エアコンのスクラップ買取は危険?違法性や正しい処分方法を徹底解説!

買い替えや引っ越しなどで不要になったエアコンを処分しようと調べるなかで、エアコンを「スクラップ」として買い取ってもらう方法を知った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

エアコンを処分するには、一定の費用がかかるのが一般的です。
そのため、買い取ってもらい少しでも得をしたいという気持ちになるのも無理はありません。

しかし、エアコンをスクラップとして手放す方法には、大きなリスクが潜んでいる可能性があります。
安易に依頼してしまうとトラブルに巻き込まれるおそれもあるため、注意が必要です。

この記事では、エアコンのスクラップ買取をうたう業者の実態やその危険性について解説するとともに、安全に処分する方法についてもわかりやすく紹介していきます。
エアコンの処分にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

私が監修致しました

黒田 真一
寿命が来てしまった古いエアコン。中古で買い取ってもらうのは難しそうだから、リサイクル料金を支払って処分しようと思っていたところに「スクラップ買取をすればお金になるよ!」と言われたらついお願いしたくなってしまいますよね。でもちょっと待って!その業者、適正な資格を持った業者でしょうか?実は、古い家電のスクラップ買取には法的にグレーな部分が多く、無許可の業者に依頼した結果、依頼者自身がトラブルや処罰の対象になるケースも報告されています。 そこでこの記事ではみなさんがトラブルに巻き込まれないよう、エアコンのスクラップ買取に関わる違法リスク、そして古いエアコンを安全かつ適切に処分するための方法を詳しく解説しています。 家電の正しい処分は、環境保護にもつながります。安心してリサイクルに貢献できる方法を選びましょう。
目次

エアコンの「スクラップ買取」がおすすめできない理由とは?

バツポーズの女性の手

前述したように、エアコンを「スクラップ買取」で処分する方法には大きなリスクが潜んでいます。
ここでは、なぜエアコンのスクラップ買取がおすすめできないのか、わかりやすく解説します。

エアコンは家電リサイクル法の対象品目

エアコンは、家電リサイクル法の対象製品です。
この法律は、家電製品に含まれるフロンガスや鉛、水銀などの有害物質を適切に処理し、環境への悪影響を防ぐことを目的としています。
2001年4月に施行され、対象品目にはエアコンのほか、以下のものが含まれます。

  • テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

上記の家電を処分する際には、「リサイクル料金」が必要になるほか、さらに業者に引き取りを依頼する場合は「収集・運搬料金」などの費用が追加で発生します。
ほかの家電と同じように一般ごみや粗大ごみとして捨てられないので、注意が必要です。

無許可業者による「スクラップ買取」に注意

エアコンなどの家電をスクラップ目的で買い取れるのは、「有害使用済機器保管等届出制度」に基づいて認可を受けた業者のみです。
この制度では、フロンガスや鉛、水銀といった有害物質を安全に取り扱うための保管スペースや専用設備など、厳しい条件が定められており、それを満たすことで初めて適切な処理が可能になります。

「それなら、認可を受けた業者に頼めば安心では?」と思うかもしれませんが、話はそう簡単ではありません。
実際には、エアコンをスクラップとして引き取り、法律に則って処理したうえで利益を出すのは難しく、こうした事業は採算が取りづらいのが実情なのです。

そのため「無料で回収します」や「スクラップとして買い取ります」といった文言で集客している業者の多くは、無許可で営業しているケースがほとんど
このような業者に依頼してしまうと、不法投棄のリスクがあるだけでなく、後から高額な料金を請求されるなどのトラブルに巻き込まれるリスクが非常に高くなります。
このことを考えても、「スクラップ買取」は避けたほうが無難といえるでしょう。

知らないうちに環境破壊に加担するリスクも

違法業者による不適切な処分は、単に法律違反にとどまらず、深刻な環境問題も引き起こします。

  • エアコンに含まれるフロンガスが大気中に放出されてしまう
  • 細かくなったパーツを野生動物が誤食してしまう
  • 内部の電池やプラスチックが自然発火して火災になるケースも

「ただ処分をお願いしただけ」のつもりでも、結果として環境破壊に加担してしまう可能性があるのです。
地球環境に配慮するためにも、信頼できる正規の方法で処分することが重要です。

まだ使えるエアコンは買取に出すのがおすすめ

エアコン

スクラップ買取の利用が危険なら、要らなくなったエアコンは捨てるしかない?と思うかもしれませんが、製造から5~7年以内の新しいエアコンや、日立や東芝、パナソニックなど国産人気メーカーのエアコンであれば、買い取ってもらえる可能性があります。
リサイクル料金を支払って処分する前に、一度買取業者に見てもらったほうがいいでしょう。

ここからはエアコンを売却する方法について詳しく確認していきます。

▼各メーカーの買取ページはこちらから

出張買取

取り外しや運搬の手間を省きたいなら、出張買取を利用するのが便利です。
依頼すればスタッフが自宅まで訪問し査定、金額に納得できればその場でエアコンを取り外して回収してくれます。

エアコンや室外機は高所や屋外に設置されていることも多く、自力での取り外しは危険が伴います。
そうした作業も、取り外しに慣れたプロにまかせられるなら安心です。

ただしエアコンの状態によっては、査定後買取不可になってしまう可能性ももちろんあります。
買取してもらえるか不安な方は、事前にメールやLINEなどでエアコンのメーカー、型番、使用年数、動作状況などを詳しく伝えておき、だいたいの査定額を出してもらっておくのがおすすめです。

なお、お店によっては取り外し作業に別途料金がかかる場合もあるので注意してください。
依頼前にはその点もあわせて確認しておくとよいでしょう。

宅配買取

エアコンや室外機を自分で取り外して梱包し、買取業者へ発送する方法もあります。

こちらは自分の手が空いたときにマイペースに作業ができる点や、取り外しの工賃・運搬の人件費がかからないことがメリットです。

しかし取り外しや梱包・発送に労力も時間もかかるうえ、作業途中にケガをしたりエアコンを落として故障させてしまったりするリスクもあるため、慣れていない方には利用しづらい方法といえるかもしれません。
手間をかけたくない、エアコンの取り外しの経験がない方は出張買取を利用しましょう。

店頭買取

出張買取や宅配買取は「査定までに時間がかかってしまう」「すぐに現金化できない」点がネックでしたが、店頭買取なら持ち込んだその場ですぐに査定を受けられます。
買取が成立すればその場で現金を受け取れるので、お急ぎの方には便利な手段でしょう。

しかし宅配買取と同じく、エアコンや室外機を自分で取り外さなくてはいけない点に加えて、以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。

  • 運搬手段が必要
  • 金額に折り合いがつかなかった場合エアコンを持ち帰る手間がかかる
  • お店によっては査定に予約が必要な場合もある

下取り

不要なエアコンを処分し家電量販店で新しくエアコンを買い替える際には、家電量販店の「下取りサービス」を利用できる場合があります。

新しいエアコンを設置してもらうと同時に古いエアコンを回収してくれるので手間がかかりません。
お店によっては新品商品を値引きしてくれたりポイントが付与されたりと、お得に利用できるのも魅力です。

ただし、使用年数が5年以内のエアコンであれば、下取りよりも買取のほうが高値がつく可能性があります。
あらかじめ現在のエアコンの買取相場を調べておき、下取りした場合の費用と比較してみるのがおすすめです。

売れないエアコンは家電リサイクル法に則って処分しよう

エアコンを取り外した壁

寿命や故障などですでに使えなくなっている状態のエアコンは、家電リサイクル法に則って正しく処分します。
処分方法は以下の4つです。

  • 家電量販店に引き取ってもらう
  • 自治体の収集サービスを利用する
  • 指定引取場所に持ち込む
  • 不用品回収業者に依頼する

方法それぞれの手順や注意点について確認していきましょう!

家電量販店に引き取ってもらう

古いエアコンを購入した家電量販店がわかっている場合はそちらに連絡し、エアコンを引き取ってもらいましょう。
家電リサイクル法は、家電の小売店に対して廃家電の引取義務を定めているため、必ず引き取りに応じてくれます。

前述したようにエアコンの処分は「リサイクル料金」の支払いが必要ですが、家電量販店に依頼した場合はさらに「収集・運搬料金」もかかります。

  • リサイクル料金:大手メーカーのエアコンリサイクル料金は990円(税込)
    ※メーカー、エアコンの種類によって金額が変わるため要確認
  • 収集・運搬料金:エアコンを指定引取場所まで運ぶのにかかる費用。お店ごとに金額が異なる
    ※買い替えを伴わない処分のみの依頼では、収集・運搬料金が高めに設定されていることがあるので注意

リサイクル料金は一般財団法人 家電製品協会のホームページで、収集・運搬料金は店舗のホームページで確認できます。
エアコンの取り外し作業や出張費が追加でかかる可能性もありますので、依頼前には金額を必ず確認しておくようにしましょう。

▼家電リサイクルについて詳しくは以下の記事でも解説しています!

自治体の収集サービスを利用する

引越しでエアコンを購入した家電量販店が遠方になってしまっているときや、そのショップがもう閉店している場合には、お住まいの自治体に問い合わせて相談してみるという手もあります。

自治体によってはリサイクル収集を実施しており、エアコンの引き取りを依頼できることも。
その場合でもリサイクル料金(収集・運搬料金)はかかりますが、自治体の利用なので安心して依頼できるのがメリットです。

ただし自治体の収集サービスはエアコンの取り外しには対応していないことがほとんどなので注意してください。
エアコンを自力で取り外すのが難しい場合は、別の方法を検討しましょう。

指定引取場所に持ち込む

エアコンを指定引取場所へ持ち込み、処分するという方法もあります。
手順は以下の通りです。

【指定引取場所を利用する場合の手順】

  1. リサイクル券を購入するために必要な情報(品目とメーカー名)を確認
  2. 近くの郵便局に行き、リサイクル券を購入したい旨を伝える
  3. リサイクル券の購入手続きをする
  4. リサイクル料金を確認し、現金で支払う
  5. リサイクル券を受け取る
  6. 指定引取場所への持込み
  7. 家電を引き渡して「家電リサイクル券・排出者控」を受け取る

この方法であれば自力で指定引取場所へ運搬するため「収集・運搬料金」はかかりません。
なるべく費用を節約したい方にもおすすめです。

しかしエアコンを自力で取り外さなければならないほか、車が必要という点で利用が難しい方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は不用品回収業者など、別の手段を検討してください。

不用品回収業者に依頼する

不要になったエアコンの処分を手軽にしたいなら、不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。

  • 取り外しから搬出、処分まで一括で対応してくれる
  • 自分が希望する日時に自宅まで来てもらえる
  • 業者によっては買取サービスも利用可

不用品回収業者はエアコンだけでなく、家具や家電などほかの不用品もまとめて回収してくれます。
引っ越し前や大掃除のタイミングで大量の不用品が出た場合などに、特におすすめです。

でも便利なぶん費用が心配…という方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、買取サービスを併用したり「積み放題プラン」「定額プラン」といったお得なプランを活用したりするのがおすすめです。
不用品の数が多ければ多いほど、一点当たりの処分費用がお得になりますよ。
業者によって料金体系やサービス内容は異なるため、複数社から見積もりを取り、比較してみてくださいね。

まとめ

エアコン

エアコンの内部には銅やアルミニウムなど、再利用できる金属が含まれているため、スクラップ目的で買い取りたがる業者も少なくありません。
しかし、こうしたスクラップ業者の多くは無許可で営業しているのが現状です。

このような業者に依頼してしまうと、不法投棄や高額な追加請求といったトラブルに発展するおそれがあり、非常に危険です。
「無料で回収」「格安で引き取り」といった甘い言葉には十分注意しましょう。

この記事では、まだ使えるエアコンを買い取ってもらう方法や、壊れたエアコンを家電リサイクル法に従って適切に処分する方法、取り外しが難しいエアコンを不用品回収業者に依頼して処分する方法などさまざまな処分方法を解説しています。
エアコンの処分を検討されている方は、本記事を参考に、安全で正しい方法を選ぶようにしてくださいね。

弊社「買取いちばんドットコム」でも、エアコンをはじめとする家電の買取・回収を行っています。
査定は無料となっておりますので、お気軽にご相談ください!

▼そのほかの生活家電・電化製品に関する記事はこちら!

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