学習机の処分のタイミングとは

選んだ机の種類にもよりますが、学習机の処分は次のように、生活の区切りとなるタイミングで考える方が多いようです。
- 子どもが高校に進学したとき
- 子どもが就職したとき
- 子どもが家を出るとき
- 家のリフォームをするとき
- 今の家を引っ越すとき
シンプルなデザインのものを選んでいれば、子どもが成長して大人になっても使い続けられるかもしれませんね。
しかし小学生向けの机はキャラクターが付いていたり、多機能な分ボリュームがあったりして買い替えを検討する方が多いようです。
そのため、子どもの高校、大学進学を機に処分するという方も多くいらっしゃいます。
使わなくなった学習机が置かれ続ける理由
学習机は長く使うため親御さんにとっては思い出深いということもあり、簡単に捨てられないという方も多いようです。
なかには子どもが家を出たり利用する人がいなかったりしても、ずっと捨てずに部屋に置いている……ということもあるかもしれません。
また、捨てられない理由として親と子の学習机に対する「価値観の世代間ギャップ」もあるようです。
例えば子ども側としては「もう使っていなくて邪魔だから処分するべき」と思っていても、親側は「家具は壊れていなければ一生大事にするもの」と考えている人も多く、不要な学習机を手放せずにいるという場合もあります。
学習机は祖父母からの「お祝い品」であることも多く、処分するのは心理的に抵抗がある方も多いでしょう。
そのほか、学習机の「大きさ」や「重たさ」などが原因で、物理的に処分に踏み切れないという場合もあるかもしれません。
学習机のように重量のある家具は一人での運搬は難しく、捨てるには労力や手間がかかってしまいます。
処分したいという気持ちはあるものの、面倒なのでつい後回しにしてしまっている……という方もいらっしゃるでしょう。
自治体で学習机を処分する方法

学習机と一口にいっても形やタイプもさまざまで、それにより処分方法も多少異なります。
またお住まいの自治体によっては普通のごみ袋に入るサイズまで解体すれば、可燃ごみとして処分できる自治体もあります。
しかしごみの分別や回収に厳しい地域では、解体しても粗大ごみ扱いとなる場合もあるため注意が必要です。
ここでは学習机の処分方法をいくつか紹介しますので、ご自身の状況に合わせて選択しましょう。
処分方法1.粗大ごみとして処分する
自治体によりルールは多少異なりますが、1辺の長さが30㎝~50㎝を超える大きさのものは「粗大ごみ」として回収されることがほとんどで、学習机も該当します。
粗大ごみは自治体での回収のため安心して利用できますし、処分にかかる費用が安いのもメリットです。
ただし回収してもらうためには「予約」が必要で、回収日が多くないことからすぐには捨てられないというデメリットもあります。
さらに、粗大ごみは指定された収集場所まで自分で運ばなくてはいけません。
そもそも学習机は大人が二人以上いないと運搬が困難ですし、マンション・アパートのような集合住宅では、エレベーターにうまく入らないといったトラブルや、運ぶ際にマンションの壁や床などを傷付けてしまう恐れもあります。
高齢の方は事前に依頼すれば運び出しから手伝ってもらえる自治体もあるので、お住まいの市町村のルールを確認してみることをおすすめします。
粗大ごみ回収の利用手順は以下の通りです。
- 電話またはインターネット受付で予約する
- 手数料を予約時に確認し、スーパーやコンビニなど販売店で手数料納付券を購入する
- 手数料納付券に氏名や受付番号を記載し、机に貼りつける
- 指定日時に机を収集場所へ運び出して完了
処分手数料は数百円~2千円ほどが一般的ですが、机の大きさやタイプにより金額が変わる自治体が多いようです。
以下に一部自治体の手数料を紹介しますので参考にしてみてください。
※両袖机とは…机の両側に収納スペースが備わった机
※机の上置きとは…パソコンなどを覆うように設置をする、背の高い棚(机上ラック・机上台)
※ライティングビューローとは…収納機能とデスク機能を兼ね備えた家具
自治体名 | 手数料・備考 |
---|---|
東京都練馬区 | 学習机 収集手数料:1,300 円 ※椅子・机の上置きは別途申し込み |
神奈川県横浜市 | 学習机(両袖有り):1,500円 学習机(両袖机以外):1,000円 ※机と独立して使用できる可動式の袖机がある場合は、袖机は別料金で受付 |
愛知県名古屋市 | 机(両そで以外かつ120㎝未満):500円 机(両そで、または120㎝以上):1,000円 ※椅子は別途(250円)申し込み |
大阪府大阪市 | 机(袖なし):400円 机(袖付):1,000円 |
京都府京都市 | 机(学習机)※引き出しが片サイドにあるもの:800円 机(学習机)※引き出しが両サイドにあるもの:1,600円 ライティングビューローは大きさによって800円~2,400円 棚・ワゴンは大きさによって400円~2,400円 |
自治体で粗大ごみとして申し込む場合は「学習机」という名称ではなく、「机」や「両袖机」などで記載されていることもあります。
名称が不明な場合は自治体へ問い合わせてみてください。
処分方法2.ごみ処理施設へ持ち込む
学習机を積み込めるだけの容量の車がある場合は、自分で自治体のごみ処理施設へ持ち込む方法もあります。
この方法は重さによって料金が決まるため、粗大ごみの回収に出すよりもさらに安く済ませられる場合が多いのがメリットです。
また、戸別回収のように収集日が決まっているわけではなく、平日の営業時間内であればいつでも利用できます。
ただしごみ処理施設への持ち込みは前日までに予約が必要な場合や、受付時間が短い場合もありますので、利用前に条件を確認しておきましょう。
ここでは例として、愛知県名古屋市でのごみ処理施設への搬入手順を紹介します。
- 事前に処分したいものを「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」に分別する
- 車に処分するごみを積んだ状態で、お住まいの区の環境事業所で受付
- 環境事業所で搬入する処理施設を教えてもらう
- 指示された場所まで自分で搬入し、ごみを車から降ろす
- 計量して、現金で手数料を支払う(10㎏までごとに200円)
名古屋市では受付場所・ごみの搬入場所が違うため注意が必要です。
また、この方法であれば自分の都合に合わせて利用可能ではあるものの、基本的には土日や祝日の営業はありません。
ほかにも、車両への積み込みやごみ処理施設での積み降ろしは自分でしなければならないことが多いため、学習机を搬入する場合には複数人で作業するのがおすすめです。
処分方法3.細かく分解して「可燃ごみ」または「不燃ごみ」で処分
お住まいの地域によっては、普通のごみ袋に入るサイズまで分解すれば「可燃ごみ」や「不燃ごみ」として処分できることもあります。
処分自体は「無料」でできるため、とにかく予算をかけずに処分したいという方は試してみてはいかがでしょうか。
とは言え、大きな学習机を細かく解体するという作業は、道具や作業スペースが必要になりますし、作業時間も半日から1日ほどと長くかかってしまうことが予想されます。
解体には騒音が発生する場合もあるため、マンションやアパートに住んでいる方にはあまりおすすめできない方法です。
また解体しても「普通ごみ」扱いにはならない地域もありますので、お住まいの自治体のごみ回収ルールを確認しておきましょう。
解体手順や用意するものは次の通りです。
【用意するもの】
- ドライバー
- ハンマー
- バール
- のこぎり
- 軍手
- マスク
【解体手順】
- ドライバーでネジを取り外し、パーツを解体していく
- 接着部分はハンマーやバールを使用して壊す
- 残るパーツをのこぎりで30㎝以内又は指定袋に入る大きさまで切る
- 木製パーツは可燃ごみ、ネジや金属部品は不燃ごみに分別して捨てる
作業の際には細かな破片や木片が飛び散る可能性が高いため、ブルーシートなどで床を保護しておくと掃除がラクになります。
自治体以外で学習机を処分する方法

学習机を自治体で処分しようと思うと、運搬や申し込み手続きなどが必要となることがほとんどです。
また、解体は作業スペースや労力が必要となるため、実際にできる方は限られてしまうでしょう。
自分での運搬や手間を省きたいという方は、自治体以外での処分も検討してみてください。
家具店の「引き取りサービス」を利用する
処分だけではなく学習机の買い替えを検討しているのであれば、新しい机を購入するお店で古い学習机を引き取ってもらう方法もあります。
「引き取りサービス」は新しい学習机が届くのと同時に古い机を引き取ってもらえるので、処分したい机の置き場に困ることがなく、すぐに新しい学習机を使えるのがメリットです。
ただし引き取りサービスの対象は「購入品と同等商品」「同一点数」を条件としている店舗が多く、学習机を引き取ってもらうには新たに学習机を購入しなければなりません。
そのため、「兄弟の学習机を購入時に古い学習机を引き取ってもらう」「使用中の学習机が古くて不具合があるため買い替えたい」などというときにおすすめです。
以下に引き取りサービスを実施している店舗を一部紹介します。
店舗によっては引き取りが有料となることもあるため、利用前に条件を確認しておきましょう。
店舗名 | 条件など | 料金 |
---|---|---|
ニトリ | 配送員設置商品対象(有料の組み立てサービスも可) 購入商品の同数量、または同容量限定 組み立て式の学習机は対象外 | 1回4,400円 |
東京インテリア | 対象家具の購入 購入家具と同等・同数の家具 | ・大型家具 両袖机など(幅+丈+奥行)= 300cm以上:4,000円 |
ベルメゾン | 対象家具の購入(41,800円以上の商品かつ大型商品送料(特大)7,150円(税込)のもの) 購入家具と同等・同数の家具 | 無料 |
アクタス | アクタスの製品購入時に申し込み | キッズ用デスク:4,400円 キッズ用デスクチェア:2,200円 |
不用品回収業者に回収を依頼する
不用品回収業者は自宅やオフィスまで、不用品を有料で引き取りにきてくれる業者です。
スタッフが部屋からの運び出し、車への積み込みをしてくれるため、学習机の運搬に不安がある方でも安心して依頼できます。
また回収品目が幅広く、家具や家電など解体や取り外しが必要なものも作業込みで回収してもらえるというメリットもあります。
学習机以外にも子ども部屋のベッドや本棚、おもちゃや衣類など同時にたくさんの不用品を処分したいというときは一度に回収してもらえるため、手間がほとんどかからない方法と言えるでしょう。
さらに、不用品回収業者は年中無休であることが多く、自分の都合に合わせて利用できるのも便利です。
電話やメールなどで申し込み後、早ければその日のうちに来てくれる「即日対応可能」な業者もあるため、思い立ったらすぐに処分できることもあります。
「急いでいてすぐに処分したい」「とにかく手間をかけたくない」という方はもちろん、学習机以外のも不用品がたくさんあるという場合には一度見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。
不用品回収業者の特徴を以下にまとめました。
- 回収品目が豊富
- 冷蔵庫・エアコンなどリサイクル家電も回収可能
- 年中無休!土日や祝日も依頼可能
- 業者によって即日対応可能
- 引っ越し・買取・ハウスクリーニングなどオプションサービスが充実している
- 分別・運搬が不要
不用品回収業者はもっともラクな方法である一方で、ほかの処分方法よりも費用がかかりやすいというデメリットもあります。
トラックで自宅まで引き取りに来てくれるということもあり、学習机1点だけを依頼すると、より割高になりやすいでしょう。
そこでおすすめなのが、複数点をまとめて依頼する「積み放題プラン」や「パックプラン」などお得なサービスの利用です。
多くの業者ではこのようなプランを提供しており、まとめて依頼することで1点あたりの処分費用が安くなります。
また業者によっては「不用品の買取サービス」があり、回収品の中に再販可能なものがあれば買い取ってもらえることもあります。
買取品があればその分の費用を差し引いてもらえるので、よりお得に利用できますよ。
寄付する
状態の良い学習机であれば、社会貢献として寄付を検討するのもよいでしょう。
学習机の寄付は、福祉施設や支援団体を通じて発展途上国や被災地などで役立てることができます。
しかし、学習机の寄付先についてはさまざまな団体・施設が歓迎しているものの、それぞれ寄付の手順や条件などが異なります。
一般的に寄付をする際には直接品物を持ち込むという手順ではなく発送することが多く、その際の送料や梱包については自己負担となることがほとんどです。
学習机を発送するとなると、解体が必要になることもあるかもしれません。
寄付先での受け入れ手順のほかに、配送方法があるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
また学習机の寄付となると、受け入れ先は児童保護施設や養護施設ということもあります。
近くに学習机の寄付を受け付けている施設があるようでしたら問い合わせてみてはいかがでしょうか。
このような施設であれば、トラックを借りて自分で運搬する……といった受け入れ方法も受け付けている可能性があります。
ただし、学習机に目立つ傷や汚れ、劣化がひどいものは寄付を断られる場合もあるため、事前に清掃やメンテナンスをしておくことも大切です。
ジモティーで譲る
処分に費用はかけたくないけど売却できないという場合、地域の掲示板やジモティーを使って欲しい人を探す方法もあります。
学習机がまだ使えそうな状態であれば、多少使用感があっても欲しい人が見つかる可能性があります。
自宅近くや最寄り駅などに直接引き取りに来てもらう方法を取れば、梱包の手間や送料もかかりません。
ただし他人と直接のやり取りとなるため、机の状態を正しく伝えて後にトラブルにならないよう配慮する必要があります。
譲る場合には、ホコリや汚れを取り除き、キレイにしてから渡すようにしましょう。
学習机の売却は可能?

処分方法のひとつとして、買取に出して収入を得るという方法もあります。
しかし、学習机は「入学のお祝い品」として購入されることも多く、中古品での需要は低いものとされています。
また近頃はインターネット通販や量産品が多く、比較的低価格で学習机を購入できるようになっているため、わざわざ中古品を購入するという人が少ないのも売却が難しい理由のひとつでしょう。
とは言え、一流ブランド品の机やシンプルなデザインの学習机であれば買い取ってもらえる可能性があります。
ここではどんな学習机が売れるのかや、売却方法を紹介します。
買取されやすい学習机の特徴
- キレイな状態であること(目立つ傷や汚れがなく、がたつきや不具合がない)
- 使用期間が短いもの
- 一流メーカー品・人気メーカー品であること
- シンプルでスタンダードなデザインのもの
- 木製であること
- 収納引き出しが付いたタイプや、机上台が付いていると買取額アップが期待できる
中古品として買い取ってもらうにはキレイな状態であることは大前提ですが「どこのメーカーであるか」というのも大切なポイントです。
買取されやすいのは「カリモク」や「イトーキ」「小島工芸」や「堀田木工」「コイズミ」「オカムラ」などの国内ブランドです。
また、買取額は低くなるものの「無印良品」や「ニトリ」などの学習机を買い取っている店舗もあります。
売却方法1.買取専門店で売る
「買取専門店」とはその名の通り「買取」に特化した専門店のことです。
店頭買取をしていることもありますが、宅配買取や出張買取をメインに営業している店舗も多く、自社で在庫を管理するスペースや、中古品を再販する店舗を持たないことが一般的です。
買取専門店ではプロの査定士が在籍していることが多く、適正価格で買い取ってもらえるというメリットがあります。
また、LINE査定やメールでのやり取りに対応している店舗も増えているため、手軽に利用しやすいというのも魅力でしょう。
学習机の売却では自分での運搬が難しいことが多いため、自宅まで査定・買取に来てくれる「出張買取」が便利です。
事前に問い合わせておくことで買取可能かや大体の査定額を教えてもらえる場合がありますので、簡易査定を利用してみましょう。
売却方法2.リサイクルショップで売る
リサイクルショップは取り扱いジャンルが幅広く、一流メーカー品の学習机でなくても買い取ってもらえる可能性があります。
また、店舗によっては多少汚れや傷があっても買取できたり、ほかの品物とまとめて売りに出せば買取できたりすることもあるため、まずは問い合わせてみるのもよいでしょう。
ただし取り扱いジャンルが多い分、一点ずつの買取額は低くなる傾向にあります。
学習机のメーカーや状態によっては買取専門店との査定額に大きな差が出ることもあるため、より高値での買取が期待できる買取店と比較してみるのがおすすめです。
売却方法3.フリマサイト、オークションサイトで売る
学習机は、フリマサイトやネットオークションサイトなどで売却する方法もあります。
とにかく安く学習机を買いたいという、購入希望者のニーズとマッチすれば売れる可能性がありますので、時間に余裕がある方は出品だけしてみるのもいいかもしれません。
またフリマサイトやネットオークションでは、販売金額を自分で設定できるのも魅力です。
状態や売るタイミングによっては、買取専門店やリサイクルショップよりも高く売れる可能性もあります。
ただし、必ず買い手が現れるとは限らないため、売れるまでは手元に置いておかないといけないことや、梱包や発送を自分でしなくてはならないというデメリットもあります。
学習机のように大型の商品の場合、配送料がかなり高くなってしまうこともあるため事前に確認しておく必要があるでしょう。
特に配送料を出品者負担に設定した場合、売れた金額から運送料を差し引くと大した金額が残らない可能性もあるため注意が必要です。
まとめ

学習机を処分する方法はいくつかありますが、手間やかかるコストを考えて自分に合った方法を選択しましょう。
特に学習机を自分で運搬できないという場合は、自治体での処分も困難な場合があるため注意が必要です。
その場合は業者に依頼したり、学習机の状態によっては売却したりと、別の処分方法も検討してみてください。
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