無印良品は1980年に西友のプライベートブランドとして誕生しました。「わけあって、安い」をキャッチフレーズに安くて良い品を提供するスタイルから支持を広めていきます。1989年には西友から独立し、株式会社良品計画として現在の商品の企画開発から製造・流通・販売までを一貫して行うシステムを確立させました。
無印良品の製品は独自の品質基準、無駄な素材は使わないなどの商品生産をおこない、生産工程や包装の簡略化を実現しています。あまり知られてはいませんが、製品開発の段階で世界的に有名なプロダクトデザイナー経ちが無印良品のコンセプトにあわせて開発を行っています。デザイナーの名が表に出ないのは製品の本来の良さを伝えたいという思いも含まれています。シンプルに仕上がった製品で有りながらも美しく良質である事から世代を超えて根強い人気を獲得し、国内だけでなく世界にも発信するようになりました。
現在では「感じ良いくらし」の実現をモットーとして約7000品目を取扱い、コンビニやオンラインショップの展開の他、無印良品店舗と関連店舗で458店舗、世界で517店舗を展開するまでに至っています。

無印良品の家具は総じてミニマルデザインの機能的な美しさを持っています。無駄な装飾を省いて無印良品独自の審査基準を通過した素材だけを使用し、ユーザーが使いやすいように設計されています。収納家具やキャビネットはカスタマイズが可能で扉や棚の増設が可能で自由度が高く、引き出しの取っ手金具は使われずにスッキリとした表面に仕上がっているのが特徴です。コーヒーテーブルやデスクなど一部の家具のデザインは自社だけでなく、コンスタン・グルチッチやエンツォ・マーリなどの世界的デザイナーが手掛けており、シンプルながらもユニークなデザインに仕上がっている家具も有ります。