ミシンの処分方法

まずはミシンをごみとして処分する方法をご紹介します。
壊れてしまったミシンや古いミシンなどは、買取できないことがほとんどですので、廃棄処分がおすすめです。
処分方法はいくつかありますので、ご自身に合った方法を選択してください。
自治体の不燃ごみ回収で処分する
一般的に自治体では30㎝角以内の大きさや、一辺の長さが30㎝、または50㎝以下の大きさのものは普通ごみで処分できます。
ミシンの場合はハンディミシンなど、小型のものであれば不燃ごみで処分できるでしょう。
不燃ごみの捨て方は指定袋に入れて収集日に出すだけなので、費用もかからず手軽に捨てられます。
ただし、小型のミシンは「小型家電リサイクル法」の対象品目となっており、自治体によっては回収ボックスなどのリサイクル回収を利用することを推奨しています。
お住まいの自治体のホームページなどで、回収方法を確認し、できる限りリサイクル回収を利用しましょう。
自治体の粗大ごみで処分する
ミシンの大きさが30㎝角以上、または一辺の長さが30㎝、または50㎝以上の場合は粗大ごみで処分できます。
粗大ごみで回収してもらう場合は「事前予約」と「手数料の支払い」が必要です。
お住まいの地域での予約手順や、手数料を確認して利用しましょう。
粗大ごみ回収の利用手順は次の通りです。
- 電話かインターネットで粗大ごみ受付センターへ回収を依頼(処分にかかる金額を確認)
- 金額分の手数料納付券をスーパーやコンビニ、郵便局で購入
- 納付券に必要事項を記入し、処分するミシンに貼り付けておく
- 指定の収集日当日に、指定された回収場所へ出す
ミシンの処分手数料は数百円~千円程度が一般的です。
たとえば愛知県名古屋市ではミシンが1,000円、ポータブルミシンは500円で処分できます。
安い費用で処分できるのがメリットですが、自治体の粗大ごみ回収は月に1回程度となっており、急いで処分したい方には不向きな方法です。早めに処分したい場合は日にちに余裕を持って予約しておくことがおすすめです。
自治体のごみ処理施設へ持ち込む
ミシンを急いで処分したい方や、平日の朝に収集場所までミシンを運べないという方などは、自分でごみ処理施設へ持ち込む方法もあります。
ごみ処理施設への搬入は営業時間内であればいつでも利用できるうえ、ミシン以外の粗大ごみも複数持ち込めます。戸別回収よりも早く処分したい方や、粗大ごみをたくさん処分したい方には特におすすめの方法です。
また、この方法では戸別回収よりも手数料が安く済む場合もあります。
1点ごとの手数料ではなく、重さごとで料金が決められているため、ごみの量が多い場合にはお得に処分できるかもしれません。
例として、愛知県名古屋市でごみ処理施設を利用する際の手順をご紹介します。
- 「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」に分別し、車に積む
- ごみが発生する区の環境事業所で受付する
- 処理施設へ搬入する
- 処理手数料の支払い(名古屋市では10㎏ごとに200円)
ごみ処理施設は市町村の運営となるため、一般的には平日のみしか稼働していません。名古屋市では祝日に営業していますが、土日は利用できないため注意しましょう。
また、自治体によっては事前予約が必要な場合もあるため、お住まいの地域の利用手順をご確認ください。
小型家電としてリサイクル回収に出す
ミシンは「小型家電リサイクル法」の対象品目であり、自治体によってはリサイクル回収を行っています。
小型家電リサイクル法とは、廃棄する小型家電に含まれるレアメタルや鉄・アルミなどの金属を再利用し、資源を有効活用するための法律です。
テレビゲームやカメラ、掃除機や電子レンジなど、家電4品目以外のほとんどの家電が対象となっています。
回収方法の実施や方法は自治体によって異なりますが、一般的には「ボックス回収」や「イベント回収」「ステーション回収」などが利用できます。
たとえば愛知県名古屋市では総合スーパー、区役所、環境事業所などに回収ボックスを設置しており、投入口に入る大きさのミシンであれば処分できます。
無料で処分できることや好きな時間に処分できることがメリットですが、投入口の大きさが「縦15㎝かつ横40㎝以下かつ奥行25㎝」となっているため、大きなミシンは利用できません。
また、回収ボックスを設置している自治体は多いですが、地域によって投入口の大きさが異なるため注意しましょう。
不用品回収業者に回収を依頼する
ミシンを粗大ごみの回収煮出すのが難しい方や、工業用のミシンを大量に処分したい、またはミシンのほかにも不用品がたくさんあるというときは、不用品回収業者にお願いして処分してもらう方法が便利です。
不用品回収業者は家庭やオフィスから出たさまざまな不用品を回収・処分してくれる業者であり、依頼後自宅まで引き取りに来てもらえます。
ごみの分別や運搬が不要なため、最も手間をかけずに処分できる方法です。
また、資格を持った業者であれば事業ごみの回収にも対応してもらえます。
これまでご紹介したミシンの処分方法はすべて、一般家庭から出た場合に限るため、事業活動や内職によって生じたごみの場合は、自治体では処分できません。
ミシンに限らず、自宅から出た不用品と事業ごみを同時に処分したい、というときにも業者を利用してみてはいかがでしょうか。
ほかにも、不用品回収業者を依頼するメリットは次のようなものがあります。
- 土日や夜間など、都合に合わせて利用できる
- 業者によっては不用品の買取をしてもらえる
- 家電の取り外しや家具の解体も依頼できる
- 早ければその日のうちに利用することが可能
- 引っ越しやハウスクリーニングなど、オプションが充実している
このように便利な不用品回収業者ですが、ほかの処分方法と比べると費用が割高になってしまいます。
ミシン1点のみの回収は3,000円~5,000円ほどと高めですが、複数まとめて回収すると1点あたりの費用が安く抑えられます。
業者ではお得なパックプランを用意していることもありますので、ぜひ利用してみてください。
ミシンをリサイクルして処分する方法

ミシンを購入したけれどあまり使わなかった…という方や、子どもが小さいうちしか使わず眠っているという方は、捨てずにリサイクルして再活躍する場を与えてみてはいかがでしょうか。
不用になったミシンをリサイクルする方法はいくつかあります。中には捨てるはずだったミシンがお金になる方法もありますのでぜひご検討ください。
ヤフオクやメルカリなどに出品する
育児をしているお母さんの中には、お子さんが幼稚園や保育園に通っている間だけ、学用品を作るためにミシンが必要という方も多いものです。
その数年間だけミシンがあればいいので、比較的キレイな状態のミシンであればネットオークションやフリマアプリでも需要があります。
冬から春にかけての入園・入学シーズンには購入に向けて動き出す人が増えるので、そのシーズンに合わせて出品してみてはいかがでしょうか。
利用手順は次の通りです。
- ネットオークションやフリマアプリに利用登録する
- ミシンの写真や説明文を用意し、価格を決めて出品する
- 購入希望者が現れたらやり取りする
- ミシンを梱包し、発送作業する
- 購入者が商品を受け取ったら完了
注意したいのが、梱包作業や発送についてです。
ミシンを購入した際の箱や梱包材が手元にあれば良いですが、無い場合は自分で用意し、丁寧に梱包する必要があります。
ミシンは機械ですので、配送中に傷が付いたり不具合が起きたりしないよう気を付けて行いましょう。
また、配送料を自身で支払うよう設定した場合は、いくらかかるか想定してからミシンの価格を決めるのがおすすめです。
ミシンの大きさや配送先によっては数千円かかってしまうこともあるため、売れたけど損してしまった…ということにならないよう注意しましょう。
リサイクルショップで買い取ってもらう
近所に電化製品を取り扱っているリサイクルショップがあれば、ミシンを買い取ってもらえるか聞いてみましょう。
そこまで高額にはならないかもしれませんが、売却できれば即現金化ができる方法です。
ただしリサイクルショップではミシンの需要が少なく、買取に対応していない店舗も多くみられます。
買い取ってもらえたとしても専門店ではないため、安く買い叩かれてしまうこともあるかもしれません。
ほかのジャンルでも売りたいものがある場合や、近い店舗での買取を利用したい場合など以外は、専門店での買取がおすすめです。
ミシン専門のリサイクルショップに買い取ってもらう
ほとんどがネットショップになりますが、ミシンを専門で買い取っているリサイクルショップもあります。
幅広いジャンルを扱っているリサイクルショップとは違い、ミシンに関する専門知識があるため適正価格での買取が期待できます。
ミシン専門店のため、古いミシンや業務用ミシンなどさまざまな種類のミシンに対応してくれることや、自社で修理ができる買取店であれば不具合のあるミシンを買い取ってくれることも。
また、通常のリサイクルショップでは断られてしまうような、アンティーク的価値のあるミシンなども買い取ってもらえるかもしれません。
ただしミシンの買取専門店はネットショップが多く、宅配でミシンを送ることになります。
ショップによっては箱や梱包資材などの宅配キットを事前に送ってくれることもあるため、ホームページをチェックしてみましょう。
欲しい人がいれば譲る
周りに欲しがっている人がいたらミシンを譲るという方法もあるので、親戚や友人、ご近所などに声をかけてみてはいかがでしょうか。
ミシンとしては使えないようなアンティークミシンでも、レトロなものならお店のディスプレイとして人気があり、探している人もいるかもしれません。
知り合いの中にミシンを譲れる人がいなかったとしても、SNSやジモティーなど地域の掲示板で情報を募ることもできます。
直接譲渡する場合は、梱包材を用意したり発送したりする手間も省けるので、気軽に処分したい方にはおすすめです。
ただし、譲渡する人が遠方の場合や車を持っていない人の場合などは、宅配便を利用しなければならないこともあります。
その場合は送料をどうするかなど、事前に決めておくとスムーズです。
ミシンを高く売るコツ

ミシンを売りに出す際は、少しでも高く買い取ってもらいたいものですよね。
ここではミシンを高く売るコツや、高値が期待できるメーカーなどをご紹介します。
ミシンを高く売るためにしておくこと
査定前のちょっとした一手間で、買取価格にグンと差がつくことがあります。
ミシンを査定に出す際にはぜひ試してみてくださいね。
1.できるだけきれいにしておく
ミシンに限らず、見た目の状態がいいものほど高価買取が期待できます。
査定に出すことが決まったら、ホコリや汚れなどを掃除しておきましょう。
2.付属品を揃えておく
専用のケースや取扱説明書や保証書、ボビン・ボビンケース、電源コードなどの付属品があれば査定時に一式が揃っていると査定額がアップしやすくなります。
外箱が残っているという場合も一緒に持って行くようにしましょう。
3.動作確認をしておく
しまいこんでいたミシンを久しぶりに出してきた場合、ずっと使っていなかったことで調子が悪くなってしまっているかもしれません。
必ず動作確認をして、ライトやボタンなどが正常に動くか確認しておきましょう。
電子ミシンの場合、すべての機能が使えることが買取の可否に関わってくることがあるのでしっかりチェックしておくことをおすすめします。
新品のミシンの場合は箱から出さず、未開封のまま査定に出したほうが買取価格がアップします。
4.特記事項があれば事前に伝えておく
ミシンの状態に不具合があれば、査定の際に詳しく説明しておくほうが後で見つかるより印象が良くなります。
査定が下がるかもしれないと包み隠さずに、正直に伝えるようにしましょう。
メールでの査定やネットオークション等への出品の際には、該当箇所の写真を添付し説明を添えると親切です。
5.複数の買取業者で査定する
実は、同じミシンであっても買取業者によって査定額に大きな違いが出るということは珍しくありません。
少しでも高く売りたい!という方は、複数の買取業者へ査定に出すのがおすすめです。
その場合2~3社へ査定に出すのが良いですが、事前に査定後のキャンセルが無料かや、出張買取を利用する場合は出張費が無料かなど、利用条件を確認しておきましょう。
高価買取が期待できるメーカー
ミシンは古いものでも人気メーカーのもので、動作が確認できれば売れる場合があります。
また、日本国内のメーカーであれば中古であっても海外での需要が高く、高価買取してもらえるかもしれません。
ここでは中古でも買取されやすい、人気メーカーをご紹介します。
- Brother(ブラザー)
- JAGUAR(ジャガー)
- JANOME(ジャノメ)
- JUKI(ジューキ)
- SINGER(シンガー)
- HITACHI(ヒタチ)
これらのメーカーは性能や品質が良く、状態によってはかなり古いミシンであっても買取値が付くこともあります。
新しいモデルや機能性が高いものは、中古であっても数万円ほどの値が付くこともあるでしょう。
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ミシンの種類・買取相場について

ミシンは、工業用と家庭用のふたつに分けられます。
プロ仕様である工業用ミシンと呼ばれるものは、サイズも大きく機能も多い分、値段もかなり高額です。
家庭用はコンパクトなものが多く、デザインも可愛らしく価格帯もリーズナブルになっています。
ほかには職業用ミシンやロックミシン、足踏み用のテーブルのついたアンティークミシンと呼ばれるものもあります。
それぞれの詳しい特徴と買取相場をご紹介します。
工業用ミシン
縫製工場などで使用されているミシンが工業用ミシンです。
洋裁店やデザイナーなどが使う職業用ミシンの倍以上もの回転速度があり、大量に製品を生産するのに向いています。
また工業用ミシンは1台ですべてをまかなう家庭用ミシンとは異なり、穴かがりや裾まつり、刺繍など一つの機能に特化しているのも工業用ミシンの特徴と言えます。
買取相場は1万円~10万円ほどです。
ロックミシン
ロックミシンはかがり縫い専用のミシンです。
Tシャツやトレーナーなどの縫い目をキレイに仕上げたい場合や、生地の端がほつれないようにするために使用します。
またニット素材など伸縮性の強い生地の縫い合わせにも最適で、洋裁店や裾上げなどを行う洋服の修理店、洋品店などで使用されています。
かがり縫い専用なので、普通の直線縫いやステッチはできません。
買取相場は1万円~18万円ほどです。
職業用ミシン
直線縫い専用のものと縁をかがる専用のものがあるのが職業用ミシンの特徴です。
洋裁店などのプロや、服飾学校でも採用されており、また自分で本格的な洋服を作る人などにも愛用されています。
家庭用ミシンと比べると縫うスピードやパワー、仕上がりのレベルが段違いで耐久性も高くなっています。
また縫える布の種類も幅広く、薄いデリケートな布からデニムのような厚手の布まで縫えるのも大きな特徴です。
買取相場は5千円~15万円ほどと、種類によっては高額です。
アンティークミシン
アンティークミシンは丸みを帯びたボディの本体がウッドテーブルにセットしてあるもので、昔を舞台にした映画やドラマなどで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
足踏み式でレトロなデザインが人気のアンティークミシンは、インテリアグッズとして現在も人気があります。
アンティークミシンの買取相場は種類によって大きく異なるため、5千円~10万円ほどとかなり幅があります。
家庭用ミシン
一方、趣味やリメイクなど家庭で洋裁や手芸を楽しむために作られたのが家庭用ミシンとなります。
一つの機能に特化していた工業用ミシンとは異なり、家庭用ミシンは「多機能」なものが主流となっています。
多機能ミシンはその名の通り何役もこなせるミシンです。
基本の直線縫いからジグザグ縫い、かがり縫いなどさまざまな縫い方ができるだけでなく、ボタンホールをかがったり、イニシャルや簡単なモチーフを刺繍できるものもあります。
家庭用ミシンの中でも内部の構造の違いから、さらに「コンピュータミシン」「電子ミシン」「電動ミシン」に分けられています。
コンピューターミシン
コンピューターミシンは、名前の通りコンピューターを内蔵しているミシンです。
液晶画面やタッチパネルなど、初心者でも簡単に操作できるのが特徴です。
糸を自動で切ってくれる機能やステッチ縫い、刺繍ができるタイプ、音声によるガイダンスが付いているなど高機能なモデルもあります。
さまざまな機能がついていながら初心者でも扱いやすく、コンピュータミシンが現在では家庭用ミシンの主流となっています。
買取相場は5千円~15万円とメーカーによって大きく異なります。
電子ミシン
速度の調節を電子制御できるのが電子ミシンの特徴です。
電動ミシンよりも高性能なモーターを搭載されているので、遅いスピードでも安定したパワーで動き、厚手の生地でもしっかりと縫えます。
買取相場は5千円~3万5千円程度です。
電動ミシン
電子ミシンへと進化したため今ではあまり普及していませんが、電動ミシンというものもあります。
家庭用のコンセントから基盤を通すのではなく、直接モーターに電気を送って動かすミシンです。
こちらも機能が制限されているため、ちょっとした縫い物や、本格的な家庭用ミシンのセカンドミシンとして利用するのが良いでしょう。
買取相場は5千円〜7万円程度ですが、メーカーやモデルによっては高値が期待できます。
まとめ

今回はミシンのお得な処分方法についてご紹介いたしました。
少しの時期しか使っていないなど、まだ使えるものであれば誰かに使ってもらうのが良いでしょう。
ブラザーやシンガーなど、国内外の有名ブランドのミシンや、インテリアとしても需要があるアンティークミシンなどは特に買取価格が高額になることが期待できます。
お金を払って処分する前に、ぜひ一度買取を検討されることをおすすめします。
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お使いになっていないミシンがございましたら、お気軽にご相談ください。
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