匝瑳市は、日本有数の植木の産地として知られ、市内のいたるところで庭木が育てられています。垣根として用いられる槙塀も特徴で、その高さと密度から景観に独自の美しさをもたらしています。
自然景観では、飯高地区にある安久山のスダジイが有名で、幹周り10mを超える巨樹と板根状の根は圧巻の迫力。周囲には谷津田や里山が広がり、「ニッポンの里山100選」にも選ばれた美しい風景を楽しめます。
歴史と文化にも彩られており、水戸黄門ゆかりの「黄門桜」や、毎年8月に開催される「八重垣神社祇園祭」は市の誇り。20基を超える神輿が町を練り歩く中で、女性だけが担ぐ「女神輿」も登場し、地域の夏を華やかに彩ります。
文化施設では、画家・此木三紅大のアトリエを公開した松山庭園美術館があり、四季の庭園と猫たちに癒されながら芸術作品を鑑賞できる人気スポットです。
また、特産品では、完熟させた赤ピーマンや無添加の堀川みそ、そして300年以上の歴史を持つ伝統工芸品「木積の藤箕（ふじみ）」などが有名です。とくに赤ピーマンはその甘さと栄養価の高さから注目を集め、地域を代表する特産品になっています。
匝瑳市は、豊かな自然と文化、そして暮らしやすさを併せ持つ、心あたたまるまちです。
