなく、日頃の冷え方や運転音の変化にも目を向けてください。
冷蔵庫の寿命が近づいているサイン

長く使っている冷蔵庫に次のような変化が見られる場合は、不具合が生じていないか確認が必要です。
- 庫内が以前より冷えにくい・冷え方にムラがある
- 氷ができない・冷凍庫が冷えない
- 庫内や床に水漏れがある
- 聞き慣れない音や大きな運転音が続く
設定や使い方が原因となることもあるため、症状だけで寿命とは判断できません。基本的な確認をしても改善しない場合は、メーカーや販売店へ点検を依頼してください。
庫内が以前より冷えにくい・冷え方にムラがある
以前と比べて食材が冷えるまで時間がかかる、庫内の一部だけ冷えにくいといった変化は、冷却機能に不具合が生じている可能性があります。
ただし、ドアがしっかり閉まっていない、食品を詰め込みすぎている、温度設定が「弱」になっているといった場合にも冷えにくくなります。まずはドアの状態や庫内の収納量、温度設定を確認してください。
それでも冷え方が改善しない場合は、本体の点検が必要になることがあります。
氷ができない・冷凍庫が冷えない
自動製氷機で氷が作られない場合は、故障を疑う前に製氷設定や給水タンクの位置、水の有無などを確認します。給水経路や浄水フィルターの汚れによって製氷できなくなるケースもあります。
一方、アイスクリームが溶けるなど冷凍室そのものが十分に冷えていない場合は、冷蔵庫全体の冷却機能に問題がないか確認が必要です。
設定や給水タンクを確認しても製氷できない、冷凍室の温度が下がらないといった状態が続く場合は、メーカーや販売店へ点検を依頼してください。
庫内や床に水漏れがある
冷蔵庫内や本体の周囲に水がたまっている場合は、水漏れしている場所を確認します。
給水タンクや自動製氷機など、水を使用する部分から漏れているケースもあれば、本体側に不具合が生じている場合もあります。
目に見える水を拭き取ったうえで、給水タンクや製氷室が正しく取り付けられているか確認してください。
原因が分からないまま水漏れが続く場合や、庫内に水たまりができるほど漏れている場合は、そのまま使い続けず点検を依頼するのが適切です。
聞き慣れない音や大きな運転音が続く
冷蔵庫はコンプレッサーやファンなどが動くため、使用中にさまざまな運転音が発生します。そのため「ブーン」という音がするだけで故障とは判断できません。
注意したいのは、これまで聞いたことのない音が続く場合や、以前より著しく音が大きくなった場合です。
設置状態や使用環境を確認しても改善せず、異音が続くときは本体に問題が生じている可能性があります。
どの音が正常な運転音かは機種によって異なるため、取扱説明書やメーカーのサポート情報と照らし合わせて確認してください。
冷蔵庫の故障と勘違いしやすい症状

冷蔵庫の様子がいつもと違っても、すぐに故障とは限りません。
放熱や通常の運転によって本体が熱くなったり音が大きくなったりするほか、設定や食品の入れ方が原因で冷えにくくなることもあります。
故障を疑う前に、次のようなケースに当てはまらないか確認してください。
冷蔵庫の側面や背面が熱くなる
冷蔵庫は庫内の熱を外へ逃がすため、本体の側面や背面が熱くなることがあります。とくに使い始めや夏場は温度が上がりやすく、熱を持っているだけで故障とは判断できません。
ただし、異常に熱い状態が続く場合や、焦げたようなにおいがする場合は使用を中止し、メーカーや販売店へ相談してください。
「ブーン」と大きな音がする
庫内を冷やすコンプレッサーが高速で動くと、通常より運転音が大きくなる場合があります。使い始めや室温が高いとき、ドアを頻繁に開閉した後などに一時的に音が大きくなることがあります。
その後、音が小さくなるのであれば通常運転による可能性がありますが、聞き慣れない音が長く続く場合は点検を依頼した方がよいでしょう。
以前より冷えにくい
食品の詰め込みすぎで冷気の通り道がふさがれているほか、温度設定や節電モード、放熱スペースなどが影響していることがあります。
庫内の収納量や設定、設置環境を確認し、それでも冷え方が改善しない場合は、本体に不具合が生じている可能性があります。
ドアがしっかり閉まらない
食品やビニール袋が挟まっていると、ドアに隙間ができて冷気が逃げてしまいます。引き出しの奥に食品が落ちていないかも確認してください。
挟まりを取り除いても閉まりにくい場合は、ドアパッキンの劣化や変形が関係している可能性があります。
ドアの状態を確認しても改善しないときは、修理を検討するとよいでしょう。
冷蔵庫は修理と買い替えのどちらを選ぶ?

冷蔵庫に不具合が出ても、使用年数だけで修理・買い替えを決める必要はありません。
保証期間や補修用性能部品の有無、故障箇所、修理見積もりなどを確認したうえで比較することが大切です。
修理を検討しやすいケース
保証期間内で修理が可能な場合は、まず修理を検討するとよいでしょう。
保証期間や対象となる部品はメーカー・製品によって異なるため、保証書の内容を確認してください。
メーカー保証とは別に販売店の延長保証へ加入している場合は、そちらの保証期間や対象範囲も確認しておくとよいでしょう。
また、修理に必要な補修用性能部品を入手できるかも重要です。
メーカーや販売店へ型番と症状を伝え、修理できるか、費用はいくらかかるかを確認してから判断します。
買い替えを検討しやすいケース
必要な部品がなく修理できない場合や、修理費が高く買い替え費用との差が小さい場合は、買い替えを検討する目安です。
冷えにくい、製氷できない、庫内の温度が安定しないなど複数の不具合が続いていると、修理箇所によっては費用がかさむことがあります。
まずはメーカーや販売店で修理の可否と見積もりを確認し、買い替えにかかる費用と比べて判断するとよいでしょう。
長く使っている冷蔵庫なら、容量や機能が現在の暮らしに合っているかも見直すポイントです。家族構成や買い物量が変わっている場合は、修理して使い続けるか、新しい冷蔵庫へ替えるかを総合的に検討してください。
電気代や容量も買い替えの判断材料
故障していなくても、電気代や家族構成の変化をきっかけに買い替えを検討するケースがあります。
年間消費電力量を確認する
電気代が気になる場合は、買い替え候補の「年間消費電力量」を確認します。
統一省エネラベルには、年間消費電力量や年間の目安電気料金が表示されているため、省エネ性能を比較するときの判断材料になります。
実際の電気料金は使用状況や契約する電力会社などによって変わるため、表示額は目安として確認してください。
電気代だけで買い替えを決めるのではなく、修理費用や冷蔵庫本体の価格、現在の使い勝手も含めて比較することがポイントです。
家族構成に合う容量か確認する
結婚や出産などで家族が増えたり、まとめ買いの量が増えたりすると、それまでの冷蔵庫では容量が足りなくなることがあります。
庫内へ食品を詰め込みすぎると冷気が循環しにくくなるため、収納量に余裕がない状態が続いているなら容量を見直すタイミングです。
冷蔵庫を選ぶ際は、家族の人数だけでなく、普段の買い物量や冷凍食品の利用頻度、設置できるスペースも確認し、生活スタイルに合った容量を検討してください。
買い替えを決めた冷蔵庫がまだ正常に使用できる場合は、リサイクル回収を申し込む前に買取対象になるか確認する方法もあります。
年式や容量、動作状態などによって査定結果は異なるため、処分前に売却できるか確かめておくと、処分と売却のどちらが適しているか判断できます。
冷蔵庫を長持ちさせるコツ

冷蔵庫を長く使うためには、冷却効率を落とさない使い方と定期的なお手入れが大切です。日頃から意識したい5つのポイントを紹介します。
ドアの開閉は少なく手早く行う
冷蔵庫のドアを開けると庫内の冷気が逃げ、再び冷やすために冷却運転が必要になります。
食材の出し入れはなるべくまとめ、よく使うものを手前に置いておくと、ドアを開けている時間を短くできます。また、食品や袋が挟まって半ドアになっていないかも確認してください。
冷蔵室に食品を詰め込みすぎない
冷蔵室に食品を詰め込みすぎると冷気の流れが妨げられ、庫内を均一に冷やしにくくなります。
奥まで食品を詰め込まず、冷気が循環できる程度の余裕を持たせることがポイントです。定期的に中身を確認し、賞味期限が切れた食品や使っていない調味料も整理すると、収納スペースを確保できます。
なお、冷凍室は食品同士が冷やし合うため、冷蔵室と同じ考え方で空間を空ける必要はありません。
熱いものは粗熱を取ってから入れる
熱い料理をそのまま冷蔵庫へ入れると庫内の温度が上がり、周囲の食品にも影響します。
作り置きなどを保存するときは、熱いまま入れるのを避け、粗熱が取れてから冷蔵庫へ移してください。
ただし、機種によっては熱い食品を入れられる専用機能を備えている場合もあるため、取扱説明書を確認するとよいでしょう。
冷蔵庫の周囲に必要な放熱スペースを確保する
冷蔵庫は、庫内から取り除いた熱を本体の周囲へ放出しています。壁や家具との隙間が不足すると放熱しにくくなり、冷却効率が低下する原因になります。
必要な隙間は機種ごとに異なるため「側面○cm・上部○cm」と一律に決めず、取扱説明書に記載された放熱スペースを確保してください。
直射日光が当たる場所や、ガスコンロなど熱源の近くを避けて設置することもポイントです。
庫内や放熱部を定期的に掃除する
庫内の棚や引き出しだけでなく、ドアパッキンや冷蔵庫の背面・底面も定期的に手入れします。
とくにドアパッキンの汚れを放置すると、カビやにおいの原因になるほか、傷んで冷気が漏れることがあります。
背面や底面の放熱部周辺にたまったホコリも、冷えが悪くなる原因の一つです。
掃除方法や使用できる洗剤は機種によって異なるため、取扱説明書に沿ってお手入れしてください。
冷蔵庫を買い替える前に確認すること

冷蔵庫はサイズが大きく、購入後に「設置できない」「搬入経路を通れない」と分かることもあります。
買い替えを決めたら、本体のサイズだけでなく、搬入経路や入れ替え当日の準備まで確認しておくことが大切です。
設置場所と搬入経路を確認する
購入前に、冷蔵庫本体の幅・高さ・奥行きと、設置に必要なスペースを確認します。
放熱に必要な隙間は機種によって異なるため、候補機種の取扱説明書や寸法図を確認してください。
設置場所だけでなく、玄関・廊下・階段・エレベーターなど、冷蔵庫が通る経路の幅や高さも測っておく必要があります。曲がり角や階段の踊り場、手すりなどが搬入の妨げにならないかも確認しておくとよいでしょう。
あわせて、ドアを十分に開けられるか、引き出しを手前まで出せるかなど、設置後の使いやすさも確認しておくと選びやすくなります。
急ぎでなければ購入時期も確認する
冷蔵庫の価格は、機種や販売店、セールの実施状況などによって変わります。
買い替えを急いでいない場合は、候補機種の価格や新製品の発売情報を確認しながら購入時期を検討する方法もあります。
モデルチェンジの時期はメーカーやシリーズによって異なるため、候補を絞ったうえで公式サイトや販売店の情報を確認するのが確実です。
一方、冷えにくさや水漏れなどの不具合が続いている場合は、価格だけを優先せず、食品を保存できなくなる前に修理や買い替えを進めてください。
入れ替え前に冷蔵庫の食材を減らす
新しい冷蔵庫の配送日が決まったら、庫内の食材を計画的に減らしておきます。
とくに冷凍食品や生鮮食品は使い切るまでに時間がかかるため、直前の買い足しを控えるのがポイントです。
使い切れない食材は、保冷剤を入れたクーラーボックスや保冷バッグへ移して保管してください。
新しい冷蔵庫は、電源を入れてから庫内が十分に冷えるまで時間がかかります。食材を移すまでの目安は機種によって異なるため、取扱説明書で確認してください。
処分する冷蔵庫は水抜きをする
冷蔵庫を運び出す前には、庫内の食品や氷を取り出し、給水タンクの水も空にします。
霜取りや水抜きが必要な機種では、運搬時に水がこぼれないよう事前に準備してください。
電源を抜くタイミングや水抜きの方法は機種によって異なります。自己判断で作業せず、取扱説明書に記載された手順に沿って進めることが大切です。
水抜きの詳しい手順は、以下の記事で解説しています。
▶【引っ越し前に!】冷蔵庫の水抜きってどうやるの?詳しい手順・注意点を徹底解説!
不要になった冷蔵庫の処分・売却方法

冷蔵庫を手放す方法は、故障して処分する場合と、まだ使える状態で売却する場合とで異なります。
買い替えを決めたら、現在の状態を確認したうえで、処分と売却のどちらを選ぶか検討しましょう。
処分する場合は家電リサイクル法に沿って手続きする
家庭用の冷蔵庫・冷凍庫は家電リサイクル法の対象製品であり、自治体の粗大ごみとしては処分できません。廃棄する場合は、購入した販売店や買い替え先の店舗などへ引き取りを依頼し、リサイクル料金と収集運搬料金を支払います。
主要メーカーのリサイクル料金の例は以下のとおりです。
| 冷蔵庫・冷凍庫の容量 | リサイクル料金(税込) |
|---|---|
| 170L以下 | 3,740円 |
| 171L以上 | 4,730円 |
また、収集運搬料金は依頼する販売店によって異なります。
処分方法や手続きについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
まだ使える冷蔵庫は買取も選択肢
買い替える冷蔵庫が正常に動作している場合は、処分を申し込む前に買取対象になるか確認する方法もあります。
買取が成立してリユースされる場合は、廃棄時のリサイクル料金や収集運搬料金を負担せずに手放せる点もメリットです。
冷蔵庫の査定では、主に以下のような項目が確認されます。
- メーカー・型番・製造年
- 容量や搭載されている機能
- 冷蔵室・冷凍室が正常に冷えるか
- 外装や庫内の傷・汚れ・におい
- ドアパッキンの状態
- 棚板や製氷皿などの付属品
製造年だけで買取可否が決まるわけではなく、モデルや容量、状態、中古市場での需要などを含めて査定されます。
売却前に型番や状態を確認しておく
査定を依頼する前に、本体の型番・製造年と動作状態を確認しておくと、商品の情報を伝えやすくなります。
型番や製造年は、冷蔵庫の扉を開けた内側などに貼られている銘板で確認できることが一般的です。
庫内の食品を取り出した後は、棚やドアポケットなどの目立つ汚れを落としておきます。
ただし、強い洗剤を使用したり無理に分解したりせず、取扱説明書に沿った範囲で清掃してください。
冷蔵庫は自分で持ち運ぶのが難しい大型家電です。
処分する前に売却できるか確かめたい方は、型番や本体・庫内の状態が分かる写真を用意して査定をご依頼ください。
まとめ

冷蔵庫の寿命は一律ではなく、使用年数だけで判断することはできません。
以前より冷えにくい、水漏れや異音が続くといった変化が見られたら、設定や使い方を確認したうえで、修理や買い替えを検討することが大切です。
修理と買い替えで迷ったときは、保証期間や補修用性能部品の有無、修理費用などを確認します。
電気代が気になる場合は年間消費電力量、家族構成が変わった場合は現在の容量が暮らしに合っているかも判断材料になります。
買い替える冷蔵庫がまだ正常に使用できる状態なら、リサイクル回収を申し込む前に買取対象か確認するのも一つの方法です。
メーカー・型番・製造年だけでなく、冷却状態や庫内の汚れ・におい、ドアパッキン、棚板なども査定に影響するため、処分を決める前に状態を確認しておくとよいでしょう。
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不要になる冷蔵庫がまだ使える状態であれば、処分費用を支払う前に買取できるか無料査定でご確認ください。



