引っ越し前に洗濯機をどうするか決めよう

引っ越し時に洗濯機を新居に持っていくか、それとも手放すか迷ったときの判断ポイントを紹介します。
お手元の洗濯機と照らし合わせて、まずは確認してみてください。
使用年数で判断する
洗濯機の寿命は一般的に7~10年程度とされているため、購入から5年以内であれば、まだ十分に使える可能性があります。
「新機種に買い替えたい」「ドラム式を試してみたい」といった希望が特にないのであれば、多少コストがかかっても新居へ持って行って使い続ける方がお得です。
一方、製造から6~8年が経過している洗濯機は故障リスクが高まるため、わざわざ費用をかけて運んでも、すぐに買い替えが必要になる可能性があります。
運搬コストも考慮し、新居へ持って行くかどうかは慎重に判断することをおすすめします。
洗濯機の状態で判断する
異音や水漏れなど不具合がある洗濯機は、新居に運んでもすぐ故障するリスクがあります。
運搬時の振動や設置作業でダメージを受け、一気に壊れてしまうケースも。
少しでも不安があるなら、引っ越しのタイミングで買い替えを検討すると安心です。
新居の設置環境で判断する
洗濯機本体だけでなく、新居の設置環境も大切なチェックポイントです。
防水パンのサイズが合わなかったり、搬入経路が狭かったりすると、洗濯機を設置できず急遽買い替えが必要になるなど、思わぬトラブルに発展することもあります。
特にドラム式洗濯機は幅が広く搬入が難しいケースが多いため、より慎重な確認が必要です。
【設置環境チェックリスト】
- 洗濯機本体のサイズ
- 防水パンの有無、サイズ
- 蛇口や排水溝の位置
- 給水栓の高さ
- エレベーター、階段の幅
- 玄関ドア、洗面所のドア、廊下などの幅や高さ
- 障害物の有無 など
トラブルを避けるためにも設置環境や搬入経路については、事前に入念に確認しておきましょう。
洗濯機を運ぶ前は「水抜き」が必要

洗濯機を新居へ運ぶ際には「水抜き」という作業が必要ですが、日常的に行うことではないため、「本当に必要なの?」「やり方がわからない」など疑問を持つ方も多いでしょう。
そんな方のために、ここからは引っ越し前に欠かせない洗濯機の「水抜き」について解説していきます。
やり方を押さえて、スムーズに引っ越し作業を進めていきましょう!
「水抜き」は本当に必要?
洗濯機は、電源を切った後も洗濯槽内部、ホース内に水が残っていることがあります。
この水が運搬中に漏れ出すと、本体の故障を引き起こしたり、周囲の荷物を濡らしてしまったりと、トラブルの原因になりかねません。
そのため水抜きをしていない洗濯機は、引っ越し業者から運搬を断られるケースもあります。
こうしたトラブルを防ぐには、洗濯機本体や給水・排水ホースに残った水を完全に抜く「水抜き」が欠かせません。
安全かつ清潔な状態で新居へ運ぶためにも、引っ越し前に必ず済ませておきましょう。
縦型洗濯機の水抜きの手順
縦型洗濯機の水抜きは、以下の手順で行います。
- 洗濯槽を空にし、水道の蛇口を閉める
- 電源を入れ、標準モードで1分運転させる
- 電源を切り、給水ホースを外す。ホース内に溜まった水をすべて抜く
※ホース内の水があふれることがあるため、洗面器、タオルなどを用意しておく - 排水ホースの水を抜くため、再度電源ON、短時間で脱水を行う
- 電源を切り、排水ホースを取り外す
※こちらもホース内の水があふれることがあるため、洗面器やタオルなどを用意すると安心です - ドアを開けっぱなしにして洗濯機の内部、ホース内をよく乾かす
ただし、洗濯機のメーカーや機種によっては手順や作業内容が異なることもあります。
洗濯機の取扱説明書やメーカーのホームページなどを確認しつつ、確実に作業を終えられるようにしておきましょう。
ドラム式洗濯機の水抜き手順
ドラム式洗濯機の水抜き手順は縦型とほぼ同じですが、給水ホースを取り外した後に「糸くずフィルター」の水抜きを行う点が異なります。
- 洗濯槽を空にし、水道の蛇口を閉める
- 電源を入れ、標準モードで1分運転させる
- 電源を切り、給水ホースを外す。ホース内に溜まった水をすべて抜く
※ホース内の水があふれることがあるため、洗面器、タオルなどを用意しておく - 糸くずフィルターのつまみを緩め、水を抜いて拭き取り、戻す
- 排水ホースの水を抜くため、再度電源ON、短時間で脱水を行う
- 電源を切り、排水ホースを取り外す
※こちらもホース内の水があふれることがあるため、洗面器やタオルなどを用意すると安心です - ドアを開けっぱなしにして洗濯機の内部、ホース内をよく乾かす
糸くずフィルターはメーカーによっては「排水フィルター」と表記されていることもあります。
こちらも細かい作業の内容はメーカー、機種ごとに異なりますので、まずはお手持ちの洗濯機の取扱説明書を確認するようにしましょう。
水抜きはいつまでに行えばいい?
洗濯機の「水抜き」自体はそれほど時間のかかる作業ではありませんが、洗濯機内部やホース内が完全に乾くまでには、思いのほか時間がかかることもあります。
作業がスムーズに進まなかった場合のことも考えて、引っ越しの前日までには済ませておくと安心です。
新居で洗濯機を設置するときの注意点

水抜きした洗濯機を新居に設置する際に、注意すべきポイントを解説します。
梱包・運搬は丁寧に!
洗濯機を自分で運ぶ場合、梱包せずにそのまま運び出す方も少なくありません。
しかし、洗濯機を保護をしないまま運搬すると、ぶつけたり落としたりして故障につながる恐れがあります。
運搬時は、洗濯機を段ボールや毛布などでしっかり覆い、衝撃から守りましょう。
また、車に洗濯機を横向きで積み込むと、本体が傷ついたり、洗濯槽が揺れて吊り棒(洗濯槽を支えている部品)が外れたりする可能性があります。
洗濯機は必ず立てた状態にして積み込むようにしましょう。
運搬は必ず2人以上で行う
洗濯機は非常に重量のある家電のため、1人で運ぶのは困難です。
無理に運ぼうとするとケガのリスクが高まるだけでなく、本体の故障や、床・壁を傷つける原因にもなります。
運搬は必ず2人以上で行い、慎重に作業しましょう。
自力での運搬が難しい場合は、無理をせず業者に依頼するのをおすすめします。
設置・接続はしっかりと
設置時は、洗濯機が防水パンの上に水平に置かれているかをしっかり確認しましょう。
傾きがあると、水漏れや故障の原因になることがあります。
また、感電防止のためにアース線の接続も忘れずに行ってください。
さらに、使用前には給水・排水ホースの取り付けも必ずチェックしましょう。
取り付けが甘いと水漏れを起こし、家財の損傷や下の階への被害といった大きなトラブルにつながる恐れがあります。
設置や取り付けに慣れていない方は、業者に依頼すると安心です。
持って行かない洗濯機はどう処分する?

洗濯機が古くなったり不具合があったりして、引っ越しを機に処分する方も多いでしょう。
その際、粗大ごみとして捨てようと考える方もいるかもしれませんが、洗濯機は「家電リサイクル法」の対象製品となっているため、一般ごみとして捨てられません。
リサイクル料金を支払い、適切に処分する必要があります。
ここでは、洗濯機を正しく処分する方法を紹介します。
リサイクル処分のほか、買取や不用品回収業者の利用など、さまざまな選択肢を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
買替時、家電量販店に回収を依頼する
引っ越しを機に洗濯機を買い替える場合は、購入先の家電量販店に古い洗濯機の回収を依頼するのが一般的です。
購入と同時に引取をお願いできるため、手間を減らせる便利な方法といえます。
ただし、回収の申し込み方法や利用条件、支払い方法は家電量販店によって異なります。
リサイクル料金に加えて「収集・運搬料金」も発生するため、処分費用の総額を事前にしっかり確認しておきましょう。
また、古い洗濯機の回収場所にも注意が必要です。
新居への搬入時に引き換えで回収となる場合、古い洗濯機を一度新居に運び込まなければならず、別途運搬費がかかる恐れがあります。
回収を搬入日とは別日に設定できるかどうかも、事前に確認しておくと安心です。
▼家電リサイクルについてはこちらの記事でも解説しています
【買替なし】家電量販店に回収を依頼する
「新居に洗濯機が設置されている」「洗濯機を知り合いから譲ってもらうことになっている」など、古い洗濯機を処分するだけで、新しい洗濯機を購入する必要がない場合もあるかもしれません。
そのようなケースの場合は、家電量販店に処分のみを依頼することも可能です。
購入せず処分だけを依頼するのは気が引けるかもしれませんが、「家電リサイクル法」により、家電販売業者にはリサイクル処分を引き受ける義務があります。
遠慮せず依頼しましょう。
洗濯機の処分のみを依頼する場合でも、リサイクル料金と収集・運搬料金は発生します。
ただし買い替えを伴わない場合、収集・運搬費用が高めに設定されていることが多いので、注意が必要です。
料金設定が複雑な場合もあるため、不安な場合は事前にお店に問い合わせて確認しましょう。
指定引取場所に持ち込む
洗濯機は、自治体の定める指定引取場所に持ち込んで処分するという方法もあります。
【指定引取場所を利用する場合の手順】
- リサイクル券を購入するために必要な情報(品目とメーカー名)を確認
- 近くの郵便局に行き、リサイクル券を購入したい旨を伝える
- リサイクル券の購入手続きをする
- リサイクル料金を確認し、現金で支払う
- リサイクル券を受け取る
- 指定引取場所への持込み・引渡しの準備
自力で洗濯機を指定引取場所まで持ち込めば、収集・運搬料金が不要になります。
できるだけ費用を抑えたい方にはおすすめの方法です。
とはいえ洗濯機を自力で運ぶ作業は労力がかかるうえ、指定引取場所が遠い場合は運搬に時間もかかります。
利用が難しい場合は別の方法を検討しましょう。
引っ越し業者に引取を依頼する
不要な洗濯機を引っ越し業者に引き取ってもらう方法もあります。
引っ越しの荷物と一緒に洗濯機を運び出し、処分してもらえるため、お急ぎの方には便利な手段です。
ただし、不用品引取サービスを提供している業者は少ないため、事前に確認が必要です。
処分を希望するなら、見積もり時に必ず不用品引取サービスの有無を確認しておきましょう。
また、以下の点にも注意が必要です。
- オプションサービスのため、追加費用が発生する
- リサイクル料金や収集運搬費用が別途必要
- 回収対応可能な業者でも、当日の回収依頼はできないことがほとんど
リサイクルショップに持ち込む
まだ使える洗濯機を捨てるのがもったいないなら、リサイクルショップへの売却を検討してみましょう。
出張買取に対応しているショップを選べば、自宅まで来て査定してもらえるので、わざわざ持ち込む手間が省けます。家具や家電など洗濯機以外の不要品があるなら、まとめて売却するのもいいでしょう。
洗濯機を処分費用なしで現金化できるというメリットがある一方で、製造から5年以上経過しているものや不具合がある洗濯機は買取不可の可能性が高い点に注意が必要です。
取扱いメーカーや買取可能な製造年数についてはショップごとに違いがあるため、事前にホームページなどで確認しておくのをおすすめします。
出張買取を利用するなら、対応エリアや出張費用についても併せて確認しておくと安心です。
不用品回収業者に回収を依頼する
引っ越しの際には、洗濯機をはじめ、家電や家具などさまざまな不用品が出るものです。
ただでさえ引っ越し準備や新居の契約手続きで忙しい中、不用品ごとに回収依頼をしたり、粗大ごみの予約を取ったりするのは大変ですよね。
そんなときには家まで不用品を買取・回収に来てくれる不用品回収業者の利用が便利です。
- 電話一本で家まで来てくれる
- 当日や夜間の回収も可能
- スタッフに運搬・梱包をおまかせできる
- 自分の都合のいい日時に回収を依頼できる
もし東芝やパナソニックといった国内メーカーの洗濯機で状態がいいものをお持ちであれば、買取対応している業者を選ぶのがおすすめです。
買取金額を処分費用に充てられるため、トータルコストを抑えられる可能性があります。
▼各メーカーの洗濯機の買取ページはこちらから▼
ただし、業者の中には高額な費用を請求したり回収した不用品を不法投棄したりするような悪質な業者もまぎれているため注意が必要です。
業者選びの際は複数の業者から見積もりを取って、「金額が安すぎないか」「明細に不審な点がないか」などを確認してみてください。
まとめ

引っ越し時の洗濯機は、「新居まで運ぶ」「処分する」「売る」の3つの選択肢があります。
それぞれにメリット・デメリットが異なるため、洗濯機の状態と新居の条件に合わせてベストな方法を選びましょう!
- 洗濯機を売るか悩んでいる
- どれくらいの価格が付くのか知りたい
- 急いでいるので早く来てほしい
そんなお悩みがある方は、ぜひ「買取いちばんドットコム」をご利用ください。
洗濯機の査定・買取はもちろん、買い取れなかった洗濯機の処分も代行いたします。
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